個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

ひきこもりについて①~居心地の悪いところ

2017-05-19 19:59:18 | ひきこもり
こんにちは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

お店などに行かれたときに、いかにも仕事ができそうな店員さんと、そうでなさそうな店員さんがいますよね。私は仕事がそれほどできなさそうな人を見ると心がぎゅーっと痛くなるんです。特にまだ入りたての新人のような人が、何をしていいのかわからない様子だったり、店長さんや先輩に怒られている姿は、見るのがつらくなってしまいます。それはおそらく、私自身が同じ経験をしてきたからだと思うのです。

私は学生時代アルバイトをそれなりにしてきました。しかし、どのアルバイトも長続きはせず、すぐに辞めてしまったり、クビになったりしました。理由は単純で、どの仕事をしても他の人のようにテキパキと仕事ができなかったためです。何をしたらいいのかよくわからず基本的にはいつも指示を待っている状態で、「どうして他の人は次に何をすればよいのかわかるのだろう」と不思議に思っていました。このような仕事ぶりだったので、だんだんと周りからは「こいつ、大学に行ってるくせに仕事は全然でけへんな」というような空気を感じるようになり、ますます委縮してしまい職場に行くのがしんどくなってきました。唯一、家庭教師の仕事だけはそういったこともなく、楽しくのびのびと働くことができました。家庭教師と同じく、子どもに勉強を教えるという塾講師のアルバイトをしたときは、やはりあまり仕事ができない者と塾長や先輩講師の方からは思われていたように感じましたし、やはり居心地はよくなかったです。ですから、私の場合は自分の得意分野の仕事であるかどうかではなく、周りの人たちに教えてもらうような環境が苦手で、自分で何をするかを決めていくような場所でないとしんどくなってしまうタイプだったんですね。

こうして書くと、「そんなのだれでも同じや」と思われるかもしれませんが、私はその程度が大きかったのだと思います。中学生の頃からずっと話すことが苦手で、といっても仲の良い友だちとは普通に話せましたが、先生や先輩など目上の人との会話はとても苦痛で、できるだけそれを避けていました。それが生意気に思われたのか、嫌われてしまうことも少なくなかったです。もちろん人前で話すことなどできるはずもなく、授業中に先生にあてられるだけでも緊張して顔が真っ赤になるほどでした。中学・高校をこのような感じで過ごしてきたことや、もともとの消極的な性格もあり、大学生になっても他人と会話する能力や人の輪に入る能力がほとんど成長していませんでした。その結果上で書いたように、どこのアルバイトに行ってもすでにできているグループに入ることもできず、また仕事のやり方や次に何をすればいいのかなどを聞くこともできず、「役に立たないバイト」という評価をされることになったのです。

そんなことがあっても当時の私は、「バイトはしょせんバイトやから。大学卒業してちゃんと就職すれば大丈夫なはずや」と思い(そう信じようとしていたのかもしれません)、だんだんとアルバイトをすることからも遠ざかっていきました。そして大学4回生になり就職のことを考えなければならない時期がとうとうやってきました。

続きは次回にします。
コメント
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