昨年12月、NYで天気が悪く、ぽっと時間が空いた時間に今作を観るチャンスがあった。
だが最終的には、アカデミー賞アニメ部門での「かぐや姫」のライバル作を観賞することに決めたのは...
1.ゴダールの新作だから、基本やや観念的そう→だから時差ボケラーにはきつそう(笑)
2.フランス語の映画である→英語訳で観るのもややきつい(笑)
3.ゴダールだから、どうせすぐ日本に来るだろう
という理由でパスしたのだけれど、今にしてみると、
<ゴダールだから、どうせすぐ日本に来るだろう
正解!
<ゴダールの新作だから、基本やや観念的そう→だから時差ボケラーにはきつそう(笑)
大正解!
初の3Dという触れ込みの今作、過去になく難解な内容。
話が一貫性がない、実験的な構成になっている。
私の隣の男性は、15分過ぎに落ちてしまい、何度もいびきをかくので、そのたびに肘でやさしく起こした(笑)
(たったの1時間9分ぐらい、耐えてくれ~)
驚きは、通常の映画のフォーマットを完全に無視していること。
3D映像が過激すぎる。
フツ― 3D映画はそこそこの大作で、画質は限りなくクリアー。
ところが今作。
まるで「ブレア・ウイッチ・プロジェクト」状態!!!
限りなく荒々の画像が、殆ど荒々状態で次々と...
ぞれもそのはず!
あるシーンで、影の「写り込み」でわかるのだが、カメラはハンディを2つ並べただけ(笑)
さらにそのカメラレベルよりも意図的に画質を下げたショット(夜空の月と雲のシーン)も数々登場!
など、謎だらけ。
音も異様。
音楽が鳴ったと思えば、数十秒でぶち切れる
片チャンネルだけしか音が出ないシーン多数
音質も画像同様に、意図的に質を下げたものも?
という具合でジャン=リュック・ゴダール、84歳にして、ぶっ飛んでいるのだ!!!
坂本龍一が既に3回観た、というのもうなづける!(笑)
追記:発売されたばかりの美術手帖での評=「掟破りの3Dゴダール」
確かに掟破りだ!(笑)
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