評論家筋で高く評価する人が多く、公開日にさっそく。
今年のベスト10入りもありかも?と期待しながら…
ジェップ・ガンバルデッラ65歳。
作家だが、もうずっと小説は書いておらず、雑誌で取材記事を書きながら生活している。
彼はローマのセレブ・ワールドの一部におり、まず!住んでいる家が凄い。
住居は、コロッセオを見下ろすマンション、でかつ広大な中庭がある!
ここで、老若男女のセレブたちが夜な夜なパーティを繰り広げる。
このパーティ、やや「老」の比率が多いところが特徴、とも言える。
本人も老いを深く自覚しており、死が身近に少しずつ近寄っていることを示唆するシーンも点在。
そうなるとどうしても思い出してしまうのが、フェリーニ「甘い生活」
マストロヤンニがローマを徘徊、街が生み出す「膿み」をじわじわと迫力をもって描き切っていた。
だがこちらのソレンティーノ監督版では、残念ながらそこまでの迫力は、ない。
ローマの美しい歴史的な建物の外見、内部などで、ところどころマジカルなシーンはある。
ので、そのたびに期待は高まる。
…のだけれど、それは維持されない…
当ブログ的には、上映時間2時間22分ではなく、もう少し長さをつめて締めたら、印象も変わったかもしれない。
いくつかのマジカルなシーンがあるのと、ローマを旅した気分になれた、という点で、確実に元は取っているが。
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