アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

FBIからマフィアへの内通者が消えた?

2011年03月30日 | Weblog
 日本で、「暴力団幹部ら130人を一斉逮捕」というニュースは流れるだろうか?「暴力団というだけでは逮捕はできないだろう!」だって?そ、それはそうですが、「対暴法」という法律まであるのだから、法改正して、「指定」だろうが、「非指定」だろうが全員逮捕して日本から暴力団をなくといいのに…。
 
 質的に多少違うが、日本の暴力団にあたるのがアメリカのマフィア。これは、暴力団より怖いかも知れません。ボストン郊外にマフィアの邸宅があいました。野次馬としては、見学に行きましたよ。高さ5m、幅20mほどの鉄格子の門扉。「高圧電流を流しているから触るな」と書かれた板が下げられていた。感電しないように注意して中を覗き込むと、すぐに広場がありました。そこから、放射状に道があり、建物が並んでいました。監視カメラがあったので、「おっ!貧相な東洋人が様子を見に来ているぞ!消してしまおうか?」などの協議が行われた…それはないでしょう。しかし、付近一帯、無人ということが怖さに拍車をかけていました。

 マフィアといえば、FBI(米連邦捜査局)。アンタッチャブルの時代からの天敵です。で、1月中旬FBIは、マフィアの「ガンビーノ・ファミリー」「コロンボ・ファミリー」などのメンバー、約130人を逮捕した。ニューヨーク周辺を中心に暗躍していた地下犯罪組織の一斉摘発でした。
 アメリカでは、摘発の様子がニュースで流れたのだそうで…有名なゴッドファーザーたちが連行されていったんだと。BGMは当然、「愛のテーマ」だったでしょう(BGMは、あくまで推測…、というか希望ですがね。いくらFBIでも、連行時にBGMを流すことはない)。

 約130人ものマフィアを逮捕した…一体FBIは、何人突入したのか?なんと、800人以上の捜査官が関わった。銃撃戦にはならず、マフィア、FBIの双方に一人のけが人も出なかったという。
 そういう話を聞くと、一つの疑問が浮かぶのです。800人ものFBI捜査官が関わっているのに、マフィアへ捜査情報を流した捜査官はいなかったのか?
 アンタッチャブルの時、エリオット・ネスは、50人の部下を密かに調べると、マフィアとつながっている捜査官が次々と見つかり、信頼できる部下として最後に残ったのは、11人だったという。これは、史実です。
 また現在のFBIの実態をCNNが調べたのですが…
 FBI全職員3万4300人のうち、1年間に約1%が処分されているという。人数にすると「およそ、350人」。その凄さがよく解る。巨大な組織とはいえ、捜査局ですよ!処分者350人は多いでしょう。悪いことをしちゃあダメです!
 350人中、解雇は年間約30人・・・よほど悪いことをしたのでしょう!残りの320人にどんな処分がされたか…。
 7カ月以上にわたり、情報源と性的関係を持った捜査員→停職40日・・・映画と同じだな。3カ月半だったら、停職20日で済んだのかなあ?
 オフィスでポルノ映画を鑑賞した捜査員→停職35日・・・FBIのオフィスって暇なのか?私ですら、忙しい仕事の傍らマフィアの邸宅の調査に行ってきたのに。
 酔っぱらってストリップクラブで「捜査中だ」と身元を明かした奴ら→停職30日・・・こ、これって、どうゆうこと?ストリップクラブへの潜入捜査で酒を飲み過ぎ、「オレはFBIだぁ。酒もってこーい!潜入捜査中なんだぞコラ。明日は一斉摘発だから逃げるんじゃないぞコラ!」ってことでしょうかねえ?

 この度の一斉摘発。何が凄いかというと、「情報をマフィアに流す捜査官がいなかった(らしい)」と、いうところが一番凄い!

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