大倉草紙

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【東京】 特別展 幻の京焼 京都瓢池園 (泉屋博古館分館)

2009年12月09日 21時00分00秒 | 美術館・博物館・記念館・資料館
11月15日(日)
当日の行程: 【旧乃木邸】【高橋是清翁記念公園】【豊川稲荷東京別院】【「虎屋・寅年・虎づくし」展(虎屋ギャラリー)】【圓通寺】【鈴降稲荷神社】【浄土寺】【激動の明治国家建設〔特別展〕(衆議院憲政記念館)】【藤本能道 命の残照のなかで(菊池寛実記念 智美術館)】【特別展 根来(大倉集古館)】【特別展 幻の京焼 京都瓢池園(泉屋博古館分館)】


地味ィ~なチラシで、積極的に行こうとは思わなかったのだが、「幻の京焼」の文字にひかれて訪れる。
「幻の京焼」京都瓢池園については、チラシで次のように説明されている。
「京都瓢池園は、日本の近代陶芸の大立者 河原徳立と実業家の廣瀬満正(住友家初代総理事廣瀬宰平の長男)の尽力によって、明治四〇年から大正九年にかけて制作流通したやきものです。河原徳立は、明治六年(一八七三)東京深川で東京瓢池園を設立し、海外輸出用の絵付陶磁器で高い評価を得ましたが、明治三三年(一九〇〇)のパリ万博博覧会で日本陶磁器のデザインの立ち遅れを痛切に感じ取り、心機一転その改良を目指して京都瓢池園(京都製陶所瓢池園)を設立しました。日本の伝統的工芸産地である京都で、新しい日本の陶磁器を作ることを目的とした京都瓢池園は、志を同じくする京都の芸術家達とも深く関わりをもち、また『ふくべ焼』の名で京焼の一つとしても流通しました。しかしその活動期間は非常に短く、現在では幻の京焼とも言われています。」

     
乳白釉色絵山鳩文花瓶  乳白釉色絵翡翠文花瓶
まるまるとした鳥がかわいい。
落ち着いた、品のある花瓶だ。


染付蘭花文珈琲器
こういう器で珈琲を飲めたら、美味しいだろうなあ。
器にばかり目が行ってしまうかもしれないけれど。

ほかには、『絵付柳燕文鉢』のモダンなデザインがよかった。
モダンといえば、『色絵鶴山水文皿』のように、神坂雪佳の図案に通ずるものもある。
ビール呑もある。
明治30年代は、ビールを飲むのが流行っていたとか。
それから、それから、愛らしいのは『染付動物絵角形向鉢』。
サイ、ゾウ、トラ、ダチョウ、ヒヒ。
図案は浅井忠なのだそうだ。