個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

HHP 初イベント

2019-09-14 08:39:46 | 活動報告
おはようございます。堺市西区上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

5日(木)にHHPの初めてのイベントがありました。「ひきコミュット in サカイ」というイベントで、ひきこもり当事者、元当事者、当事者の親、そして支援者と様々な方が大勢参加してくれて大成功で終わりました。

HHPというのは、以前ブログでも紹介させていただきましたが、「ひきこもり発信プロジェクト」のことで、当事者や元当事者などが情報を発信していこうというところから始まった集まりです。昨年の7月から会議を開始して、約1年かかりましたがHHP主催のイベントを行うことができました。

イベント内容は、大きく分けて3つありました。1つはいろいろな活動されている団体が出してくださったブースコーナー。情報交換したり、相談に乗っていただいたり、より大きなネットワークを作るきかっけになったり、参加していただいた方に、こんな活動をしている団体があるんだと知ってもらえることができたと思います。私も、ブースを出す予定でしたが、時期的にうまく時間の調整がつかずに出すことができませんでしたが、たくさんの方と知り合えることができて、とてもありがたかったです。

2つ目は各種個別相談です。専門的な知識を持っておられ、経験豊富な方に無料相談してもらえる場所を用意しました。「困っているけれども、どこに相談していいのかわからない。」「高額な料金を請求されてしまうのではないか」といった不安を持たれる方も多くいらっしゃると思いますので、今後もこういった形のものは続けていきたいと思います。

3つ目は「ひきトーーク!」です。もちろんあの番組からヒントをもらい、「ひきこもりあるある」をみんなで明るくしゃべりましょうというものでした。ただ元祖の方がいろいろありましたので少し不安はありましたが(笑)

「ひきトーーク!」は1回30分で4回にわけて行われました。それぞれにトークテーマがあり、だれでも参加でき、また参加しても話さなくてもいいというかなり自由度の高いものでした。司会はHHPのスタッフが務め、私も「ひきトーーク」には3回参加させてもらいました。テーマは「当事者が求める環境」「当事者に届けたい親の本音」「企業からのアプローチ」「ひきこもりと発信」という、どちらか一方に偏らないように、いろんな角度からの話し合いができたと思います。

企画段階ではHHPのスタッフ以外トークに参加してくれる人はいるかな?という不安はありましたが、いざ始まってみると多くの方が参加してくれ1つのテーマにつき30分という時間では全然足りないほどでした。私も各テーマにつき1回ずつは発言をさせてもらいました。元当事者の方々からは、「ひきこもり時代の辛かったことや言われたくなかったこと、ひきこもりをうんでしまう社会の問題点」などいろんな意見が出ました。共感できる部分も多くありましたし、それはどうかな?と思うこともありましたがそれもいい勉強になりました。たとえ自分と異なった意見であっても、それをすぐに否定するのではなく、「なるほど。そういう考えもあるねんな」といったん頭の中に入れて整理し、その中でまた自分の考えがまとまっていく。そういった生きた声を聞くことができる機会ってなかなかありません。

また「企業からのアプローチ」のテーマでは、会社を経営されている方も数人参加してくださり、雇用する側の意見を私たちは聞くことができました。私を含めて、元当事者の人には、一度は就職するもそこでいろいろあって退職し、それがきかっけとなってひきこもりになった人も少なくないはずです。ですからその会社に対しての不満はいっぱいあるでしょうし、その不満を当事者同士でぶつけ合うことも多くあるでしょう。私もいろんなところで、以前働いていた(といってもわずか2週間ですが)ところをボロクソ言っています(笑)
ただ、今回は逆で、会社側の意見を聞くことができましたので、それがとても新鮮でした。私も今は塾を経営する立場ですからわかりますが、働くってことは遊びではないんです。どんな仕事でも、お客様がいて、そこにお金が発生しているわけですから、手を抜かれたり、真剣に働いてくれなかったらお客様に申し訳ないですし、経営する側としてはそれが一番困るんですよね。それなのに「毎日働くのはしんどいから、週2回で3時間くらいで働かせてください。そして気持ちが乗らなかったらその日は休ませてください」と面接を受けに来られても、そこで採用してくれる会社なんてほとんどないでしょう。当たり前のことなんですが、まずはそこを理解しないといけないです。そういう意味では、雇用する側の意見を聞けたことは、私だけでなく、多くの元当事者にとっても、非常に良かったと思います。

いろんな事情で、フルタイムで働くことが辛かったり、時々しか働けない人もいるでしょう。そんな人に対して「フルタイムで働くべきだ!甘えるな!」なんてことを言うつもりはありません。ただ、会社がその条件をのんでくれないからといって会社を批判するのではなく、自分のライフスタイル・性格・体質に合った働く場所を探すべきだと思います。どこかに必ずあるはずです。居心地のいい場所や、やりがいを感じることができる場所が。ただそれを自力で見つけることは難しいでしょうから、マッチングというか、それを見つけやすくするためのネットワーク作りは大切になってくるでしょう。

今回の初イベントは大成功でした。ただこれに満足するのではなく、もちろん課題もまだまだたくさんあります。その課題を1つずつクリアしていきながら、継続していくことこそが一番大切だと思います。これからも私なりにできる範囲でHHPに関わらせてもらい、みんなの目標としているものを少しずつ完成させていきたいと思います。

イベントに参加してくださった方々、本当にありがとうございました。次回も楽しみにしていてくださいね。


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スミス先生、こんにちは!

2019-09-05 08:31:44 | 教室から
おはようござます。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

充実した夏期講習も終わり、2学期のスタートです!

以前ある生徒と「〇〇はほんまケアレスミスが多いよなあ。なんとかこれを減らしていかなあかんなあ」という話をしたときに、その子が「先生、あのなあ…」とケアレスミスが多い原因がどこにあるのか、何か深刻な事情があるのか、そんなことを言いだすのかと思っていると
「ケアレスミスってそういうことやってんな」という言葉が出てきました。私は最初、何のことを言っているのかわからなかったのですが、その子の次の言葉ですべてを理解しました。

「ずっと、ケアレ・スミスさんという人がいると思ってた」

そうか、そうかなるほどな。「これまでも、学校で周りがケアレスミスばかりやったわあ、というのを聞いて、どこにもケアレ・スミスさんのような人がいないのにおかしいな、と思ってたんやけど、やっと謎が解けたわ」と2人で大爆笑しました。

確かに中学生になると、ケアレスミスという言葉を耳にする機会も増えてくるでしょうが、初めて聞いたときに「それって何?」とだれかに質問しなかったら、いつのまにか周りのみんなが使いだして、今さら誰にも聞けない、という状況になりますよね。あるいは、彼のようにおかしいなとは思いながらも「ケアレ・スミスさん」と信じてしまっているケースもありますよね。

こういうことって、だれにでもあると思うんです。私も昨年の秋頃でしたが同じような経験をしました。運動不足や姿勢の悪さが原因で、ひどい腰痛に悩まされていました。あまりに酷いときには、以前から治療していただいている整体の先生に施術してもらっています。腰や肩の施術が終わり、最後に座った状態で筋肉をほぐすための治療をしてもらうことになりました。

「じゃあ、松下さん。肩をすくめてもらえますか?」と言われたので、その通りにしました。

このとき初めて知ったのですが、「すくめる」って「すくませる。ちぢませる」という意味なんですね。そして慣用句の「肩をすくめる」を広辞苑で調べると「肩をちぢませる。やれやれという気持ちや落胆した気持ちを表す」とありました。

つまり「肩をすくめる」というのは


このような状態で肩や肩甲骨周りの筋肉を縮めて、そこにマッサージ器具をあてて、筋肉をほぐすという施術でした。ところが、そのときの私は「肩をすくめる」というのを

上図のようなことだと思っており、こんな状態で待っていると、部屋に入ってこられた先生が何か言いたそうな困った表情をされていました。

そりゃあ、そうなりますよね。施術しようと部屋に入ると、患者がこんな落ち込んだ様子で座っていたら(笑) 
先生は「えっ⁈ どうしたんだろう?」という感じでした。

私の「肩をすくめる」は「肩を落とす」だったんですよね。

先生は言いにくそうに、「あの~松下さん。もうちょっと胸を張って、肩を上にあげてもらえますか?」と伝えてくれました。不思議に思った私は帰宅してからネットで調べてみて、その間違いにようやく気付きました。「やらかした~」という気持ちが湧いてくるのと同時に、恥ずかしさからくる変な汗をいっぱいかきました。

人間、思い込みって怖いですね(笑)。

私にはおそらく他にも間違って覚えていることや勘違いしていることはたくさんあると思います。ですから、これからも知らない言葉を耳にしたり、あれっ?と思うことがあれば、調べたり質問したりしていきたいと思っています。「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」といいますからね。

とはいえ、大人になってからだとなかなか素直に聞けなかったり、今さら恥ずかしいという気持ちも大きくなってくるでしょうから、子どものときにどんどん聞いたり調べたりすることって大切だなと思います。子どもなんだから、知らなくて当たり前なんです。恥ずかしがらずに聞けるようになってほしいですね。そのためには、そういった環境づくりをすることが必要です。「なんでそんなことも知らないの?」など言ってしまうと、子どもは二度と質問できなくなります。これは学校だけでなく、塾や家庭でも大事なことだと思います。子どもが学びやすい環境をつくること、知らないことを恥ずかしいと思わずに、もっと知りたいと思えるようにすること、それを意識して塾生と接していきたいと思っています。生徒たちに質問されることで私もとても勉強になりますし、子どもたちと一緒に学んでいける、そんな塾を目指していきます。

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