北ユーラシアの歴史
貂主の国
タイミール半島の考古学
ここのところすっかり別のところにかまけててご無沙汰ですいません。
#といっても無関係ではないのですが。
いずれそのうち・・・(そればっか)
今日は、去年注文したんだけどいつまで経ってもそもそも発行される気配がなくて
半ばあきらめていた本が届きました!
その名も「Taymyr The Archaeology of Northernmost Eurasia」。
ユーラシア大陸の最北端、タイムィル半島の考古学本です。
「ソ連の考古学」でも若干の記述はありますし、ロシア語文献なら情報は
あったんでしょうがいかんせんちょっと手が出ない。というところにもってきて
一冊まるまるタイミール半島のみを扱った本が英語で登場ですよ。
英語ならなんとか・・・
元のロシア語版が出たのは1998年。著者のLeonid P. Khlobystin氏は
1988年に亡くなっているのでその遺稿集といった位置づけでしょうか。
とはいえ、編者によって最近の調査動向も盛り込まれているようです。
◆表紙
◆裏表紙 故Khlobystin氏。素敵紳士。
本が出ること自体は下のサイトでわかったのですが、
北極圏研究センター(スミソニアン学術協会)
即行でFAX申し込みをしたにも関わらず、刊行のアナウンスがなくいつまでたっても
(というか、今でも)「2005年中に出すよ」の表示のまま。年度ってことかな。
申し込んで半年近くも経てば苛立ち→あきらめ→いい思い出ですよ。いい加減。
極北、北極圏への人類進出は意外と古くて後期旧石器時代前期まで
遡ることが近年の調査でわかってきています。が、さらに北極海に突き出た
タイミール半島ではどうだったのかが知りたくなってきます。
なによりこのタイミール半島は、オビ川などに沿って西シベリア南部から
進出してくる流れと、バイカル湖やレナ川流域から北上してくる東シベリアの
流れとが交錯する、東西シベリアを結ぶ回廊地帯。一応レナ川流域からの影響が
及ぶ地域に含まれていますが、西からの影響の有無や程度を是非とも知りたいところ。
読むのが非常に楽しみです。
#読む時間が欲しいところ・・・
また値段が約30ドルとお買い得価格だったりします。今すぐFAXを。
amazonでも買えるようですが・・・
以下、本の構成の概略です。
第1章 気象・環境と北極圏への進出・・・・・・・・・・・・・・・・・11
旧石器時代、中石器時代
第2章 タイミール半島の新石器時代・・・・・・・・・・・・・・・・・45
初期新石器時代
紀元前三千年紀、二千年紀
第3章 初期青銅器時代のタイミール半島・・・・・・・・・・・・・・・81
完新世後期の気候変動
タイミール半島のイムィヤフタフ文化
第4章 初期鉄器時代と中世・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・111
ウスチ=ポロヴィンカ遺跡とピャシナ文化
マロコレニンスク文化
東シベリアからの影響
ヴォズペイ文化
第5章 タイミールにおける経済と社会の発展・・・・・・・・・・・・・171
居住形態と社会構造
タイミール半島における青銅器鋳造
西シベリアとタイミール半島におけるトナカイ飼養の起源
第6章 まとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・195
参考文献
Kholobystin氏の著作リスト
1990年以降の文献
最後の最近の文献リストは貴重。2004年、2005年の文献まで含まれています。
#タイムィル半島と書くと検索で引っかからない気がしますが、どうなんでしょうね・・・
#といっても無関係ではないのですが。
いずれそのうち・・・(そればっか)
今日は、去年注文したんだけどいつまで経ってもそもそも発行される気配がなくて
半ばあきらめていた本が届きました!
その名も「Taymyr The Archaeology of Northernmost Eurasia」。
ユーラシア大陸の最北端、タイムィル半島の考古学本です。
「ソ連の考古学」でも若干の記述はありますし、ロシア語文献なら情報は
あったんでしょうがいかんせんちょっと手が出ない。というところにもってきて
一冊まるまるタイミール半島のみを扱った本が英語で登場ですよ。
英語ならなんとか・・・
元のロシア語版が出たのは1998年。著者のLeonid P. Khlobystin氏は
1988年に亡くなっているのでその遺稿集といった位置づけでしょうか。
とはいえ、編者によって最近の調査動向も盛り込まれているようです。
◆表紙
◆裏表紙 故Khlobystin氏。素敵紳士。
本が出ること自体は下のサイトでわかったのですが、
北極圏研究センター(スミソニアン学術協会)
即行でFAX申し込みをしたにも関わらず、刊行のアナウンスがなくいつまでたっても
(というか、今でも)「2005年中に出すよ」の表示のまま。年度ってことかな。
申し込んで半年近くも経てば苛立ち→あきらめ→いい思い出ですよ。いい加減。
極北、北極圏への人類進出は意外と古くて後期旧石器時代前期まで
遡ることが近年の調査でわかってきています。が、さらに北極海に突き出た
タイミール半島ではどうだったのかが知りたくなってきます。
なによりこのタイミール半島は、オビ川などに沿って西シベリア南部から
進出してくる流れと、バイカル湖やレナ川流域から北上してくる東シベリアの
流れとが交錯する、東西シベリアを結ぶ回廊地帯。一応レナ川流域からの影響が
及ぶ地域に含まれていますが、西からの影響の有無や程度を是非とも知りたいところ。
読むのが非常に楽しみです。
#読む時間が欲しいところ・・・
また値段が約30ドルとお買い得価格だったりします。今すぐFAXを。
amazonでも買えるようですが・・・
以下、本の構成の概略です。
第1章 気象・環境と北極圏への進出・・・・・・・・・・・・・・・・・11
旧石器時代、中石器時代
第2章 タイミール半島の新石器時代・・・・・・・・・・・・・・・・・45
初期新石器時代
紀元前三千年紀、二千年紀
第3章 初期青銅器時代のタイミール半島・・・・・・・・・・・・・・・81
完新世後期の気候変動
タイミール半島のイムィヤフタフ文化
第4章 初期鉄器時代と中世・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・111
ウスチ=ポロヴィンカ遺跡とピャシナ文化
マロコレニンスク文化
東シベリアからの影響
ヴォズペイ文化
第5章 タイミールにおける経済と社会の発展・・・・・・・・・・・・・171
居住形態と社会構造
タイミール半島における青銅器鋳造
西シベリアとタイミール半島におけるトナカイ飼養の起源
第6章 まとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・195
参考文献
Kholobystin氏の著作リスト
1990年以降の文献
最後の最近の文献リストは貴重。2004年、2005年の文献まで含まれています。
#タイムィル半島と書くと検索で引っかからない気がしますが、どうなんでしょうね・・・
コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )
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内容のさらに詳しい紹介、期待して待っております。
鋭意努力いたしたく。
あの辺、夏冬行ってみたいですねぇ・・・