一期一会 ~万年筆店店主のブログ~

哲学、想いを発信している、Pen and message.店主吉宗史博のブログです。

今年一年

2016-12-27 | 実生活

今年最後のブログにしようと思います。

だんだん1年が経つのが早く感じられるようになってきました。

店を始めたばかりの時は、もっと1年が長かったのに。

毎日同じ繰り返しではないし、悪いことではないけれど、この店での時間にだいぶ慣れてきたのだと思います。

たまには初めてすることもやるようにしないと、繰り返しの中で安住していては自分が退化してしまうという恐れを持っています。

今年は代官山蔦屋書店でのイベント参加という、当店にとっては一大事から始まりました。

たくさん出ているお店の中の1つでしかんかったけれど、イベントに参加したり、外に出て行くということをしたことがなかった当店においては大イベントだったのでした。

でも本当に楽しいイベントだったし、代官山というところも好きになったので、また行きたいと思っているけれど、来年は開催されないようで残念に思っています。

でも外に出て行ってみて、神戸の店で出会うことのできない多くの人に出会うことができて、やはり神戸という片田舎にずっと引っ込んでいてはいけないと思いました。

神戸はホームグランド、当店創業の地として大切な場所だけど、世界の片隅でしかなく、多くの人が訪れてくれるわけではない。

店としてもっと多くの、当店がお客様としている人と、ながりを強くしたいので、こちらから出て行く努力をしないといけないと今年1年思い続けただけで終わりましたので、10周年の来年は実現したいと思っています。

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「筆文葉のある生活」ブログ開設のご案内

2016-12-22 | お店からのお知らせ

当店と書きもの愛好家金治智子さんとの共同企画によるシステム手帳リフィルを中心としたブランド筆文葉の紹介、使いこなしなどをご提案するブログ「筆文葉のある生活」を開設いたしました。 https://fudemoyou.wordpress.com/

「筆文葉のある生活」はかなり独特な罫線レイアウトを採用している筆文葉リフィルの使いこなしを皆様にご提案したいということを主な目的としていますが、金治智子さんの書くこと、読むこと、考えること、整理することへの取り組みを見ていただいて、彼女の生活や人柄が垣間見られることができれば、読み物としても面白いのではないかと思っています。

なるべく頻繁に更新したいと思っておりますので、ブログ「筆文葉のある生活」にもいつもお立ち寄りいただければ、嬉しく思います。

 

私が万年筆を使い始めたのは、手帳を書くことが楽しくなるからでした。手帳を書くことを楽しむことは、仕事や生活を楽しむことにつながると自分の経験から知っていましたので、より多くの人に手帳を万年筆で書くことでより楽しんでもらいたいと思っていました。

万年筆で書くことを考えて作っている正方形サイズのオリジナルダイアリーはあって、それは自信と誇りを持って世に送り出しているけれど、システム手帳もまた盛んに使われるようにしたいと思っていました。

私たちが若い頃、(もう20年くらい前になるのだと思うとぞっとするけれど)システム手帳の全盛期でその頃のようにシステム手帳が使われるようにしたいと思いました。

時代遅れの懐古趣味ではなく、システム手帳は機能的にも使う意義のある、そしてより趣味的にも使うことができるものだと思っています。

システム手帳をまた盛り上げるには当店も何か魅力的なものを作らなければならないと思って、システム手帳本体を作ったりしましたが、やはり中身のリフィルのオリジナルのものが必要だと思いました。

お客様だった金治智子さんとはそれまでもよくお話をしていて、そのお力はよく分かっていましたので、システム手帳もリフィルを自作して使うほどの愛用者であることが分かった時、一緒に仕事したいと思いました。

一緒にシステム手帳リフィルのブランドを立ち上げようという話に乗ってくれました。

筆文葉(ふでもよう)という名前は金治さんが出してくれたアイデアで、筆=Pen 文=メッセージ 葉=リーフ=紙 すなわちPen and message.のリフィルという意味です。

金治智子さんは、自分の身の回りのこと、暮しにいつも真剣に取り組んでいて、書くことにもいつも並々ならぬ情熱を持っています。

当店だけでは、筆文葉のリフィルは作ることができなかっただろう。

だけど、筆文葉は金治智子さんという人が客観的に当店を見て、当店に合うイメージのシステム手帳リフィルを考えてくれました。

話しているうちに一番当店のことを理解しているのは金治智子さんなのではないかと、思って一緒に仕事しています。

 

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携帯電話

2016-12-18 | 実生活

3年ほど使っていた携帯電話が通話できなくなって、新しいものに変えました。

少し大きくなって、何となく操作しずらくなったような気がするけれど、画面は見やすくなりました。

なるべくこういうものにお金をかけたくないと思っています。

1回に何万円も支払ったら終わりではなく、毎月数百円、数千円という金額をジワジワ取る携帯電話会社のやり方は、賢いと思いますが、我々庶民からお金を巻き上げる貧困ビジネスに思える。

思いながらもそこそこのお金を毎月支払っている。

携帯電話を変えた時に問題になって、イライラするのがアドレス帳データです。

携帯電話のアドレス帳データが流出したら困るので、お客様の情報は入れていないけれど、メーカーや取引先の人の連絡先などよくかける人の電話番号は入っている。

手入力でできなくはない件数ですが、携帯電話を変えるたびにデータの移し替えができないと言われるて、本当はできるやろと思うことが、煩わしくなってきます。

バックアップを取ったり、ちゃんと管理、対策できていればいいのだけど、それができたら困らない。

結局、私の場合は紙の手帳に勝るものはなくて、電話番号などは紙の手帳に書いておき、携帯電話は電話をかけたり、ネットにつなぐためのものだと割り切るというのが、自分には一番しっくりくるような気がします。

携帯電話に対して投げやりな態度ですが、どうせ使うのなら持っていて楽しいと思えるケースに入れたいと、いろいろ物色している。

 

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消せる安心感

2016-12-13 | モノについて

フリクションボールペンが世界中で売れていることに、確かに便利だから当然だと思う反面、ボールペンの文字を消したいと思っている人が多いことが信じられないような気がします。

ボールペンや万年筆のインクは消えないからその価値があるような気がしていますので、それが消せるのは、消せる安心感よりも消える不安感の方が私は強い。

フリクションを、消しカスを出したくないからペンシル代わりに使うのなら分からなくもないけれど。でも消せたと思っても実は60度以上でインクが透明になっているだけです。

消えない安心感を求めて、中には顔料インクなどを使う人もいるくらいなので、本当にそれぞれだと思います。

消せないことがインクの価値ではあるけれど、どうしても消さないといけない時もあります。

私の場合、手紙を書いていて、後の方で間違えた時です。

本来書き直すべきですが、その手紙をペリカンロイヤルブルーで書いていた時はよかったと思います。

ご存知の方も多いと思いますが、ペリカンロイヤルブルー用消しペン/訂正ペンスーパーシェリフというものがあります。

万年筆のインクを消すことができるものは、以前からガンジーという会社から発売されていたものが、今はプラチナから発売されているけれど、これは2種類の液を使わないといけない面倒なものでした。

しかし、スーパーシェリフは白い方で消したい文字を塗りつぶすだけで消える。
スーパーシェリフで消した跡に万年筆のインクは乗らないので、反対側にあるブルーのペンで書き直します。

このブルーがペリカンのロイヤルブルーと同じ色なので、ペリカンのロイヤルブルー用ということになっていますが、消すだけならラミーもモンブランも消すことができます。

ちなみにラミーからはラミーブルー用インク消しINK-Xというものがスーパーシェリフと同内容で発売されています。

私の場合、手帳な2本線で消してしまうけれど、几帳面な人は手帳に使うといいと思います。

消しペンがあるからペリカンロイヤルブルーで手紙を書くということもあって、消せる安心感もやはり自分の中にもありました。

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ペンテルマルチ8

2016-12-11 | モノについて

筆文葉会議の時に金治智子さんがマルチ8をガシャガシャと色を変えながら使う姿を見て、どうしても欲しくなって、私も買ってしまいました。

マルチ8は私が仕事に就いた時からある商品で、文具店にとって超定番だと思っていましたが、新しくできたお店は扱っていないことが多いことに気付きました。

マルチ8はたいていの場合、製図・デザインに分類されますが、変に特別扱いせず複合筆記具に分類すればもっと売れる良い商品だと思います。

新しいお店にマルチ8がないのは、簡単に売れる商品ばかりを扱いたがり、こういう説明の必要な商品を嫌う傾向にあることと、文具店の売り場に製図・デザインのコーナーがなくなっているということが理由なのかもしれません。当店では扱おうと思います。

マルチ8を簡単に説明すると、8色の色鉛筆やボールペンを1本で切り換えて使うことができる芯ホルダーで、マルチ8は8色の色鉛筆が装備されていて、スーパーマルチ8は3色のボールペンと色鉛筆を装備していますが、中身は自分でアレンジして入れ替えることも可能です。

マルチ8は透明なボディで内部機構を見ることができます。
尻軸をノックすると1本の芯が弾倉に装填されて、重力によって降りてくるところが見えて面白い。


当店オリジナルダイアリーも筆文葉リフィルも白地図のようなものです。
そこに書き込んで、色を塗ることで完成する。

色がビッシリとある世界地図よりも枠線だけの白地図の方が私はワクワクします。

未完成のダイアリーやシステム手帳の中身を完成させるためのおもちゃ・・・いやツールとしてマルチ8と万年筆を使っています。

 

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ある休日

2016-12-04 | 実生活

2週間連続で書道教室がお休みだったので、先週の水曜日とその前に水曜日、妻と御朱印をもらったり、写真を撮りに出掛けていました。

書道を習いに行くようになって、筆文字に大変興味が出てきました。

御朱印をもらい始めたのも、ダイナミックに、あるいは繊細に書かれたそれぞれの筆文字を集めたいと思ったからですが、信仰と関係なく御朱印を集めていると怒られるかもしれない。

 

清水寺は兵庫県中部の加東市にあるお寺で、紅葉の名所です。すでに見ごろは過ぎて落ち葉しかなかったけれど、静かな境内を写真を撮りながら歩いてきました。

少し不便な場所の山の頂上一体がお寺になっていて、バスもわずかにありますが、ほぼ車でしか行くことができないのであまり人手は多くなかった。

神戸から少し北上したこともありますし、山の頂上付近にあるためか、神戸よりも3度ほど気温が低く、遠くに来た気分が味わえました。

 

その次の週、姫路書写山円教寺に行きました。

姫路は好きな街で、円教寺も何度か訪れている馴染み始めた場所です。ロープウェイの山頂駅から山門、本堂など歩いていて、また山頂駅まで戻るのに2時間ほどかかりましたが、歩いているとポカポカしてきてとても気持ちいい。

円教寺は少し散歩するのにちょうどいいところです。

毎回同じような写真を撮っているような気がしますが、歩きながらパシャパシャ写真を撮るのはとても楽しい。

私にとってカメラは写真を残すためにあるのではなく、散歩や旅行を楽しくするためにあるような気がします。

撮りながら歩くときはどうしてもオートフォーカスのズームレンズが便利で、それを使ってしまいます。

私の使い方ではもったいないことは分かっているけれど、もっと良いレンズを使ったらもっと気分が良いのかもしれないと、最近はレンズの新規購入を考え始めています。

 

姫路には大きな書道用品店もあって、しょっちゅう買っているような気がするけれど、小筆を買って帰りました。

 

 

 

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堀谷龍玄書「古筆表書きノート」 

2016-11-27 | お店からのお知らせ

店には常に話題が必要だと思っています。

いつも何かお客様に話せることがないと、その店は面白くない店だと思われてしまいます。

それは何でもよくて、極端な話近況報告でもいい。

来られるお客様全員に面白いと思ってもらえることは難しいけれど、数少なくても面白いと思って下さる方がいればその企画の意義はあったと思っています。

もう売れてしまって次のものをまた書いていただかないといけないけれど、当店でペン習字教室「万年筆で美しい文字を書こう9」を開催して下さっている堀谷龍玄先生がペン習字教室でも使用していますツバメ縦罫ノートN3021の表紙に 古い書を臨書した「古筆表書きノート」が出来上がりました。
https://www.p-n-m.net/contents/products/OG0161.html

古筆表書きノートは、堀谷先生が1冊1冊小筆、墨で書かれていて、同じものは2度と書かないという、まさに作品です。

半紙に書いた栞も2枚ついていて、このあたりのサービス精神は堀谷先生らしいと思っています。

ご希望のものがあれが、筆書きのお手本をお持ちいただければ書くという柔軟さも堀谷先生らしい。

この企画は堀谷先生が思いつかれたもので、アイデアをお話いただいた時、数少ないけれど面白いと思って下さる方が必ずいると思われる企画で、とてもいいものだと思いました。

ペン習字教室を定期的に開催している当店ならではの企画が欲しいと思っていましたので、堀谷先生のお申し出に大賛成して、ノートに書いてもらいました。

店としては恥ずかしいことだけど、堀谷先生は教室の講師も、この古筆ノートもボランティアで引き受けて下さっていて、当店の活動を応援して下さっている。

堀谷先生は、そういうことは一切口に出さないし、熱く語ることはないけれど、静かに語られる言葉や行動に気持ちの強さを感じることができる。

古筆表書きノートは、大量に売れる売れ筋商品より、当店らしいものだと自慢に思っている。

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サトウヒロシさんのPOP

2016-11-22 | お店からのお知らせ

いつも話題のある店でいたいと思っています。

と言っても私はそうつぶやくだけで、筆文葉の金治さんやSkyWindさん、堀谷龍玄先生など、周りの居る人たちが話題をいつも作ってくれていて、私は何もしていないけれど、実はそのことはとても自慢に思っている。

今回も大和出版印刷の神戸派計画の責任者川崎さんが尽力して下さり、KoNCREATノート04の表紙を描かれたサトウヒロシさん直筆のPOPが当店にやってきました。

ノートと一緒に展示していますが、これもすごい話題だと思います。

POPというよりもこれは力強い応援メッセージで、この絵を描くことを承諾して下さり、それぞれの絵を何のインクで描いたかを教えて下さったサトウヒロシさんに大いに感謝しています。

 

(1)アジサイ K04-A6N01
・パイロット 色彩雫 アジサイ
・京の音 kyonooto / 文具店TAGオリジナル万年筆インク 苔色

(2)アネモネ K04-A6N02
・Pelikan Edelstein ガーネット
・Pelikan Edelstein アメジスト
・Pelikan Edelstein オニキス
・パイロット 色彩雫 フユショウグン
・パイロット 色彩雫 キリサメ
・京の音 kyonooto / 文具店TAGオリジナル万年筆インク 苔色

(3)クリスマスリース K04-A6N03
・丸善アテナインキ 「セピア」
・Dr.ヤンセン シェイクスピア
・ プライベートリザーブ バターカップ
・セーラージェントルインク 四季彩  金木犀(きんもくせい)
・Dr.ヤンセン ミケランジェロ

(4)サンダーソニア K04-A6N04
・プライベートリザーブ バターカップ
・セーラージェントルインク 四季彩  金木犀(きんもくせい)
・京の音 kyonooto / 文具店TAGオリジナル万年筆インク 苔色
・パイロット 色彩雫 チクリン

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ラミーの世界観

2016-11-20 | モノについて

おそらく世界中のラミー扱っているお店に置いてあると思われるラミーの新製品Lxの専用什器。

面白そうなので、当店も置いてみました。

床面積をあまりとらず、色も黒なので当店でも違和感なくさりげなく置くことができていると思っている。

使っている家具のせいか、当店はメーカーさんが用意した什器があまり合わず、結局外してしまったり、始めから頼まなかったりすることがほとんどなので、この什器は珍しい。

真四角で黒のベースに黒でLAMYのロゴ。さすがラミー、とてもシンプル。

あれ?この什器何かイガん(歪ん)でない?

この什器を見た人皆が思うかもしれないけれど、上に乗っているディスプレイはわざと歪めにセットするようになっている。

それが証拠に、中は正面を向くようになっている。

さすがバウハウス。シンプルだけでなく、いつもどこかヒネリが利いています。

ラミーは、こういった什器や箱などの備品にもこだわっていて、世界観をとても大切にしています。

ブランドなども世界観を大切にしていて、こだわっているけれど、それが価格に大いに転嫁されているし、何か違います。

ラミーの製品は、どれもそれについて何かしゃべることができて素敵だと思っていて、什器ひとつとってみても、人を和ませることができる。

そういうことがだんだん大切に思えるようになってきました。

 

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システム手帳再興

2016-11-15 | モノについて

万年筆で書くことが楽しいと思ってもらって、万年筆を使う人を増やしたいということが当店発足の理念です。

書くことを最も楽しくしてくれて、趣味的にも使えるものとしてシステム手帳に行き着くと思っています。

綴じ手帳はリング部分がなく、書きやすいというメリットはあるけれど、システム手帳のリフィルを抜き差しして、自由にページ構成を作ることができることは魅力で、中身をそのままに気分によって外側を替えることもできます。

業界内各地で勃発的にシステム手帳再興の動きが起こっていて、皆同じことを考えているのだと思いました。

革の本体も重要ですが、システム手帳が再興したと思えるのはやはり中身のリフィルが充実した時だと思います。

メモとダイアリー以外の様々なリフィルが世に出てくると楽しく、開発者のロマンはそういうところに表れる。

金治智子さん企画の、当店のシステム手帳リフィルのブランド「筆文葉」はシステム手帳再興のエンジンのひとつになれると思っています。

今5種類だけの商品構成だけど、他所にないものを少しずつ増やしていきたいと思っています。

 

筆文葉発売当初からの対の企画としてあるカンダミサコバイブルサイズシステム手帳にコンチネンタルを追加しました。

コンチネンタルのシリーズにいつも使うエージングの楽しい革ダグラスを使い、内側はブッテーロのワイン。コンチネンタルのものだけリングをゴールドにしていて、なかなか合っています。

自分が使っていて楽しいものを皆様と共有できたらと思い、楽しみながらシステム手帳の企画も進めていきたい、そしてシステム手帳と万年筆の組み合わせを追究していきたいと思っています。

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