喉も錆びる

2014-08-02 21:15:36 | Weblog
こんばんは~、マリーで~す。

今日はねえ、うちのおばはんのお供で四谷の夕方のミサに行ってきたのよ。前は土曜日の聖歌隊で毎週歌ってたから、ミサを休むってことも殆どなかったのに、あの人もやっぱり年取ってきちゃったせいかしら、足腰がだめになってきてから聖歌隊席から下に降りる階段の上り下りがつらくなってきちゃったみたいなの。あの人、そんなこと自分では言わなかったんだけど、みんなある程度の年齢になるとおんなじらしくて、グループのうちのおばはんより年上の方にあっけなく見透かされちゃって、それ以来あの人、遠慮なく聖歌隊もどんどん休んじゃってるし、今は下の会衆席ばっかりになってきたのよね。

ほんでもって今日はちょっとわらっちゃったわ。うちのおばはんの声ってものすごい低音で電話ではいつも男性と間違われるのよ。歌うときも低い音域のほうが楽だけど、女性の音域だってちゃんと出せば出るのよ。

今日は久しぶりにあの人、声を出して歌ったのはいいけど、普段歌ってないから低い音で歌ってたの。それから喉が慣れてきてから正しい音で歌ったら、前の席の人があからさまに振り向いたんだわさ。むむ、男か、女か、どっちだって感じよ。おまけにもっとおかしいのはあの人昨日、あたまをベリーショートにしてきたのよ。化粧っ気はないし、着てるものも男女兼用だし、声はなんだかわからないし、よっぽど気になったのかしら。

あの人、帰りにぶつぶつ愚痴って、今度から会衆席でも前もって高い音が出るように発声練習してから行くとか言ってたわよ。女性だってわかるように歌うぞですってよ。さて、どうなるんでしょうねえ。

それはいいけどもうひとつ聖歌隊で思い出したわよ。うちのおばはんも収入がものすごく減って、支出のほうは変わらないというか逆に増えてるもんだから毎月必死なんだけど、知り合いの同年代とか、生活状況の変わった方たちの話を聴くとみんなやっぱり、交通費がかかるから、前みたいに毎日は四谷に行ってないのね。

うちのおばはんも講座と聖書の集いと土曜のミサくらいにしないとこれはもうどうにもならないっていってるわよ。ご時勢だしさあ、これはしょうがないんじゃないのかしら。おまけに来年はアパートをどうしても引っ越すことになりそうだし、家賃の安いところとなると交通の不便なところになると思うし、いつまでもこのままじゃいられないと思うのよね。今日だってアパートに帰ってきたら大家さんご夫妻が住んでいた部屋のほうのごみの整理とかはじまってるし、どうなるんだか前途はまったく見えないもの。

少しずつ変わることも考えておかなくちゃね。今日はこんなはなしでおしまいよ。ほんじゃまたね。


海ゆかば 伊藤久男(ステレオ) ひとつの音楽曲として

2014-08-02 14:56:38 | Weblog
この歌についてはさまざまな意見があることは承知しておりますが、ひとつの歌として、また一人の歌手の歌唱力という点からこの歌を聴いてみていただきたいと思うのです。

当方、もちろん戦後生まれ、父が戦地で苦労した話し、戦争のおそろしさもしっかり聞かされてきた世代の人間ですが、この曲については戦争を鼓舞するために利用された曲という面からばかりではなく、音楽的な見地から聴いてみていただきたいと思っております。

この歌、天皇賛美の歌という思い込みで聴いては間違いだと思います。仕え奉るべき方はこの世の皇室ではなく、天地万物の創造主なる神様だという説もあります。

どう聴くかはとにかく、これだけの歌唱力のある歌手は今は本当に少ないことだけは確かなようです。


海ゆかば 伊藤久男(ステレオ)