この意見・情報交換の会は、「アメリカの聖書を改めて
吟味:モルモン書を新しい複数の視点から見る」と題さ
れ、ブリガムヤング大学のマーク・トマスらが計画した
ものである。
[Mark Thomas]
マーク・トマスによるとこのフォーラムは「率直な探求
と好意的姿勢」を合わせ持った交換の機会とするもので、
パネルにはフィリス・ティックル(英国教会著者、編集
者)、ロバート・プライス(新約学者)、ロバート・リ
ーズ(元ダイアログ編集長)、リチャード・ブッシュマ
ン(末日聖徒歴史家)の名前が見られる。
トマスによれば、過去4年間進められてきた学術交換の
流れの中で開かれるもので、近く本にまとめて刊行の予
定であるという。内容は、ある文書(text)の解釈に欠
かせない歴史批評、本文批評、文学批評を含むものであ
る。9日のフォーラムは関心のある人は誰でも歓迎である
が、モルモン書あるいは末日聖徒イエス・キリスト教会
をこき下ろす場ではない、としている。
今日までモルモン書は教会に加入するに当たり通過しな
ければならない儀式(rite)のような存在で、一般世間の
共通認識では無視された存在、書物の理解の点では未だ
に取り上げられない文書(text)である、と文芸批評に通
じたトマスは言う。*
また、あまりに字義通り受けとめ直解的な末日聖徒より、
教会外の人の方がこの文書をよく理解するに至っている、
と述べ、自身モルモン書の起源を古代に遡れるという考え
に固執しないことを認めている。*
この催しは午後7時に始まり、時間的には限られたもので
あるが、あるいは教会が示し始めた大きな転換の兆しでは
ないか、と私は感じている。というのは、モルモン書が史
的根拠を持つものという線を離れた議論をブリガムヤング
大の教授が、ソルトレークシティのお膝元で主催し、それ
を教会系のデゼレトニューズ紙が取り上げているからであ
る。
情報源: http://deseretnews.com/dn/view 5 Aug. 06
Book of Mormon as 'literature'
参考: BofMのフィクション性に気づくかどうかはlds
にとってガリレオ的発想の転換である (ブレ
ント・リー・メトカーフ, サンストーン131号)
BofMの内容に焦点が移る(モルモンフォーラム 19号、
p.22)
ロバート・プライス、BofMを高等批評で分析すると聖
書の高等批評の結果と近似、同質物となると言う
(本blog’06年 3月1日記事)
*To date, the book "has been used almost exclusively as a rite of passage into Mormonism. Essentially, the book has been buried by consensus and is still a buried text" when it comes to an wide public understanding of it, he said.
*"It seems to me the fundamental issue about the Book of Mormon is that it has the possibility of being a life-changing book. Why do we have to decide exactly where it came from before you can read it? Some people think 'You've got to believe it's ancient or we're not talking to you.' I disagree with that."
吟味:モルモン書を新しい複数の視点から見る」と題さ
れ、ブリガムヤング大学のマーク・トマスらが計画した
ものである。

マーク・トマスによるとこのフォーラムは「率直な探求
と好意的姿勢」を合わせ持った交換の機会とするもので、
パネルにはフィリス・ティックル(英国教会著者、編集
者)、ロバート・プライス(新約学者)、ロバート・リ
ーズ(元ダイアログ編集長)、リチャード・ブッシュマ
ン(末日聖徒歴史家)の名前が見られる。
トマスによれば、過去4年間進められてきた学術交換の
流れの中で開かれるもので、近く本にまとめて刊行の予
定であるという。内容は、ある文書(text)の解釈に欠
かせない歴史批評、本文批評、文学批評を含むものであ
る。9日のフォーラムは関心のある人は誰でも歓迎である
が、モルモン書あるいは末日聖徒イエス・キリスト教会
をこき下ろす場ではない、としている。
今日までモルモン書は教会に加入するに当たり通過しな
ければならない儀式(rite)のような存在で、一般世間の
共通認識では無視された存在、書物の理解の点では未だ
に取り上げられない文書(text)である、と文芸批評に通
じたトマスは言う。*
また、あまりに字義通り受けとめ直解的な末日聖徒より、
教会外の人の方がこの文書をよく理解するに至っている、
と述べ、自身モルモン書の起源を古代に遡れるという考え
に固執しないことを認めている。*
この催しは午後7時に始まり、時間的には限られたもので
あるが、あるいは教会が示し始めた大きな転換の兆しでは
ないか、と私は感じている。というのは、モルモン書が史
的根拠を持つものという線を離れた議論をブリガムヤング
大の教授が、ソルトレークシティのお膝元で主催し、それ
を教会系のデゼレトニューズ紙が取り上げているからであ
る。
情報源: http://deseretnews.com/dn/view 5 Aug. 06
Book of Mormon as 'literature'
参考: BofMのフィクション性に気づくかどうかはlds
にとってガリレオ的発想の転換である (ブレ
ント・リー・メトカーフ, サンストーン131号)
BofMの内容に焦点が移る(モルモンフォーラム 19号、
p.22)
ロバート・プライス、BofMを高等批評で分析すると聖
書の高等批評の結果と近似、同質物となると言う
(本blog’06年 3月1日記事)
*To date, the book "has been used almost exclusively as a rite of passage into Mormonism. Essentially, the book has been buried by consensus and is still a buried text" when it comes to an wide public understanding of it, he said.
*"It seems to me the fundamental issue about the Book of Mormon is that it has the possibility of being a life-changing book. Why do we have to decide exactly where it came from before you can read it? Some people think 'You've got to believe it's ancient or we're not talking to you.' I disagree with that."
ついて行けないような気がします。
取り敢えず素直に受け取ることから始めます。
日本では50年早いような気がします。
申し訳ありません。
考えてみれば、私は16歳でモルモン教会に改宗して48年(ほぼ半世紀)になります。その間BYUに留学し、ダイアログ誌に会い、モルモンフォーラム誌を編集・刊行し、現在も探求(求道)し続けています。
もちろん、どのような姿勢(理解)で人生(信仰生活)を送っていくかは、全く個々人毎に異なってきます。そして私はそれを尊重いたします。
http://www.heraldextra.com/content/view