二次元が好きだ!!

SSなどの二次創作作品の連載、気に入ったSSの紹介をします。
現在ストパン憑依物「ヴァルハラの乙女」を連載中。

おススメSS 【漢文超訳】襄陽守城録―最前線に着任したら敵軍にガチ包囲されたんだが―

2018-11-11 23:39:44 | おススメSS

【漢文超訳】襄陽守城録―最前線に着任したら敵軍にガチ包囲されたんだが―

カクヨムのSSです。
ラノベのようなタイトルをしてますが、
「『襄陽守城錄』というガチの古典超訳したラノベの皮を被った古典」です。

しかも王族、貴族、皇帝といった上流階級の人間ではなく、
文字通り最前線で戦ったガチの戦記ものを今風に翻訳したSSという特徴的な内容です。

ぜひ見てください。



「襄陽がまたにぎやかになるな」

「まあ、そうっすね」

「これだけ働き手が増えりゃ、箭やや砲弾が不足する心配が減る」

「え?」

「何をすっとぼけた顔してるんだ? 箭も砲弾も、使えばなくなるだろう?」

「そりゃそうですけど」

「こういうデカい船を使って戦うようなことがあると、
 箭や砲弾なんか、ほんの数日で尽きちまう。
 でも、まともな品を買いそろえるための金も時間もない。そんなとき、どうする?」

「どうって……ええと、襄陽の敢勇軍って、かなり戦い慣れてます?」

「昔から小競り合いの絶えねぇ土地柄だからな。
 タコ金とやり合うこともあれば、茶賊として朝廷の狗いぬを相手に暴れることもある。
 上等の武器や道具や兵器ばかり使ってもいられねえ」

「たくましい」

「まともな箭や砲弾がなけりゃ、代用品で戦う。
 布の端切れを矢羽根代わりにしたり、黄土を固めて砲弾にしたり。
 そういう手作業は案外、女や子どもや農夫がうまい。
 城内の者をどんどん働かせりゃいいって話は、すでに趙都統には通してあるぜ」

「なるほど。じゃあ、ここで保護する人たちも、ある意味、襄陽の貴重な戦力になり得るんですね」

敢勇軍は緒戦を勝利で飾った。そして、破竹の勢いでタコ金軍の寨への奇襲を成功させていく。

十一月二十五日の夜、趙家軍の統領である扈こ立りつと協力して、
敢勇軍の茶商、廖りょう彦げん忠ちゅうと路世忠と張ちょう聚しゅうが千人を率いて南門から出て、
虎頭山とその近辺の寨を襲撃した(*4)。

二十六日の夜、旅世雄と将官の裴はい顕けんが敢勇軍兵士六千人あまりを率いて、
襄陽の西北の水上でタコ金と交戦し、米を満載した輸送船二艘を強奪するのに成功した(*5)。

二十七日、タコ金が襄陽の西側に「招安あきらめろ」と書いた旗を立て、数人でこちらの様子をうかがっていた(*6)。
兄貴が度胸の据わった男を募ると、
名乗りを上げた李超は城を出て船を漕いでタコ金の連中に食って掛かり、追い払って、見事に旗を奪って帰ってきた。
その夜、旅世雄と裴顕は敢勇軍を率いて船を出し、漢江を渡って北岸に置かれた寨を奇襲すると、タコ金の食糧輸送船や渡し船を焼いた。

兄貴にとって敢勇軍の戦果は嬉しい驚きだったみたいだ。

「まさかここまで戦えるとはな。
 城壁の見張りや城内の警備の手助けになれば、という程度しか期待していなかったんだが」

「はい。永英……ああ、旅撥発官のことですけど、永英は人柄もすげぇ頼もしいし。船、カッコいいし」

「阿萬がそう認めるなら心強い」

「でも、そういえば永英、
 最初は兄貴の考えがわからなくてビビッてたって言ってましたよ。
 リーダーシップがあるのか恐怖政治の独裁者なのか、どっちなんだろうって」

「そうか、萎縮させちまってたか。
 心に留めておこう。これからどのくらいの期間ここに籠城しなけりゃならないか、
 まったくわからねえ。できるだけ多くの者と確かな信頼関係を結んでおくことは大事だな」

冬の半ばの一日。
川面から吹く風は冷たい。
でも、襄陽の戦意は静かに燃え始めたところだ。

強い熱を感じる。





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おススメSS 【艦これ】18初秋イベを終えた各国首脳が所感を述べるようです

2018-11-04 22:52:52 | おススメSS

【艦これ】18初秋イベを終えた各国首脳が所感を述べるようです

秋の艦これイベントについて各国首脳が祝福と性癖を交えたコメントを発表する話です。
元ネタは嘘吹替シリーズで各国の首脳が覇権アニメを討論するMADです。
完成度が高いです、ぜひ見てください。

ブラウザゲーム「艦隊これくしょん」で9月8日から開催されていた期間限定海域(イベント)
「抜錨!連合艦隊、西へ」が10月10日をもって全作戦を終了したことを受け、各国首脳が祝福と性癖を交えたコメントを発表した。
 
英国ウェストミンスターのダウニング街10番地の首相官邸前で記者会見を開いた英首相は、
同イベントでネルソンが実装されたことに触れ、「人類史上まれに見る快挙」と称賛した。

「艦隊これくしょん、艦これは、これまでいくつもの歴史を築いてきた。ヒラコーショック、
コミケカタログを埋めつくす島風、ウォースパイトの実装、アークロイヤルの実装、ラッキー・ジャーヴィスの実装。
そこに新たな歴史がまた1ページ加わった。かつて世界の海を制したわが大英帝国海軍で、
栄光ある本国艦隊の旗艦を務めた戦艦ネルソン、彼女が艦娘として、私の鎮守府に着任した。いや、帰ってきた。

彼女の威風堂々たる風格、短いスカートから覗くまばゆいおみ足もさることながら、ネルソンの真価はその中破絵にある。
そう、そのやや垂れぎみのおっぱいに」としながらも、

「誤解のないように言っておくが、私は日本の女性キャラクターにありがちな、
 重力を無視した非現実的なおっぱいを否定したいのではない。
 現実とフィクションは区別されるべきだ。私は乳袋にも理解がある。
 だが、ネルソンの垂れ乳には確かな重力を感じる。
 私のいるこの世界と、彼女のいる世界は、同じ重力が働いている、
 つまり同じ惑星にいると実感させてくれるのだ。
 ネルソンの垂れ乳が、私と艦娘たちとを次元を超えて結びつけてくれる。
 その尊さはなにものにも代え難い。
 重力は次元を超越することを彼女は図らずも証明したのだ。
 そして、最後にこれだけは言っておきたい。ネルソンは絶対に上向き乳首」
 
 



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