ばんばひろふみさん、と言えば、まず「バンバン」の「いちご白書をもう一度」である。
フォーク史上に燦然と輝く名曲であり、誰もが知っている大ヒット曲。あれから30年以上の時が流れたが今でも心に響く。熱狂の学生運動も終焉を迎え、方向性を見失った若者たちの拠りどころとなるかのように圧倒的支持を受けた。
雨に破れかけた街角のポスターに 過ぎ去った昔が鮮やかに甦る
僕は無精髭と髪を伸ばして 学生集会へも時々出かけた
就職が決まって髪を切ってきたとき もう若くないさと君に言い訳したね
君も見るだろうか 「いちご白書」を…
僕はまだまだこの時リアルタイムの大学生ではないし当然就職もしていなかったが、こんなに学生時代の情景、心の揺れ、そしてモラトリアムを失った寂しさをあらわす曲はない。「学生街の喫茶店」と双璧だろう。両曲とも学生時代の追憶を歌い、卒業してからの方がもちろん身に沁みる。
この名曲は荒井由美の作品。初期のユーミンの中でもかなりの傑作ではないかと思うのだが。よくばんばさんがラジオで話すことだが、売れないのでバンバンをもう解散しようとして、最後に「これがダメなら辞めよう」とオリジナル曲ではなく当時売り出し中のユーミンに曲を依頼し、上がってきたのが「いちご白書」と「冷たい雨」だった。どちらにするか散々迷った挙句に「いちご白書」を選び、大ヒットに繋がった由。もしもあのとき「冷たい雨」にしていたらどうなったか…。
なお、「どちらか一曲」と言っていたにも関わらずバンバンは「冷たい雨」をいちご白書のB面に入れ、怒ったユーミン(笑)は、冷たい雨をハイ・ファイ・セットに提供しこれもまたヒットした。聴いてみればわかるがバンバンの「冷たい雨」はアレンジのせいかかなり雰囲気が違う。とにかくいちご白書で正解だった。
"ばんばん"は(ばんばひろふみさんでは感じが出ない)、実はいちご白書のバンバンがデビューではない。その前、立命館大学在学中の1970年「ジャッケルズ」でプロデビュー。そもそもええとこのボンでバイオリンを習っていたクラシック少年のばんばんは高校時代にビートルズにイカれてバンド結成し、それが発展したもの。これは売れなかったらしく、'72年に今井博、高山弘(厳)と「バンバン」を結成して「何もしないで」で再デビュー。「心凍らせて」の高山厳がバンバンに在籍したというのは有名な話だが、このデビュー曲は高山厳の作品。
(資料はエンドレスナイトマガジン創刊号による←これでニヤリとした人と話がしてみたい)
その後メンバーの出入りがあり高山厳も離れ、二人になって「冬木立」をリリース。この曲は作詞谷村新司作曲ばんばんでチンペイさんと競作だった。しかしイマイチで、起死回生としてリリースしたのが'75年「いちご白書」だった。
バンバンは「いちご白書」ヒット後も「霧雨の朝突然に…」「縁切寺」などをリリースして頑張るが、解散。ソロとして活動を開始することになる。
ここから先のばんばんは僕にとっては本当におなじみである。アリス「ある日の午後」の記事にも書いたが、僕が深夜放送を聴きだす時期とカブる。MBS「ヤングタウン」でのチンペイさん(谷村新司)、そして佐藤良子女史との絶妙のトリオのちょっとエッチな放送に僕は夢中となった。
「ミッドナイト・ティータイム」というコーナーがあり、そこで谷村さんは「冬の稲妻」をガンガンかけて大ヒットに繋がった。何ヶ月か冬の稲妻をかけた後、ばんばんがソロデビューとなったので、次はばんばんだっ! ! ということでリリースされた「最終フライト05便」をコーナーで一押しとして流し始めた
人ごみも途絶えたロビーに響くのは君の乗る便を告げるアテンション…
いい曲だったのだが大ヒットとはいかなかった。リスナーに「最終フライトエロ5便」と言われ、その後も「女は天使なんかじゃない」などを出したがヒットに結びつかなかった。アリスは当時絶頂期。少し谷村さんと水が開いた頃、「SACHIKO」がリリースされる。
ご承知のようにこれは売れ、「いちご白書」以来4年ぶりだったので「オリンピック歌手」と揶揄された。その後ばんばんは頑張り、ヤンタンリスナーも「ザ・ベストテン」に必死でハガキを送って4年経たず3年で「速達」がヒットし、リスナーはみんな快哉を叫んだ。懐かしい。
ばんばんは、今でも関西を拠点として活動している。「エンドレスナイト」司会の後も地元のラジオなどでアホな話をいつもしている。カーラジオで聴きながら爆笑である。
「昨日よりも若く」という曲が僕は好きだった。確か「速達」の前だったのだが、あまり膾炙せずに終わったのが残念だった。
君を忘れずいて欲しい 熱く燃えてた日々を
恐れることを知らないで 信じるままに生きた
僕は当時高校生だったのだけれども、この曲は今なんだか身に沁みる。年齢のせいなのか。ばんばんも中年にさしかかった頃にリリースした曲で、心情が合致するのか。少年そして青春の頃を経て、感受性がどんどん磨耗していくことを恐れて、必死であがこうとしている今の自分に重なるのかもしれない。
固定観念もいらない。しがらみはあっても、心は自由でいたい。そんなにチンマリと丸くなってどうするのか。僕にはあの黄金色した日々があったじゃないか。
誰が行く手を邪魔しても 獣のように走るのさ
あのころ僕たちわがままに生きていた だけど今では僕たち何かに怯えてる
昨日よりも今日を若く生きられるといいね
ばんばんは、あの名曲「Hello Again」以来久しぶりに新曲「のんびりとゆっくりと」を出した。「Hello Again」が4年ぶりのシングル、と言われたのにこの新曲はなんと7年ぶりだ。既にオリンピック歌手ではない。
不謹慎だが、ばんばんが昨年自分の浮気で平山みきさんと離婚したとき、「若い…」と思ってしまった。まさに「昨日よりも今日を若く」だ。いや、僕が同じ事をしたいと考えているわけではもちろんない。
フォーク史上に燦然と輝く名曲であり、誰もが知っている大ヒット曲。あれから30年以上の時が流れたが今でも心に響く。熱狂の学生運動も終焉を迎え、方向性を見失った若者たちの拠りどころとなるかのように圧倒的支持を受けた。
雨に破れかけた街角のポスターに 過ぎ去った昔が鮮やかに甦る
僕は無精髭と髪を伸ばして 学生集会へも時々出かけた
就職が決まって髪を切ってきたとき もう若くないさと君に言い訳したね
君も見るだろうか 「いちご白書」を…
僕はまだまだこの時リアルタイムの大学生ではないし当然就職もしていなかったが、こんなに学生時代の情景、心の揺れ、そしてモラトリアムを失った寂しさをあらわす曲はない。「学生街の喫茶店」と双璧だろう。両曲とも学生時代の追憶を歌い、卒業してからの方がもちろん身に沁みる。
この名曲は荒井由美の作品。初期のユーミンの中でもかなりの傑作ではないかと思うのだが。よくばんばさんがラジオで話すことだが、売れないのでバンバンをもう解散しようとして、最後に「これがダメなら辞めよう」とオリジナル曲ではなく当時売り出し中のユーミンに曲を依頼し、上がってきたのが「いちご白書」と「冷たい雨」だった。どちらにするか散々迷った挙句に「いちご白書」を選び、大ヒットに繋がった由。もしもあのとき「冷たい雨」にしていたらどうなったか…。
なお、「どちらか一曲」と言っていたにも関わらずバンバンは「冷たい雨」をいちご白書のB面に入れ、怒ったユーミン(笑)は、冷たい雨をハイ・ファイ・セットに提供しこれもまたヒットした。聴いてみればわかるがバンバンの「冷たい雨」はアレンジのせいかかなり雰囲気が違う。とにかくいちご白書で正解だった。
"ばんばん"は(ばんばひろふみさんでは感じが出ない)、実はいちご白書のバンバンがデビューではない。その前、立命館大学在学中の1970年「ジャッケルズ」でプロデビュー。そもそもええとこのボンでバイオリンを習っていたクラシック少年のばんばんは高校時代にビートルズにイカれてバンド結成し、それが発展したもの。これは売れなかったらしく、'72年に今井博、高山弘(厳)と「バンバン」を結成して「何もしないで」で再デビュー。「心凍らせて」の高山厳がバンバンに在籍したというのは有名な話だが、このデビュー曲は高山厳の作品。
(資料はエンドレスナイトマガジン創刊号による←これでニヤリとした人と話がしてみたい)
その後メンバーの出入りがあり高山厳も離れ、二人になって「冬木立」をリリース。この曲は作詞谷村新司作曲ばんばんでチンペイさんと競作だった。しかしイマイチで、起死回生としてリリースしたのが'75年「いちご白書」だった。
バンバンは「いちご白書」ヒット後も「霧雨の朝突然に…」「縁切寺」などをリリースして頑張るが、解散。ソロとして活動を開始することになる。
ここから先のばんばんは僕にとっては本当におなじみである。アリス「ある日の午後」の記事にも書いたが、僕が深夜放送を聴きだす時期とカブる。MBS「ヤングタウン」でのチンペイさん(谷村新司)、そして佐藤良子女史との絶妙のトリオのちょっとエッチな放送に僕は夢中となった。
「ミッドナイト・ティータイム」というコーナーがあり、そこで谷村さんは「冬の稲妻」をガンガンかけて大ヒットに繋がった。何ヶ月か冬の稲妻をかけた後、ばんばんがソロデビューとなったので、次はばんばんだっ! ! ということでリリースされた「最終フライト05便」をコーナーで一押しとして流し始めた
人ごみも途絶えたロビーに響くのは君の乗る便を告げるアテンション…
いい曲だったのだが大ヒットとはいかなかった。リスナーに「最終フライトエロ5便」と言われ、その後も「女は天使なんかじゃない」などを出したがヒットに結びつかなかった。アリスは当時絶頂期。少し谷村さんと水が開いた頃、「SACHIKO」がリリースされる。
ご承知のようにこれは売れ、「いちご白書」以来4年ぶりだったので「オリンピック歌手」と揶揄された。その後ばんばんは頑張り、ヤンタンリスナーも「ザ・ベストテン」に必死でハガキを送って4年経たず3年で「速達」がヒットし、リスナーはみんな快哉を叫んだ。懐かしい。
ばんばんは、今でも関西を拠点として活動している。「エンドレスナイト」司会の後も地元のラジオなどでアホな話をいつもしている。カーラジオで聴きながら爆笑である。
「昨日よりも若く」という曲が僕は好きだった。確か「速達」の前だったのだが、あまり膾炙せずに終わったのが残念だった。
君を忘れずいて欲しい 熱く燃えてた日々を
恐れることを知らないで 信じるままに生きた
僕は当時高校生だったのだけれども、この曲は今なんだか身に沁みる。年齢のせいなのか。ばんばんも中年にさしかかった頃にリリースした曲で、心情が合致するのか。少年そして青春の頃を経て、感受性がどんどん磨耗していくことを恐れて、必死であがこうとしている今の自分に重なるのかもしれない。
固定観念もいらない。しがらみはあっても、心は自由でいたい。そんなにチンマリと丸くなってどうするのか。僕にはあの黄金色した日々があったじゃないか。
誰が行く手を邪魔しても 獣のように走るのさ
あのころ僕たちわがままに生きていた だけど今では僕たち何かに怯えてる
昨日よりも今日を若く生きられるといいね
ばんばんは、あの名曲「Hello Again」以来久しぶりに新曲「のんびりとゆっくりと」を出した。「Hello Again」が4年ぶりのシングル、と言われたのにこの新曲はなんと7年ぶりだ。既にオリンピック歌手ではない。
不謹慎だが、ばんばんが昨年自分の浮気で平山みきさんと離婚したとき、「若い…」と思ってしまった。まさに「昨日よりも今日を若く」だ。いや、僕が同じ事をしたいと考えているわけではもちろんない。
それにしても、いつもながら凛太郎さんはいろんなことを良く知ってますねぇ。平山みきと別れたなんて知りませんでしたよ。
悲ぁしい出来事が起こってしまったんですね。
昨日よりも今日を若く生きられるといいね
「いちご白書をもう一度」は、やはり僕にその曲の価値が本当にわかったのは「髪を切った」頃でした。いちご白書を二人で見た限りない郷愁の時代を過ぎ、破れかけたポスターに大人になってしまった自分を投影して、もう手の届かない追憶の世界に胸を締め付けられる…やはりこの歌の真価がわかる為には経験が必要だったのかもしれません。ユーミンという人は、どうしてこんな曲が書けるのでしょうか。
去年離婚のニュースが流れました。なんでも旅先で出逢った妙齢の女性に恋をしてしまったとか。全くとんでもないことですが、50歳も半ばを過ぎてよくやるな…というのが正直な感想でした。再び不謹慎ですが(笑)。
「バンバン」というグループの最後のシングルになった「青春のラストページ」も好きでした。
「青春のラストページ」懐かしいですね。オリジナルから離れていたバンバンでしたが、これはばんばひろふみ作詞作曲で、最後にこだわりを持ったいい歌でしたね。
ラジオでは「~Of my life」が「お~マ~ラ~」と聴こえるとリスナーに言われて爆笑でしたが(ハッΣ(゜ロ゜〃)下ネタだっ! ! )。
魔法の笑い声…バンバン大好きです。
バンバンって実はいい曲歌ってたりするのを知らない人が多いですよね♪
「永すぎた春」好きでした。
復活した「セイヤング21」でも笑い声は魔法でした。つられちゃう。
佐藤良子さんもすてきな女性ですよね。
ゆっくりお話しする機会があり、同性として尊敬の出来る方です。
ヤンタンを苦労して聞いていた甲斐があった。
バンバンも良子さんも関西圏ではメジャーですが
関東ではなかなか、お目にかかる機会がなく
番組もないのが淋しいです。
最終フライト05便…エロ05便
思い出して笑っちゃいました。
だって、実は下ネタ女王なんだもん(笑)
P.S
いつか、ジョーさんと3人で【ギターを弾く夕べ】を開けたらいいですね。会場はもちろんカラオケボックス(笑)
アラレさん、貴女はいったい何者ですか? なぜ良子さんと会えるんだっ! !
いやーなんと羨ましいことか。僕はあの人の声に少年期はかなり憧れ、お世話になったことも幾度か…いかん、つられて下ネタに(滝汗)。
良子さんに憧れ、お世話になった(笑)人を
かなりの人数、知っております。
関西圏の少年たちの憧れのお姉様ですものね。
詳しくはお目にかかれる時までの謎と言うことで…
みんなあの方には憧れたのですよ(笑)。
本当にいい曲だと思います。
当方は哀しき宮仕えの身で、「土曜バンバン」の頃は比較的しっかりと聴けたのですが、金曜に移ってからは車で移動中のみに聴いているというテイタラクでして、まだ10月からは一度も聴けていないのです。わざわざその日に出張するなどということなど出来ませんし(汗)。そういえば番組は短くなったのですよね。
「昨日よりも若く」を是非ラジオ関西で聴いてみたい。そのうちに何とかします(笑)。