
生き証人、マイケル・ペインが語るオリンピック。
今日は第8章(長くなってしまうので)
なぜかというとこの第8章、IT技術とオリンピックにまつわる話。
言い換えると、ほぼオリンピックとインターネットの話だからだ!
前半では、メインにビッグ・ブルー(IBM)とIOCとの関係の深化、そして終了までを追っている。
その歴史は正にオリンピックとデータ情報管理との向き合いの歴史。
最後はミソをつけ続けたIBMが勇退する形となり、前からサイドで関与していたコンピューターサービス会社「セマ社」がソルトレイク大会からこの領域の業務を引き継いで現在に至っている。
オフィシャルサイトに関する当ブログの北京開始時の感想は以下。
(2008-08-10 ブログでオリンピックを10倍楽しむ法(6)本日は、さらに多種の競技で日本選手次々に登場!)
<これだけの競技が同時進行していると、テレビだけでは情報を取れない競技も出てくる。
<意外にやっかいなのが、正式ホームページでの試合組み合わせ、結果などのアップ(過去のオリンピックもずっとそうなってきたのだが、)
<初日、2日めくらいはともかく、その後はたいてい混乱?に陥り、とにかく更新が滞ることだ。
<膨大な量なだけに仕方ないとも言えるが、結果でしか応援?できない競技も多いので、まめな更新をお願いしたいところではある。
今回(2008-09-07 ブログで五輪を10倍楽しむ(21) 最終回。ブログとスポーツの今後のフュージョンを検証)
<正式サイトも実は今回、かなり進歩していて、刻々と現場の進行によって競技スタート時間が変化する様がウェブ上でみれたりもした競技もある。
<これは過去の遅い更新と違い、大きく流れがかわってきたように思う。
<競技の組合せなども、比較的今回はスムーズに表示されていたよう。
<このため過去になく最新の情報が取れ、当ブログとしてはやりやすかった。
「セマ社」がんばっているようです!
皮肉なことに、オリンピックとインターネットが本格的に絡み始めたのが、IBMが最後に担当したシドニー大会。
オフィシャルサイトへのアクセスが急増し、ビジネスを考える企業がいくつか現れる。
彼らの関心は「動画」をネット上から放送することだった。
結果から言うと、これらネットに特化した野心的な民間ブロジェクトはことごとく失敗し、オリンピックにおけるインターネットバブルがはじける。
IOCの実感としてインターネットは少なくともスポーツビジネスへの重要な運営メリット(チケット販売)やコミュニケーション・ツールを提供できるが、メディアにはまだ達していなかったことに気づく。
そういう点で日本で今大会、初めてオリンピックをインターネットで「動画配信」する試みを実践したwebサイト『gorin.jp』はそこそこタイムリーで興味深い。
この『gorin.jp』については、実感として経験したことも含めいろいろと書きたい事があるが、長くなるので別の機会に譲る。
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