アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

新聞ぐらい購読してくださいよ… 

2021年06月26日 | Weblog
 小学校の先生が、習字(毛筆)の時に困ることがあります。さて、それはなんでしょう?四択にします。
 1 習字セットを買えない子がいる。
 2 墨汁合戦で、顔や洋服を汚すので保護者からの苦情対応が大変。
 3 左利きの子(増えている)の、入筆(穂先を出す)の指導が困難。
 4 新聞紙を持ってこない子がいる。

 で、正解は、「4の新聞紙を持ってこない子がいる」です。
 どうして?理由は、「家で新聞を購読していないから、新聞紙がない」。この、新聞をとっていない家庭は年を追うごとに増えているという。
 
 ある地方銀行が、新入社員の意識調査をしました。その中に、「情報源として普段利用するツール(手段)」を二つ選びなさい。という項目がありました。
 1位・・・ご推察通り、スマートフォン・携帯電話…86%
 2位・・・これも推察どおりでしょうか、テレビ…60%
 3位・・・当然、新聞でしょう。ありゃ?パソコン…29%
 4位・・・ようやく、新聞…しかも、わずか8%

 新聞紙がない家庭がいかに多いかがよく分かる調査結果です。
 どうして、新聞が読まれなくなったは、スマホ・携帯・パソコンで、簡単に最新のニュースが読めるから。大きな紙を広げなくてもよい。
 新聞の情報源としての領地回復はあるのか?新聞は消えないでしょうけど、領地回復は難しい。
 コロナ情報、ワクチン問題、オリパラ・・・を詳しく知りたい場合に新聞がその本領を発揮するんじゃないかって?インターネットで十分なんだよねぇ…。

 さて、習字の時間の大問題ですが、「新聞紙を持ってきなさい」は、なくさなければなりません。新聞をとっていない家庭の子に寂しい思いをさせてしまいますから。
 新聞紙の代替のものを用意するしかないですね。でも、どう考えてもそのようなものは、ないですね。新聞をとれるだけの収入がない…。ワクチンを注射する医師の日当が「17万円!(日当ですよ!)」という時代に、毎月4,400円(朝夕刊)の購読料が払えない。
 
 なぬ?「社会の底辺にうごめく小市民が、どうして新聞購読を勧めるンだ」って?
 そ、それがぁ…人生最後だと思われるのですが、販売部数No.1地方紙の「まち・人」というコラム欄に、私が写真入りで、紹介されたんですよ。
 発刊前から、「アンティークマンさん、新聞に出てましたね」「読みましたよ、凄いですね」というリアクションを想定し、それに対する返答まで考えておきました・・・。
 新聞に出てから、3週間が経過…。「新聞見ましたよ」は、母の祥月命日のお参りに来てくださったお坊さんただ一人…。
 顔見知りの人たち・・・だーれも新聞など購読しちゃいない!「新聞読めよ!」は、著名人になり損ねた私の個人的都合でしたぁ。