パル便り goo

趣味の披露および日常生活の客観的自己観察等々

法事行

2011年02月14日 | 旅行記

雪の中を舅の法事に、富士まで行った。
新幹線で熱海にさしかかったときふと白いものが目の端をよぎった気がして、外を見ると、外界は雪が斜めに激しく降っていた。1年ぶりかな。
雪が珍しくて、読書を中断しそのままずっと三島まで、雪がみぞれ混じりに、そして雨になるところまで見届けた。
集まったのは姑、私たち夫婦、夫の妹夫婦の5人だけだ。
仏式のお経を長々と聞き、自分たちも唱えて、それから焼香を順にし、墓へと向かった。
晴れていれば富士山が正面に間近に見え、開放感この上ない所だ。墓はしかし、かなり麓まで雲が下り、閉塞感を持ってひっそりとみっしりと孤立している。辺りは民家もまばらで通る人も車も無い。墓の並ぶ先には何があっただろう、思い出せない。樹海にはまだ到達しないだろう、畑だったかもしれない。薄暗くて霧繋って、雨も降って、まるで私たち5人だけが世界の生存者のようだ。
寺の待合室で先刻、夫や義妹夫婦の前、姑と激しい口論をした。そのことを皆がひきずり、重々しい。目を閉じたらそのままふわっと凍死しそうに寒くて、すっぽりと分厚いコートにめいめいが篭り、白い息だけを吐く。
雨が降ってきた。「こんな日は雪よりも雨のほうが寒く感じるね」と夫に言うと「そうだね」とぽつんと言った。
どの墓にも真新しい花が添えてある。
日本人はマメに墓参をするんだな、ご先祖様を大切にするんだな。
そういえば、骨に思い入れをするのも日本人だけだそうだ。納骨という行為が存在するのも、また最近では骨を仏像にしたり、ブレスレットにしたりなんていうのも日本人だけだろうな。


「GANTZ」観たよ

2011年02月07日 | 映画

ネタバレ注意!
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原作はコミック。すごく映像化しにくいという共通点を持つこの手の映画では「20世紀少年」以来のショッキングで超面白い映画だ。
SFヒーローもの、オカルト、家族愛、メカもの、怪獣もの、全ての要素をそのままストンと均等に脚本に乗っけたような五目てんこ盛り風ビジュアル系。
インパクトがあって、観なくていいシーンの無い映画。
清濁併せ持つ二重の世界観が堪能可能。ただしバーチャルワールドとは少し違う。
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日本のコミックの特徴は、アメリカのマルベルに代表される勧善懲悪のヒーローものと違い、映像化しにくい多次元空間を持つものが多いね。アメリカでもこの間観たトロン・レガシーなんかはこの類だけど。
映像化を一歩間違うとマニアのみが共感する独りよがりな映画になってしまうリスクを持つ。
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玄野(クロノ)は嵐のニノ君。原作活かそうと思ったらこのキャストぴったり。
藤原達也の選もあったのかな?GANTZスーツは藤原クンのほうが似合いそうな気が…。

文句無く良いのは松山ケンイチクン。パルがいま一番注目している旬の役者。


統計学

2011年02月05日 | 相撲

米シカゴ大、経済学のスティーブン・レビット教授は、八百長の存在を統計的に示した学術論文を2002年に発表した。
1989年~2000年までの十両以上の取組み32,000回以上のうち7勝7敗で千秋楽を迎えた力士が千秋楽に8勝とし、勝ち越しを決めた確立は75%にもなったという。しかし同じ相手と次の場所以降直近で対戦したときの勝率は4割程度だそうだ。
つまり、わざと負けることで借りを返した、しかし統計的には返しきれていないので、残る分を金銭で埋めた、と推論する。ここから導き出される結論はすなわち八百長が成立していた、ということらしい。
う~ん、かなり適正な理論展開。多少の推論部分はあるにしても、だ。そして、本場所の千秋楽
での勝ち越をかける一番だから真剣さが違う、にしてもだ。
ニュースでコメントを求められた一般の人が、「7勝7敗から千秋楽に勝つ力士が多いとは思ってました」と言っていた。パルも前々からそう思っていた。付け加えるなら、14日目になるまでに随分多くの力士の星が、人工的なくらい白黒拮抗するもんだな、とも。
なんだかなぁ。絶対八百長なんて有り得ない、そもそもアスリーターVs.アスリーターの生身のぶつかり合いでそんなん成立する余地無いじゃん、と思ってた。しかし少なくとも八百長を認めた(元)力士が3人いるという事実はもう確定しているのだ。