夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

親子三代での文化勲章受章の画家 双鶴 上村淳之筆

2024-03-18 00:01:00 | 日本画
前から一点は欲しいと思っていた上村淳之の作品・・・。



双鶴 上村淳之筆
紙本岩彩着色額装 タトウ+黄袋
F20号 額サイズ:横800*縦620 画サイズ:横606*縦728



下地の銀彩がとてもきれいな作品です。



上村淳之の画歴は下記のとおりです。

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上村淳之:(うえむら あつし、1933年(昭和8年)4月12日 ~)。日本画家、日本芸術院会員。本名・上村 淳(うえむら あつし)。京都市立芸術大学名誉教授。元京都市立美術大学教授・副学長。日本鳥類保護連盟奈良研究所所長。奈良市在住。



*上村淳之といったらやはり鶴・・・。



上村松篁の子として京都市に生まれ、京都画壇の総帥の家系に育まれた淳之は1953年、京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)日本画科に進学します。京都小学校特別科学学級での同級に伊丹十三がいました。

それまで理系の道に進んでいました淳之でしたが、絵を描きたい気持ちが大きくなり、両親の反対に遭いながらも美術の道へと進むことを決意します。淳之は在学中からその画才を発揮し、新制作協会第20回展に「水」を出品、初入選を果たします。1959年には美術大学を修了し、同年に第6回朝日新人展に「沼」を発表、さらに初めての個展を開催するなど、順調に画壇への道を歩んでいきます。



上村淳之が得意としたのは父と同様の花鳥画です。大学進学を機に、松園が晩年を過ごした奈良市にある「唳禽荘(れいきんそう)」に移り住み、好きだった鳥の飼育を始めたことが花鳥画制作のきっかけとされています。じっくりと生態を観察しながら生命観あふれる鳥たちを表現しました。

上村松園は祖母で、親子三代で日本芸術院会員。松園、松篁、淳之三代の作品を展示する松伯美術館の館長も務めています。父・松篁からは同じ花鳥画家として写生を基礎とした表現方法を学び、祖母・松園からは、松園が美人画で目指した「真・善・美」の世界を、淳之もまた花鳥画を通して具現化しているといえるでしょう。2013年、文化功労者。2022年、文化勲章。松園と松篁も昭和時代に文化勲章を受章しており、親子三代での文化勲章受章となります。



上村淳之の代表作としては四季と鳥を組み合わせたシリーズを多く手掛けています。 代表的なものは、春は鶯、夏は瑠璃、秋はコガラ、冬は丹頂を描いた作品ですが、鳥の愛好家としても知られる上村淳之は自宅で約260種、1600羽以上の鳥を飼育しながら花鳥画を描き続けています。鳥への温かな目線を通して人間の内面をも映し出すような作風が特長です。日々の鳥たちとの会話により命の尊さを学んでいるのでしょう。



代表作ということもありますが、絵そのものが上品で美しいため、一般でも高く評価されています。中でも特に「鶴」は人気が高い作品です。すべての生き物には神仏が宿り、人間もそのひとつにすぎないという平等な世界観が、淳之が描く花鳥画の源となっています。



地道な努力の上に素晴らしい感性や能力が開花すると考えており、丁寧な観察と写生を第一に基づいて作品を作り上げています。写生が第一といっても、西洋の写実的な絵画のように単に動植物を描くのではなく、キャンバスには個人の感性や情念など、内面的なものをも映し出すのです。多くの鳥たちに導かれるように淳之の表現力は深まっていくのでした。日本画の伝統的な様式美を理解し、継承した緊張感のある空間表現からは、品性の高さと芸術性の深さを感じさせます。

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作品には共シールや鑑定書などはなく、当方にても真贋を判断できる材料はないのですが、素人判断で申し訳ありませんが、真作であろうと推定しています。

*下記の落款と印章は本作品のもの(下記写真左)と参考作品のもの(下記写真右)との比較です。

 

参考にした作品は下記の作品です。同じ20号のサイズの作品ですが、描いているのは「鴫(シギ)」のようです。



思文閣の入札会での出品作で、入札開始価格は100万円からのようです。



上村淳之の人気は高く、市場の流通する作品はシルクスクリーンやリトグラフのような複製作品がほとんどで、直筆作品は希少性が高くなっています。 



この参考作品の説明は下記のとおりです。



家内はどうも上村淳之の鳥の作品が好みでないらしい。痩せて野性味にある点がかわいくないらしい・・・??



意外にも家内から反論が出た作品ですが、実物を見たらモノトーンの点が気に入ったようで、ようやく暗黙での了解を得たようです。












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