ド派手な「ラ・ラ・ランド」とは対極。
だが両方とも主演女優がアカデミー賞候補で、結果はデカ目のストーンがオスカーを獲得(笑)
こちらの主演女優 ルース・ネッガ (写真:左)の演技は劇渋い。
寡黙な夫は白人、彼女は黒人。
彼らが生きていたバージニア州の当時1958年、まだ異人種間の結婚が禁じられていた。
このため、妊娠を機に合法に結婚できるワシントンで式を挙げるが、戻ったところで逮捕!
そこから2人の苦闘が始まる…
厳しい状況の中、夫婦は控えめに静かに戦う。
夫(ジョエル・エドガートン写真:右)とネッガの会話は少ない。
目と目をあわせ、表情でお互いを察し、寄り添う。
ある意味、日本ぽい?とも言えそうな内面的な演技に終始する。
なので、劇渋い、という表現になる。
この2人が結果的に歴史的な公民権運動とシンクロする物語は全て事実。
なのでこの2人の静かな演技が「夫婦」をリアルに感じさせ、好感が持てた。
タイトルの説明を一応しておくと、この夫婦の苗字が Loving だから。
そこにフォーカスしてしまった サブタイトル は今一な感が(笑)
結論:トランプ政権になり、人種の多様性を基本としてきたアメリカの揺らぎがある今。
このタイミングで、こういう映画が封切られるのは非常に意義がある!