個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

子どもは知りたがっているんです

2017-12-02 10:26:06 | 教育問題
こんにちは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

ニュースや新聞では毎日起きている事件を国民に伝えています。当然それらは、子どもたちにも届いていると私たちは思い込んでいますが、実際はそうではありません。世界情勢はもちろん、日本国内で起こっている様々な出来事を知らない子どもは数多く存在します。知らないというだけならそれほど問題ではないのですが、知らなかったから巻き込まれる事件、知っていれば回避できることはたくさんあるでしょうから、事件そのものを知って、何をすれば危険なのか、何をしてはいけないかという知識をしっかりと子どもに届くようにしなければなりません。

先日ある生徒が、「台風や地震などの災害が発生したときに、どのように行動したらいいのかわかれへん。」「なんで、出会い系みたいなもので知り合った、よくわからない人に会いに行く子がいるん?」「そういうことこそ、学校で教えたらなあかんのとちがう?」と言ってました。

おお!すごいな。私よりしっかりした考えを持ってるな。

うん、でもその通りですよね。自然災害やミサイルなど、数多くの危険があることは知っていますが、そのときの対処方法は知りませんもんね。とごに避難するべきか、どういったものを準備しておくべきか、どんな行動をするのが危険なのか。これって、人の命に関わることですので、最優先しなければいけないことです。それを伝えているのでしょうが、実際には耳に届いていない人はたくさんいます。その生徒が言ってました。「自分の身は自分で守らなあかんのやったら、その守り方を教えてほしい」と。このような災害のときに、英単語を知っていても何の役にも立たないのですから、学校でもっと力を入れて教えなければいけないですね。

まだスマホが普及する、ずいぶんと前のことです。私の友人に塾講師がいるのですが、その友人の受け持ってるクラスにいた女子生徒の話です。その子が友人の講師に「今度、30か40歳くらいの男の人と会うねん」と言ったそうです。危険を感じた友人はいろいろとその子から話を聞いたところ、出会い系サイトで知り合った人と会う約束をしたらしいのです。まず、中学生がそんなものを利用していることに驚きましたし、何より、その行為がいけないことだという認識がなく、友達と遊ぶような感覚で話していたらしいのです。友人はあわててその子の親に連絡したおかげで会うことをやめさせることができましたが、親は全く気づいていなかったため、本当に危ないところでした。出会い系サイトなどは利用したことがないので、実際にどれくらい危険なのかはよくわかりませんが、ただ常識的に考えて、中学生の女の子がネットで知り合った中年の男性と会うというのは、どう考えても不自然ですよね。

今ではスマホも普及したことで、こういった類の事件は増加しています。これも、子どもの知識不足が原因の1つです。確かに便利で楽しいことがいろいろできますが、逆に危険もたくさんあります。しかし、子どもはその危険性がわかっていなくて、楽しさの方ばかりに目がいってしまっています。なぜなら、だれからもその危険性を教えてもらっていないからなんですね。私たちが子どもの頃は「知らない人についていってはいけません」と家族や先生から教えてもらっていましたが、現在は犯罪も複雑に、より巧妙になってきていますので、親だけで伝えることは難しいでしょうし、その危険性をよくわかっていない大人もいると思います。いろんな点を考慮すれば、スマホの年齢制限がベストな方法だと思いますが、それは現実的に困難でしょう。しかし、これだけ普及し、しかもこれだけ多くの犯罪に巻き込まれている状況を放置していてはいけません。全員に同じ知識を与えるには、やはり学校で教えるのが良いのではないでしょうか。現在使用している子でも、これから使用する子であっても、何をしてはいけないか、何が危険なのかをしっかりと伝えることができるのは学校のはずです。

以前少し書きましたが、子育てについても同じです。子育ての方法を全く知らずに、まだ3歳くらいの子どもが虫歯だらけでボロボロになっていたり、適切なものを食べさせていなかったり、ずっとほったらかしにしているのが原因で言葉がうまく話せなかったり、そんな子どもがたくさんいます。子どもには何の罪もないのですが、小学校に入学する頃にはいろんな意味でハンディを背負ってしまいます。すべては親の無知によるものです。しかし、これもただ親が悪いというだけで終わらせていい問題ではありません。もちろん知ろうとしなかった姿勢には問題はありますが、そういったことをきちんと教えてくれる場がなかったのが問題です。

生きていくために必要な知識を教えてもらうのが義務教育の学校です。ですから、基本的な読み書きや計算などはもちろん大切ですが一方で、現在教えている勉強以外の知識も安全に、豊かに生きていくためには必要です。昔とは異なり、核家族化がすすみ、地域の繋がりはなくなり、様々なことを教えてもらう場がなくなりつつあります。だからこそ学校の役割は大きくなるのです。授業内容を見直し、子どもたちが社会に出てからも安心して暮らしていけるように学校が早急に変わっていく必要があると思います。

ONE-SのHP

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 動き始めるまでが大変なんです | トップ | 不安を希望に変えて »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

教育問題」カテゴリの最新記事