相棒14-4

2015-11-04 21:58:46 | Weblog
今日のタイトルは完全に意味不明であった。ファンタスマゴリとは何のことだろうと思いながら内容を見始めると、右京さんの捜査二課時代の古い人間関係に始まり、昔からなかなか尻尾をつかませないまま、すでに一般的に見れば、それ相当に高齢者になっている黒幕的な人物が浮かび上がってくる。その人物にかかわると危険なことになると誰もが恐れる人物だ。

誰もが恐れおびえるその人物の周辺で起こった殺人事件や行方不明事件を追っていくうちに右京さんが出会った青いバラとそれを育てているこの老人こそは、黒幕的なその人物だった。

今回のタイトル、ファンタスマゴリは、なんとデジタルマネーの名称であった。事件の背後にはデジタルマネーによるマネーロンダリングの問題が絡む、経済事件にまで広がっていくはなしだったのだが、事件の背後の人物たちは噂の通り、老人自身も含めて全員死んでしまい、事件は闇のかなたに消える。老人は自分ではデジタルマネーの何たるかがわかっていたわけではなく、周囲の専門的な知識のある人間にまかせていたらしい。にもかかわらず、誰もが実体のない彼の言うこと、することにおびえていたのだ。

何だか後味の悪いはなしだった。経済の絡む話は現実の世界でも物語の世界でも気分がよくない。