カマ川流域の動物文様

ここのところ、冬に向けて西シベリア本を鋭意執筆中(だったらいいな・・・<おい)です。
一応柱としては旧石器時代、新石器時代、青銅器時代、鉄器時代、中世・・・と各時代を立てているんですが、どれもこれも食いかじっては飽きて別の時代に、という繰り返しで一向にどれも完成しません。
間に合うのか・・・

というところでデジタル・クワルナフの馬頭さんから強力な差し入れが!

カマ川流域の古代遺産






ウラルの西側、カマ川流域から発掘された、青銅製の装飾品の数々を掲載したカタログです。ロシアに行かれたときに購入されたということで過分なお土産大感謝です。

カマ川上流域から北、今のコミ共和国の領域や、ウラルを超えて西シベリアのハンティやマンシといったウゴル系諸族の領域にかけて、「ペルミ動物文様」と分類される独特のデザインが分布していたのですが、この本はその良き概説本。写真が盛りだくさんで英露文併記といううれしいつくりになっております。

西シベリアのオビ川流域とヴォルガ=ブルガールとの交易関係にはカマ川流域の勢力の介在があって、オビ地方のニーズ(信仰や伝統)に見合ったものをブルガールの工芸職人に伝えて作らせていたのではないかという話があります。ウラル西麓にもウゴル系の集団が暮らしていたということですから、今度の本作りにも役に立つこと必定。

気合入れて読ませていただきます。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
カマカマ (馬頭)
2006-10-21 04:24:09
気に入っていただけたようでよかったです。ドンピシャでドツボのようで、しめしめ。

しかし、ホントに前にウチに来た時に見せたこと覚えてないですか? 初めにみた時、あんなに楽しそうだったのに。
 
 
 
きりっ (蒸しぱん)
2006-10-23 00:25:11
> しかし、ホントに前にウチに来た時に見せたこと覚えてないですか?



そんな記憶があるような気がするのも既に後付けな気がするので、きっとアルコールに記憶物質が溶けてしまったのではないかと・・・
 
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