
NYにあるアメリカの代表的オペラハウス、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(MET)のライブ・ビューイング。
最新のオペラ公演を、高品質のHD映像と最新の音響で収録し、映画館で上映、というシリーズ。
凄いことに、今年10周年!
このタンホイザー 公演は現地NYで × 2回みており、それを映画館で再観賞、というステイタス。
その2回とは、
(1)Grand Tier(333ドル!)
(2)天井桟敷(ステージ全ては見えないが、レヴァインのオケ目当て)
さて、映画館でH D での鑑賞の感想は・・・
オットーシェンクの古典的な演出がよ~く見える!(写真)
(1)Grand Tier(333ドル!)も良かったが、より近いアングルでしっかりと。
生では、かなり金をつぎ込んだにもかかわらず、主演陣の顔はよく見えない....
ステージはともかくとして、オーケストラ席のかなり前でないと、それは無理だろう...
(2)天井桟敷(ステージ全ては見えないが、レヴァインのオケ目当て)
ここでは全く見えなかったステージ奥がアップで見れ、それはそれでOK。
だが、ライブビューイングではもの凄くよ~くみえる。
素晴らしい!
さらに!!!
初心者である 当ブログではで生で理解できなかった(見えなかった)「最後の視覚的なオチ」がこのライブ・ビューイングでは完全に理解できた。
それは「視覚的」そして「歌詞」でフォローされるのだが、ドイツ語だから、現場ではわからないのだった...
ネタばれなのでここでは書かないが、ウィキペディア他の簡単な解説では理解しきれない重要なポイントを初めてわかり、エンディングに納得。
そういうこともあるのね~!
一方で、前回のオテロで感じた不満は解消していた。
<出演陣のあまりの、どアップ、見えすぎる!!!!
<ここまでで 寄ってしまうと、見えなくていいものまで見えてしまうレベル。
おそらく前回にそこまでカメラに寄られてしまった、ヨンチェーバが抗議したと予想する(笑)
閑話休題!
今回も10周年を祝い、企画コーナーが特に充実。
10年間の ワ-グナー作品のライブ・ビューイング・ダイジェストが登場。
指輪 ×4作といい、パルシファルといい、どのハイライトシーンも大感動!
と10周年を褒めた讃えつつも、× 2点で改めて主張しておきたいことが。
1.カーテンコールのあと、これまではメトロポリタン歌劇場の「場内の俯瞰」で完了していた。
これがバーチャルとはいえ、MET を体感した気持ちになれ、満足度を高めていた。
ところが今回は、ホヴォロフトスキーの復活公演ということもあってか、会場からカーテン裏側の主演陣の姿で終了。
これはこれで舞台裏がみえて面白いが、最後は「場内の俯瞰」で締めて欲しい!
2.次は、ライブ・ビューイング ではなくメトロポリタン歌劇場内の施設の話。
現在、「名物のシャンデリアが開演直前に天井まで上がる企画」が今は中断されている(天井に張付きのまま)
席の案内係に確認したところ、整備のために休止しているそう...
早々の復活をお願いしたい。
これもMET を体感した気持ちになり、満足度を高める大事な要素、なのだ!
しつこくて申し訳ないが これもMET及びオペラを愛しているゆえの注文なので、ご容赦いただきたい...
| Trackback ( 0 )
|