アンチョビ、西さんに料理を教えるの巻
ガルパンでアンチョビ×突貫娘をテーマにした珍しいSSです。
露骨な百合描写はなく「アンチョビが突貫娘にイタリア料理の作り方を教える」という交流系の話です。
何事も突貫上等な西とそれに振り回されるアンチョビ。
という構成で話が進み、組み合わせの珍しい上に、キャラの性格をよく捉えておりなかなか良いSSでした。
確かに私はこう言った。
「イタリア料理ならいつでも教えてやるから、覚えたくなったらウチに遊びに来い」と。
そしてお前はこう言った。
「はいっ!近日中にそちらに向かわせていただきます、安斎さん!」
ああ、私は馬鹿だった。それも掛け値なしの大馬鹿ものだ。だって……、
「おはようございます安斎さん!イタリア料理を教えてもらいにやってまいりました!」
まさか、大学選抜戦の3日後に来るとか思わないじゃんかあああああ……!
ドッドッドッドッド……!と力強い音を響かせる、絹代の愛馬。
ツーリング感覚でここまでやってきたらしい。
エンジンを落とされると、ギュルルル、と唸り声をあげながらも黙り込んだ。
「安斎さん、おはようございます!この度はイタリア料理をご教授いただくべく、こうしてやってきた次第でございます!」
私はまだこの前の戦車戦の疲れが取れてないというのに、
絹代は疲れをみじんも感じさせない様子で明るい笑顔を浮かべている。
しかも声がでかくて頭にキンキン響く。
「アンチョビって呼べ!……じゃなくて、近所迷惑になるからとりあえず上がれ。土曜日の朝7時はまだまだ寝てる人がたくさんだ」
「はい!了解しました!」
「大声で返事するのは禁止!」
「はい!了解しました!」
こいつ、外でも知波単魂全開なんだな……。
今、エキシビションマッチのみほの気持ちがわかった気がする。
これは大変だ。
本人が正しいと思った行いをしているから、
止めてもわかってもらえるまで時間がかかりそうだ。
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