個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

ゴールドを目指すぞー!

2019-07-28 08:32:18 | 教室から
おはようございます。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

夏期講習が始まりました!約1ヶ月間、生徒たちにいい勉強をしてもらえるよう、食事や睡眠に特に気をつけて私も毎日ベストコンディションで臨んでいきたいと思っています。

私は大学1回生のときに車の免許をとりました。電車やバスなどの公共の乗り物が苦手な私にとっては、今や車は生活していく上でなくてはならないものの1つです。

免許をとりたての頃は運転技術も未熟で、車をぶつけてしまったり、軽い接触事故を起こしたこともありました。運転に慣れてくると、今度は調子に乗ることが増え、交通違反を何度かしてしまいました。スピード違反が一番多く、免停や罰金などで痛い目にもあいました。

免許の更新時には毎回、違反者講習を受けなければならず、ゴールド免許なんて夢のようなものでした(今でもゴールドではありません(笑))。それでも、なんとかこれまで大きな事故もなく、取り返しのつかないような違反をしてこなかったのは、免許を取得するときに最低限のルールを教習所で教えてもらい、違反者講習のたびに、口を酸っぱくしてルールを守らなければならない大切さを言われたからです。

道路交通法を守ることの必要性、事故を起こしたときのリスク、それらを頭に入れたうえで実際に車を運転しているのです。

無免許での事故が多いのは当たり前です。なぜなら車を運転することの技術が未熟なだけでなく、車を運転するということがいかに危険であるのかを教えてもらっていないため、やっていいことなのか悪いことなのかの判断が甘くいからです。危険なことをしているという自覚がないのです。

近年、SNSが普及したことにより、いわゆる「不適切な動画」をネット上に投稿している人、特に若者が増えています。メデイアでも頻繁に取り上げられていて、「バカッター」とも言われています。

飲食店の従業員が店の食材をゴミ箱に投げ入れたり、冷蔵庫の中に入ったり、食器洗浄機の中で体を洗ったりと、いわゆる悪ふざけが過ぎた行為をTwitterなどに投稿してるんですね。本人たちはその場のノリでそれほど罪悪感もなくしていることでしょうがこの軽率な行為が大きく人生を左右するようなことになる例も少なくありません。

個人情報が特定されネットに晒され、それだけならまだしも学生なら退学処分、さらには店側からの損害賠償で多額のお金を支払わなくてはならないケースもあります。

なぜこんなことが起きてしまうのか。それは彼らが、「社会人免許」を持たないまま社会に出てしまっているんです。事故を起こして当たり前なんです。

若い時は誰でも悪ふざけをしてり、羽目をはずすこともあるでしょう。でもそれは、ある程度の制限の中で、やっていいこと、許されることという判断のもとでしている人がほとんどだと思います。以前なら、家庭でも学校でも、子どもに「〇〇はしてはいけないんだよ」と教えることができました。物を盗んだり、人を傷つけたり。今もそんなことは、どの家庭でも子どもに教えているのですが、ネット関係においては加速度的に発展しているため、私たちのような親世代ではついていくことができず、知らないことが多すぎるため、子どもに何が危険なのか、何がダメなのかを教えることができない家庭も多いのです。ただ単に「スマホは危険だから、使用しすぎないように」ということしか言えないのです。だから人生を左右してしまうような悪ふざけが、どれだけいけないことかがわからず投稿してしまってるんです。

では子どもたちはどこでそれを学べばよいのか? 家庭で教えるには限界があります。教えてくれる場所が必要なんです。「社会に出るための免許」を取得させてくれる場所が必要なんです。それはやはり学校しかありません。義務教育期間が9年もあるわけですから、十分に教えることはできるはずです。義務教育って、子どもたちが安心して社会に出ていけるような知識を教え、様々な能力を伸ばすためにあるんですよね。何も受験勉強だけをさせる場所ではないはずです。テストの点数を競うためだけの場所ではないはずです。

じゃあ誰が教えるのか? 専門家を呼べばいいんです。月に1回の授業でもいい。テストなんてする必要もありません。何のために課題として与えているのかわからないようなレポートをさせるぐらいなら、こういった「免許所得」のための講習を受けてもらい、そこで感じたことや考えたことをレポートとして提出させた方が、よっぽど子どもたちのためになります。現在学校で教えていることが無駄というわけではありませんが、優先順位というものがあります。それは時代とともに変化していくはずです。つまり今の科目を削ってでも教えなければならないことはたくさんあるはずです。ネットリテラシーなんて高校生に教えても遅いんです。何の目的もなく惰性で与えているとしか考えられないような夏休みの宿題を見るたびに、私はそう思います。

「学校ではスマホ禁止です」とそんな簡単なルールを作るだけでなく、もっと大きな社会問題として学校側、文科省や教育委員会がとらえていかなければ、ますます時代とかけ離れた存在に学校はなってしまうでしょう。

次の免許更新では、初めて違反者講習を受けなくてすむかもしれません。それまで安全運転を心がけ、ゴールド免許を目指すぞ!

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どこに怒りのスイッチがあるんだ?

2019-07-16 08:32:44 | 教室から
おはようございます。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

今週から夏期講習が始まります。生徒たちみんな、暑い中来てくれるのですから、私も彼らの頑張りに応えることができるよう、気合い十分で臨みたいと思っています。

今から約20年前、私が学習塾を立ち上げたときのことです。3年間のひきこもり生活に終止符を打つべく、「やってやろう!」という熱い想いでいっぱいでした。開業資金などほとんどない状態でしたが、友人が本棚や机、ホワイトボードやソファなど必要なものをほとんど持ってきてくれ、なんとか形は出来上がってきました。彼らの優しさが私に前へ進む勇気を与えてくれたのです。

私も不慣れなパソコンで塾のチラシを作成し、それを印刷にかけてポスティングを開始しました。「どうか反応がありますように」と祈りながら、ポストにチラシを入れさせてもらいました。

そしてポスティングを開始して3日目に塾の電話が鳴りました!塾にかかってきた初めての電話です!

緊張して少しどもりながら、「も、もしもし、松下塾ですが」

「昨日家に塾のチラシが入ってたから電話したんやけど」電話の声は男の人でした。「ああ、お父さんが電話くれたんやな」そう思って「お問い合わせありがとうございます!」と返事したところ、急に怒った口調になり「そんなもんどうでもええねん!このチラシ作ったんあんたか?」突然のことで何のことかまったくわからず、「はあ、そうですが。どうかされましたか?」

「お前は何を考えてんねん!」とさらにキレ気味で言ってきたので、さすがに私もイラっとしましたが、「もしかして同業者の嫌がらせかな?」と思い、冷静に対処しようと「仰られてることがまったくわからないのですが、ご用件は?」と聞き返しました。

「俺はお前と同じ高校出身やねん。お前、自分のプロフィールのところに出身高校書いてるやろ?その高校名が間違ってるねん!どういうつもりや!」

何をそんなに怒ってるのかよくわからなかったけれども、とりあえずチラシを確認してみました。私の出身高校は「三国丘高校」なのですが、チラシのプロフィールには「三国丘高校」となっていました。「ヶ」が入ってしまっていたんです。

「このオッサン、よくこんな細かいとこまで見とるな。どんだけヒマやねん!でもまあ、こんな細かいところ発見してくれるなんて、ちゃんと俺のチラシを読んでくれたんやな。感謝せなあかんか。いや、でもなんでこんな怒られなあかんねん!」と思いながらも、「申し訳ございません。私の不注意でした」と謝りましたが、その人はまだ怒りが収まらなかったようで「俺はな。こんなんが一番腹立つねん!お前みたいなもんが塾の講師なんてできるかー!」と怒鳴りながら電話を切りました。

電話を切られた私は、一方的に怒られたため、めちゃくちゃ腹が立っており、「オッサン!もう1回電話してこい!」とずっと願っていました。次に電話かかってきたときには、こっちからも反撃させてもらうぜ(笑) しかし、二度とその人からの電話はありませんでした。

ただ、このことがあってからすぐにチラシを修正して、現在もチラシやホームページなどのプロフィールで出身高校を記入するときに気をつけるようになりましたし、二度と間違えることはなくなりました。あのオッサンのおかげですね(笑)

人に間違いを指摘すること自体は悪いことではないのだと思います。指摘されたことで二度と間違えなくなるので、どちらかと言えば放ったらかしにされるよりは有難いことなんですよね。問題はその言い方なんだよなあ。相手を攻撃してやろう、ストレスを発散してやろう、というのは善意の気持ちがこれっぽっちもなく、相手の気持ちを考えずに完全に自分の欲望を満たすためだけの行為です。大人のすることじゃありませんよね。

外食したとき味が明らかにおかしかったとき、例えばパスタの麺が硬すぎたときや、食後のコーヒーがぬるかったときとか、そういうときには私は店の人にちゃんと言います。それは不味いからお金を返してくれなんて気持ちからではなく(少しはありますが(笑)) 店の人が気づいていなかったら、私以外の客にも同じものを出してしまう可能性が高いため、そうならないように、店の人に気づいてもらえるようにという気持ちから言うようにしています。実際、それによって感謝されることの方が多いです。

これが大人と子どもの関係ならもっと大切だと思います。学校の先生が生徒を怒るときに、本当に生徒のためを思って、このままじゃ、この先この子は困ってしまうはずだという気持ちから注意をしたり怒ったりすることは問題ないというか、とてもいいことだと思います。きっとその気持ちは生徒に伝わり、その場でわからなかったとしても、後々有り難かったなと思えるときがくるはずです。

それがそういう優しい気持ちからではなく、ただイラついて怒ってるだけだったら、当然ながら生徒は反省なんてしませんし、反発するか、落ち込むかどちらかになってしまうだけです。子どもは大人よりも敏感ですので、先生がどういう気持ちで言っているのかわかるんですよね。言葉で口に出していなくても、先生の表情でもわかる子もいます。

学校を休みがちの生徒が、職員室に休んでいたときの分のプリントを取りに行ったときに、その先生が「めんどくさいな」とつぶやいたことがあったそうです。はっきりとは聞こえなかったらしいのですが、先生の表情から判断しておそらくそう言ったと感じたようです。私はこの話を聞いたとき、久しぶりに思いっきり腹が立ちました。先生がプライベートでどんな態度をとろうが、どうでもいいです。しかし学校の中だけは、そして生徒に接するときだけは、生徒のことを第一に考えた言動をしてもらいたいと願います。先生の一言が生徒にどれだけ大きな影響を与えるか、どれだけ傷つけることがあるのか、しっかり自覚してほしいと思います。

20年前に私に文句の電話をしてきた人の職業が先生でありませんように。

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