パル便り goo

趣味の披露および日常生活の客観的自己観察等々

X-MENファースト・ジェネレーション

2011年06月21日 | 映画

☆━ネタバレ注意!
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ここ1月で、厳密に言うとパルの誕生日である5月23日~6月19日の間に、3本の映画を観た。
パイレーツオブカリビアン、ハリーポッター、そしてX-MENファースト・ジェネレーションだ。
パルはアメコミ(アメリカン・コミック)が好きでね、バットマン、アイアンマン、X-MENのシリーズはそれぞれ全部観ている。特にX-MENシリーズは好き。

実はX-MENの映画は人種差別がテーマとして根底にある。
しかし深刻なものではなく、さすがにアメコミだけあって、特殊能力を持つ者たちが、その超人能力を存分に発揮するので、一見ヒーローもののような錯覚すら観る者に与えるのだが。
テレパシーや、変体、浮遊、プラズマ発射能力、瞬間移動能力などを持つエスパーの彼らはしかし遺伝学的にはミュータントなのだ。今回のシリーズでは文字通りそのファーストジェネレーションたちの話。
突然変異を優性変異と捉えるか、劣性変異と捉えるか、また、彼らの能力が人類に敵対するものなのか否か、という根本的でかつシビアな問題が、都度のバトルの中、華麗な能力披露とともに展開されてくわけね。
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この突然変異、医学のカテゴリーでは発生学らしい。発生学は奇形学でもあるという。
人の身体を構成する細胞のひとつひとつの中には同じペアの染色体が含まれている。生殖細胞にも同じペアの染色体が含まれているわけで、そのまま母と父のを合わせると染色体が2倍になってしまう。だから受精前に各々の体の中で染色体が半分になる‘減数分裂’っていうのが発生するらしい。この減数分裂の過程で異常が発生すると染色体の分離不全が起こり、これが奇形の因子になる。
と海堂尊のジーン・ワルツで読んだ。
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ファースト・ジェネレーションではこの奇形学を発展させる為の研究が軍事的な戦略として行われる。結果、突然変異を強化・進化させられたミュータントの登場となるのだ。
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そもそも突然変異というほどでもないが、何かしら先祖のDNAと乖離した特性が偶発的に備わることが人にはあると思う。
パルが夢の中で数学の問題解くってのも奇形の一種かもよ。
それに夫クン。かなりの帯電体で、冬になるとドアノブで毎日バチバチやってる。
この特性なんか大いに訓練進化させる余地があると思う。
帯電した電流をそのまま家電のスイッチに向けて指先から放電する。と、自動的にTVやエアコンが点く、なんてのはどうよ。指先から放電する図はまさにエスパー、絵になると思うがね。


弁当

2011年06月17日 | 食・レシピ

この一週間に作った弁当である。夫クンとパルが別々の場所で食べるお揃いランチである。

ちまちまと食材を切ったり巻いたりコネたりした手の凝った、サイズの小さなおかずを作るのが大好きである。やなことがあったり、ふーむ、と熟考を要するようなことは、これをしながら進行させるととても要領よく合理的に完結することが多い。つまり、右脳と左脳の原理ね。相反することをするときパルの脳はフルスロットルなわけ。

弁当の評価をしてみよう。

見栄え、彩り、文句なし。栄養のバランス、野菜が多くしかも緑黄色野菜が多し、油物を極力排除している、文句なし。パターンの多様性にやや欠ける、のが唯一の欠点かな。

これら毎日の弁当、夫クンの会社では結構な評価を得ているみたいだ。注目してもらえて嬉しい。

Bentou001_2 Bentou002 Bentou003   ちなみに今日は鱒の散らし寿司ね。 Bentou004 Bentou005


偶然と必然、予知夢

2011年06月11日 | うんちく・小ネタ

ご存知の方はご存知の、帝都大学理工学部物理学科准教授・天才物理学者・湯川学・別名/探偵ガリレオ(作:東野圭吾)に最近教えてもらったことが二つある。

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1.すごい偶然が起きた場合、それはもしかすると必然だったのではないかと考えてみる。
つまりその時間に同時に起こったことが、すべて最初から予定されていたことだったのではないかと仮定してみるのである。すると実はそのほうが辻褄が合うことが多いことに気付く。
【パルの検証】

犯罪学からも、あるいは実生活から検証してみても、この科白に論理的な矛盾は無かろう、と推認される。
すごい偶然、これが起きる確率がたとえば100分の1=1%だとする。同時にすごい偶然が起きる。この確率もまた1%としよう。するとこれらの偶然が同時に起こる確率は
1/100X1/100=1/10000=0.0001%という、あり得ない数値になるからである。と、パルは単にその確率性から非現実性を確認するのみだが。ゆえに推認。
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2.予知夢
予知無というのは『確率の結果』ともいえるらしい。
普通人が夢を見るのはレム睡眠の間といわれる。一晩に5回ほど訪れるこの間に見る夢はかなり多いという。その中にさらにいくつもの話題が含まれる。だからある人が例えば1ヶ月の間に夢によって獲得するエピソードは膨大な数に上る。そうなれば、その中には現実の出来事と似通ったものがあっても不思議ではない。
大体覚えているのは目覚める直前の夢だが、忘れた夢の内容を思い出すこともある。その一つが現実に似たような出来事が起きて、それに触発された場合だ。いつか夢で見たことがある、そんなふうに思い出すのである。同時に、現実には起きなかった膨大な夢のことは忘れ去ってしまう。
【パルの検証】
余談であるがパルはこのレム睡眠中に起きると、その後ほとんど一日頭痛に引きずられることになる。確か眠りには深度のサイクルがあって、深いときに何らかの事情により起きてしまうと、人によっては頭痛が引き起こされると聞いた。
パルは夢の中で数学の問題を解いたことが複数回ある。どうしても解けなくて、でも睡魔に襲われて眠ってしまい、夢の中で解いていた。朝起きて見たままをノートに転記したと記憶している。これは予知夢ではないね、そして1回ではなかった、ゆえに偶然ではなく必然である。
いつか夢で見たことがある、という感覚はデジャヴではないの。つまり実体験の踏襲。これは自分の身に迫る危険を知らせ、回避する為の自己防衛本能からくるものではないかとパルは常々思っている。経験したことのある人は結構いるとも思う。
そして現実の世界とは違うもう一つの世界……映画『マトリックス』のような世界が存在することもあるんじゃないかと考えている。
なぜなら、同じシチュエーション、同じ時代、同じ登場人物、そしてパルが主体、同じ背景、でストーリーが少しずつ進んでいく夢?かもう一つの実世界?が毎晩進行していた時季がパルにはある。


風通し

2011年06月06日 | 着物

毎年のことながら、この季節、湿度の低い、からっと晴れた日には着物や帯の風通しをします。
先の震災後に、パルなりに復興支援の一助になりたいと、チャリティーオークションに着物や帯を出品し、少し数を減らしたものの、まだまだ着物・帯・小物、たくさんあります。
手入れはそれこそ大仕事です。今年は畳紙(たとうし)も全部取り替えたのでますます大変でした。
和紙のたとう紙は着物の湿気を吸い取ります。長く放っておくと、黄変(シミ)が着物に移ってしまうので、取替えが必要なわけ。
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さてパルのマンションて、和室は一室だけであとはフローリングなのね。鴨居も見当たらない。
だから和室をフル活用。帯と着物をびやーっと広げる、大体着物2枚帯2本ってとこで足の踏み場が無くなる。これが1グループ。窓という窓を開け放ち、家中を通気させ、放置させること2時間。2回目の放置からは、1回目のをチェックしつつ、新しいたとう紙に綺麗に畳み込む。着物や帯には季節とTPOごとカテゴリーがあるからしっかりとその旨名札に明記。。この繰り返しね。
これやっとかないと、いざ着ようというときに思いがけずカビが発生していたりとかね、あった。
確か2年前の春、淡いピンクに橘の図柄の紬にあわせた紺地に同じく橘柄の刺繍名古屋帯は霧雨に遭い、翌日丸1日影乾ししたにもかかわらず、無残に白カビが吹き挽回できなかったと記憶している。
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パルは図柄や織を見たり触ったりして、着物に思い入れる時間が好き。この余裕ある、贅沢な時間、どうよ。
大体1日に5枚5本くらいかな、手入れできるのは。それ以上欲をかくと、収拾がつかなくてえらいことになる。安定的な日程の確保と気象条件のラッキーがその年の着物手入れの出来不出来を決めるのである。


伝統工芸の危機

2011年06月01日 | うんちく・小ネタ

ズズーンと重い書籍をパルは図書館にキープしています。
いま仕事で調べ物をしている資料の中の1冊。
借りてもいいけど、何せ重い。パルのほかには借り手も無いみたいで、いつも専門書コーナーの一角の定位置に鎮座してます。その本目当てに今日も図書館へ。
中に入るとほんわか暖かい。なに、暖房入れてるの、節電しなさいよまったく。
って提言してる一般の人もいた。
面白いよね、環境省では皆、スーパークールビズでこの寒いのにアロハで出勤してんだぜ。

そしてこのスーパークールビズラインの品々にはなんと、穴あき靴下まで登場している!マジかよ。このようなグッズまでよもや商品として成り立とうとは。

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しかし、ほんわか暖かいもんだから、分厚い専門書、膝に抱えてまた寝ちゃったよ。
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ところで陶芸に使われる原料の土や釉薬の元になる石も放射能汚染の影響が出ているんですって。
伝統工芸品存続のピンチらしい、『大堀有馬焼』。
大学時代に友人が陶芸やってて、すごく奥が深いのよぉ、って言ってたけど。
経済産業省の伝統工芸品の指定条件は「100年以上伝統的な技術・技法で製造されている」他、都合5項目あるらしい。原材料については「伝統的に使用されてきたもの」っていう。
わりと曖昧で、制作の場所を移しても伝統工芸品の要件は満たせるかな。でも窯の設置場所の選定とか伝統的に使用されてきた土の確保とか、難題はあるね。だから奥が深いものって存続が大変。着物もある意味そうではある。