大島恵真(おおしま・えま)の日記

児童文学作家・大島恵真の著作、近況を紹介します。
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猫の脳腫瘍のはなし・6・2021年6月2日・その2

2021年06月02日 | 2021.5猫の闘病記
脳腫瘍で亡くなった猫「ノア」の、5か月の闘病記のつづきです。
「いいね」「応援」「つづき希望」などなど、ありがとうございます!
※これまでの記録は、「2021.5猫の闘病記」のカテゴリーにまとめています。


☆2021年3月22日(最初の異変から約3か月)
前日に飲ませられなかった「てんかん薬」と「降圧剤」を飲ませるチャレンジを。
病院では「手で口を開けさせて薬を舌の奥に入れてください」と言われましたが、そもそも口を開けないので、いやがる猫と格闘です。何回も失敗するので、つい悲しくなって声を上げて泣いてしまいました(人間が)。これでは猫は死んでしまうと思ったのです。

すると、猫がびっくりした顔になり、見えないはずのまん丸い目で私をじっと見て、しゃがんだひざの間に入ってきました。そしておとなしくなりました。ふだんから声に反応する猫なので、びっくりしたのでしょう。どちらかというと不器用ですが、以前から人の気持ちを感じ取るやさしい猫でした。
病院でもらったシリンジ(注射器)で降圧剤(1日2回、4mlずつ)を口に流し入れると、おとなしく耐えて飲んでくれました。
てんかん薬は錠剤(1/4にカットしたもの)ですが、これを水にとかしてシリンジで流し込むと、半分はこぼれたものの、初めて飲んでくれました。

ごはんを食べないので、ちゅーるを口のまわりにぬってなめさせました。
この日の夜は、軽い発作が2回ありました。

☆3月23日
ふとんの中に入れて一緒に寝ていたら、ふとんの中でおしっこを。朝からふとんを全部洗いました。
ややぐったりしていたので、また動物病院へ。ステロイドが追加されました。体重は4.6kg、最盛期は5.6kgでした。食べないから当然かもしれません。
高い流動食(胃ろう用)を買って、帰宅してから、エネルギーちゅーるにまぜてシリンジで与えます。おいしいらしく、わりと飲み込んでくれました。夜になって、力強く歩き回るようになりました。

元気になった、とうれしく思いましたが、ごみ箱を倒し、床に置いてあるさまざまなものを倒し、異様な感じで前進します。このあと、亡くなる直前まで、この行動は頻繁にありました。

フローリングの床でおしっこ。畳やふとんよりは掃除が楽でした。
夜中、部屋を歩いていたので、ふとんに押し込んで一緒に寝ました。

☆3/25
薬もうまく飲ませられるようになり、調子がよくなってきたのか、4日ぶりに自分でえさ皿からえさを食べました。発作もありませんでした。この日からオムツ(ネコ用マナーウエア)をつけたのですが、ベッドの下にもぐっては金具にひっかけてはずしてしまうので、こちらも疲れてしまい、そのまま寝ました。

☆3/26
呼ぶと来るようになりました。カンが戻ってきたようでした。ネコ用マナーウエアはきついようなので、中型犬用マナーウエアに。が、気になるようで、おしっこはしませんでした。うんこもずっとしていません。
ごはんは、ウエットえさを1日で1食分、食べました。

☆3/27
私の部屋に来るために、段差をすいすい登ってきました。降りることは怖くてできないようですが、目が見えてきたのか、カンがよくなったのか…、いずれにしてもうれしくて、おおげさにほめまくりました。
えさは、カリカリを水にとかして流動食状態にしたものと、ウエットえさをまぜて与えました。
夜、おむつに、3日分のおしっこをしていました。ようやく「おむつデビュー」ができました。

☆3/28
私の部屋への段差を、登って、降りることもできるようになりました。目が見えている感じです。
夜にかけて、食欲も出ました。
オムツをすると、やけに元気になります。小走りでやってきて、手にかみついたりして、ものすごく久しぶりにじゃれてきました。しかし、本気でかみつくので、痛かったです。

☆3/29
朝、私と一緒に起きました。部屋の移動は、段差があっても自由にできるようになりました。
夜、夫が遊ばせていると、おむつでおしっこを2日分しました。リラックスしたのでしょうか。
うんこは10日、していません。

☆3/30
朝、雨戸を開けたら小走りでやってきてました。太陽の光の下で、なんと瞳孔が少し細くなりました。薬が効いているのかもしれませんでした(ステロイドか、降圧剤が)。

☆3/31、4/1
食欲はそんなにありませんが、目は少し見えているよう。段差の登り降りがスムーズです。

☆4/2
走ってえさ皿のところにやってきました。これはものすごく久しぶり。
夜は、枕の横にやってきて、寝ていました。

☆4/2
この日は動物病院に検診に。体重4.1kg、少しやせました。
うんこは、触診では細いのが少しあるけど、かちかちではないので様子をみましょうとのこと。食欲がなかったり、吐いたりしないのであれば、しばらくだいじょうぶとのこと。そのうちするでしょうとのこと。2週間の便秘ですが…あまり心配しないことに。
目に光を当てると反応します。やはり見えているようです。先生に「ニャア、ニャア」と話しかけ、「ごきげんな顔していますね」と言われました。
このまま調子がよくなれば、ステロイドはやめてもいいとのことで、希望が見えてきました。

☆4/3〜4/6
食事量が少ないので、毎日、だんだんやせていく気がしますが、おしっこはおむつで1日か2日でできるようになり、元気に動けるようになりました。(徘徊とか、むやみな前進ではなく)。うんこはあいかわらずしていません。

☆4/7〜4/10
ごはんは主にウエットのえさに。元気がよくなり、おむつでおしっこをします。おしっこのあとはスッキリするのか、うれしそうにニャムニャムと、鳴いて教えに来ます(できたよ!とでもいうように)。
夜は、私のまくらの横に寝て、顔をぺろぺろなめたり、私の顔に自分のアゴをのせて寝たり。

☆4/11
早朝、ばたばたと走り回ってさわぎます。この季節は、毎年そうだったな、とうれしくなりました。
錠剤を、「ピルアシスト」で団子状にして、食べさせることができました。
この日から、カリカリが復活しました。

☆4/12
早朝、ばたばた走り回り、おむつの中に23日ぶりのうんこを大量にしていました。

☆4/13
3日ぶりにおしっこも。夜中に自分でかりかりを食べているようで、ほっとしました。このあとも、調子の良い日が続きました。

☆4/17
2週間ぶりの動物病院へ。調子がいいので薬をもらいにくるだけでいいと言われ、人間だけが受診。
ステロイドは、以前の半分(1回1/4)にしていいとのこと。さっそく夜から減らします。

☆4/19
ちょっとむっちりしてきたようです。この日は、1日に2回、うんこをしました。かりかりの効果かもしれませんでした。2回目は、おむつをさせようとしたら怒って、トイレにかけこみ、久しぶりにトイレでしました。そのあと、久しぶりに毛づくろいも。プライドも戻ったかも、とうれしくなりました。
机に飛び乗ったり、お返事をしたり、よく食べたりと、たいへん調子のいい日でした。

この調子の良さは、結果的には、この日がピークでした。それでも、久しぶりの元気な猫を見て、本当にうれしかったです。これで5年くらいは生きられるかも、トイレはたいへんだけど…などと一安心していました。

今回は、ここまでです。


☆・☆・☆・☆・☆お役立ちメモ

○猫のおむつ
「マナーウエア」で代用する以外にないようでした。ノアは下半身がしっかりした猫のためか、ネコ用ではきつすぎて、中型犬用のMで代用しました。夜、寝る前につけるときにいやがるのが難点でした。
つけてからも、けっこう元気に歩き回っていました。つけっぱなしはよくないようで、昼間は、はずしていました。

○ピルアシスト
ロイヤルカナンの商品で、錠剤をつつんで食べさせる茶色いお団子です。たいへんおいしいらしく、また栄養もあるようで、ノアも喜んで食べてくれました。冷蔵品なので病院にいつでもあるわけではないらしく、電話で予約して取りに行きました。これのおかげか、毛づやがどんどんよくなりました。



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