二次元が好きだ!!

SSなどの二次創作作品の連載、気に入ったSSの紹介をします。
現在ストパン憑依物「ヴァルハラの乙女」を連載中。

おススメSS 提督の我慢汁が多い件について

2017-09-09 10:02:19 | おススメSS

提督の我慢汁が多い件について

色々問題なタイトルですがR18でないのでまずご安心を。
さてこのSSは端的に言えば「艦娘たちの下トーク集」と言える代物でです。
しかし、読んでみれば非常に豊富な性的な知識(あるいは痴識)をベースとしているためか、
「エロネタなのにエロを感じないだとっ・・!・」と読んでいた自分は呟いてしまいました。
それと・・・なんといいますか、保健体育の授業を題材としたライトノベルを読んでいるような感覚を覚えました。

では

我慢汁は射精にさきだって分泌されるもので、糸をひくほどに粘性があり、汗に似た味がする。
つまりややしょっぱい。これは我慢汁に含まれるアルカリ成分に由来する。
女性の膣内は雑菌が繁殖しないように酸性に保たれているが、そのままでは精子も殺菌されてしまうので、
まずアルカリ性の我慢汁で中和しておくというわけである。

提督はこの我慢汁が多いのだという。元からそうなら問題ないが、長波いわく、
4ヶ月ぶりに連れ込まれた昨晩のこと、前回までにくらべあきらかに分泌量が増加しているとのことであった。

これを受けすみやかに非番の駆逐艦が夕雲の発議により夕雲型姉妹の部屋へと参集された。
「司令官の我慢汁が多いらしい」「マジか!」「前からそう思ってたんだよ」駆逐艦たちが血相を変えて集まる。

「たしかにそンな気はしたっけなぁ」

江風がみずからの寝癖をつつきながら漏らした。

「いつぐらいから増えたかわかりますか」
「いや~、その……」

夕雲に江風が左右の人差し指を突きあわせながら目を泳がせる。
柱の陰から半身だけみせる山風が補足する。

「江風はいつも提督にあれやこれやされる側だから……提督のおつゆの量にまで気を配る余裕ないの……」

江風が絶叫しながら両手で顔をおおって右に左に転がった。
それから秋月、照月、天津風、朝潮、磯風、早霜、磯波らの情報を統合し整理してみたところ、
おおむね半年ほど前をさかいに提督の我慢汁が増量をはじめていることがあきらかとなった。
早霜が上気しながらいうに「笛を吹いてさしあげたら次から次へとお出ましになるので、喉がつっかえそうでした、ウフフ」とのことである。

尋常ではない。

夕雲がこれを直属である軽巡洋艦級に上申し対応の指針について意見を仰ぐこととなり、
やはり非番のものから大淀、矢矧が応じて参画し合議となした。

「たしかに最近増えたかしら、気にはなっていたけれど、それが?」

矢矧に磯風が答えた。

「船の機関は不完全燃焼を起こすと排煙が濃くなる。
 同様に、ヒトをふくむ動物のからだから排出されるものには体調が如実に現れる。
 変調もまた然りだ。司令のからだになにかしらの異変が起きていると、この磯風はみる。杞憂ですめばよい。しかし機をのがせば取り返しのつかんことになる」

至極もっともであると大淀が了解して、長波に訊いた。

「具体的には、どれほど出るのでしょうか」
「まるでなかにトコロテンが詰め込まれてて、それが押し出されてくる感じっす、舐めてたらもう溺死するくらい」
「味やニオイについては?」
「いつもと変わりないっすけど、後のほうになるとしょっぱさがなくなって薄味になるかな」
「精液も?」
「精液も」

これについては全員が意見の一致をみたためとくに問題視はされなかった。
もともと提督は肉を好まずタバコも吸わないため我慢汁も精液もニオイが少ないのだった。
喫煙者の精液はえぐみが強く洗剤のように苦いのである。なお糖尿だと甘い。






作者の鬼才に敬意を。





コメント
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