大島恵真(おおしま・えま)の日記

児童文学作家・大島恵真の著作、近況を紹介します。
絵本作家・大島理惠の「いろえんぴつの鳥絵日記」もこちらです。

猫の脳腫瘍のはなし・5・2021年6月2日

2021年06月02日 | 2021.5猫の闘病記
おはようございます。
脳腫瘍で亡くなった猫「ノア」の、5か月の闘病記のつづきです。
「いいね」「応援」「つづき希望」などなど、ありがとうございます!
※これまでの記録は、「2021.5猫の闘病記」のカテゴリーにまとめました。


☆2021年2月25日(最初の異変から約2か月とちょっと)
ごはんもたべ、おしっこ、うんこもして、発作は起こらず、甘えてくれて、安心、といいたいところでしたが、ときどき、目を開けずに「ギニャー…」と鳴いて「ここはどこ?」状態になります。
夜、大好きなおもちゃの「かしゃかしゃ」で遊ばせようとしましたが、遊びませんでした。
てんかんを放置すると脳にダメージ、とネットには書かれていて、そうなってしまったのかも、と反省しました。

☆2月26日
だんだん調子が悪くなってきたようでした。「ギニャー…」と鳴いたり、歩いてもふらふらしたり。夫の話では、寝ながら体が少しけいれんしている、とのことでした。軽い発作が起きているのかもしれないと思いました。天候不順のせいかな、とも思いました。
食欲はあり、おしっことうんこもがんばってしてくれ(トイレは、私が見ていないとできなくなってきた)、夜にはフーンフーンと鳴いてベッドの上まで来てくれて、のどをゴロゴロ鳴らし、しっぽをばんばん打ち付けてごきげんだったり、しばらく様子をみようと思いました。
3月8日まではこんな感じで、とりあえず小康状態、といえたかもしれません。

☆3月9日
朝、コタツでゴロゴロくつろいでいるときに、軽い発作が起きました。舌をぺろぺろ出し、顔をびくびくけいれんさせて、トイレにかけこみ、部屋をうろうろして、夫の足を飛び越えてとなりの部屋へ走り、よだれを出しながら走ってもどってきて、5分でおさまりました。
ほぼ1か月ぶりでした。朝ご飯のヨーグルトのスプーンのカチカチいう音がトリガーになった気がしました。
しかしそれ以外は、調子の良い日でした。この日から、どんどん調子がよくなりました。あたたかくなったからかな、と思っていました。

☆3月10日
朝、久しぶりに、鳴きながら起こしにきてくれました。前よりもよくおしゃべりも。そんなにしゃべらない猫だったのですが、不安なのかもしれない、と思って、なるべく応えていました。
調子はよい日でした。耳も冷たく、熱はないようです。夜はものすごく甘えてきます。

☆3月13日
ごはんもよく食べ、よくおしゃべりし、呼べばお返事し、調子のよい日でした。
目も、ずっとしょぼしょぼとつぶっていたのが、この日からキラキラと輝くようになりました。夫と、元気になると目も輝くんだね、と安心しあいました。
これで完全に復活、あとは高齢ネコ用のえさと、ワクチンを、と将来のことを考え始めました。
調子が悪くなってから付け始めた「ノア日記」にも、調子のよい印の「☆」をつけたりしました。

☆3月15日
1日中、人のいるところに来ては、「ニャー、ウニャー?」としゃべっていました。なにか訴えたいことがあるのかな?と思いました。
気がつけば、朝も夜も瞳孔がまん丸です。明るい場所でも細長くなりません。緑内障?と不安に。

☆3月17日
朝、ここのところの恒例で鳴いて起こしにきてくれますが、えさ皿やドアにぶつかるようになり、あきらかに目が見えにくくなっているようでした。動物病院に電話すると、ずっと瞳孔が開いているのは失明している可能性がある、とのこと。

☆3月18日
完全に目が見えないようでした。自分から起きてくることもなく、コタツの中にいました。しかも、うんこを3個していました。こんなことは初めてだったので、あわてました。目が見えなくて、トイレの場所がわからないのかもしれないと思いました。手をたたいて呼ぶと、やってくるので、耳は聞こえているようです。
一緒にトイレの場所にいき、ネコ砂の音をさせると、トイレのまわりをぐるぐる回ってからようやくトイレに入り、おしっこをしてくれました。

☆3月19日
早朝4時、10日ぶりに発作が起きました。2分くらいで終わりました。
1日、家の中をうろうろしていました。新しい地図をつくっているようでした。

☆3月20日
早朝4時、きのうにひきつづき、ちょっと大きな発作が起きました。その後、7時半に起きてみると、コタツの中でうんこを3個していました。
えさ皿に足をつっこんでしまうので、高い台のついた新しいえさ皿と水皿を買いました。
夕方4時、えさ皿をスプーンでカチカチさせる音で、また発作が起きました。3分で終わりました。
1日、おしっこをしませんでした。ごはんもあまり食べません。

☆3月21日
深夜2時、夫が起きたら、キッチンの隅でじっとしていたといいます。夫が、ホットカーペットに寝かせました。
7時半にも、そのまま寝ていました。それからぐるぐる歩き始め、水皿にも足をつっこむので、水皿は撤去しました。
8時半、発作が起きました。3分で終わりました。
10時、初めて、部屋の隅でおしっこをしていました。もうトイレがわからないのかもしれない、と思いました。
ごはんを食べないので、ちゅーるをなんとかなめさせました。
夜、ひざで抱いて寝かせていたら、発作が起きました。何がトリガーになるか、わからなくなりました。

☆3月22日(最初の異変から約3か月)
動物病院へ。目が見えないのは緑内障や網膜の病気ではなく、脳の異変では、と言われました。てんかんも、そのせいかもしれないとのこと。MRIをとらないとわからないが、体調の悪いときは避けたほうがいいとのこと。
ひとまず、てんかん薬と、脳圧を下げる降圧剤をもらい、点滴を2本打ってもらって帰宅。
しかし、薬を飲ませたことがなく、口に入れてもはき出してしまいます。ちゅーるにまぜても、そもそもごはんを食べません。
夜、畳の上でおしっこをしていました。もう、トイレでさせるのは不可能な気がしました。それから、すぐに寝ました。点滴のせいか、体調はよくなったようで、よく寝てくれました。

今回は、ここまでです。


☆・☆・☆・☆・☆お役立ちメモ

○猫の失明
猫の瞳孔は明るいところでは細くタテになりますが、失明しているとまん丸だそうです。気がついたのは、朝、明るいところにやってきたときに、まん丸だったことです。かわいい顔にはなるのですが、気持ちは複雑でした。

○失明した猫にできることは
部屋の中の障害物をなくすことでした。これは、亡くなる直前まで必要でした。見えていなくても、数日たつと、壁やドアにぶつからなくなります。最初は、ぶつかると方向を変える、という動作をくりかえしていましたが、だんだん、「ボン」というぶつかる音がしなくなって、壁にそって歩いたり、広い場所ではとことこと歩けるようになりました。猫はけっこうカンがいいんだな、と発見しました。



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