サムスンという虚構～日本経済から見た韓国

宮崎の問題。言いたいことも、五万とありますが、漸く動き出したわけですし、東国原さんの、ホント、悔しい思い
をかみ殺してまで県民に訴えた会見の価値を考えると、ここで批判することも、東さんや宮崎県民に対して申し訳な
い思いすらしますから、のんきとしては静観することとしたいと思います。

【口蹄疫20100521】全頭ワクチン受け入れ　知事「断腸の思い」


ってことで、サムスンという虚構～日本経済から見た韓国。サムスンという虚構～「輸入」の形の続きです

前回の日記では、

・韓国の輸出品目に占める割合が最も多いのが「電気・電子製品」の分野であるということ。
・韓国の輸入品目中、「電気・電子製品」が鉱産物についで多く、その金額は輸出金額の約60％にも及ぶと言うこと。
・韓国の輸出入品目中、「電気・電子製品」のうち、最も金額の多い項目は「電子部品」であり、輸入の輸出に占める
　割合は71％に達していると言うこと。
・韓国の輸出入品目中、「電子部品」のうち、もっとも割合の多い項目は「半導体」であり、輸入の輸出に占める割合
　は97％。ほぼ100％になろうかという金額になる、ということ。

こんなことをお伝えしましたね。
100％を輸入して、全額輸出する。なんでそんな意味の無いことをするのか、と。

では、そんな韓国経済に対する疑問を、日本の輸出入の状況から見比べてみましょう。

先ずは輸入の状況から見ていきたいと思います。韓国と同じ、2008年のデータを見てみましょう。

日本の輸入相手国として、一番多い輸入先は中東で21％。これは韓国と同じで、原油の生産を中東地域に依存しているこ
とが原因です。続いて中国、北米、ヨーロッパと続きます。

輸入品目を見ると、最も多いのは前記したとおり、鉱物性燃料。つまり原油。これが約35％になります。

続いて多いのがやはり韓国と同じく、「電気機器」となりますが、全体に占める割合は10％強で、このうち一番多い
「半導体等電子部品」ですらその割合は合計で３％強に過ぎません。

韓国の輸入額が4.2兆円ですから、その半分ほどになります。

では、逆に「輸出品目」の内訳を見てみましょう。
一番多い項目は・・・。予測どおり、「自動車」…といいたいところですが、実はちょっと違います。
自動車は全体の14.7％。これに家電用品や二輪車、玩具・楽器等を全て加えた値を見てても、そのシェアは18％にすぎ
ません。

最も割合が多いのは、実は「資源財」で51％。一般機械、電気機械、輸送機械で、実はＴＶを始めとする家電用品や携
帯電話、などの組み立て部品となるものです。続いて多いのが工業用原料で23％。

韓国は、日本からこういった「資源財」を輸入し、これを海外の安く生産できる地域に輸出し、現地で組み立てたもの
を再輸入して、これに値段をつけて海外へ輸出している。

つまり、サムスンやＬＧ電子といった企業が売り上げを伸ばせば伸ばすほど、日本の半導体メーカーや電子機器メーカー
などがどんどん儲かる仕組みになっているわけです。

日本では、原材料を輸入し、核となる部分は国内で開発し、組み立てられる状態になったものを海外の工場で組み立て
ています。当然、輸入したものが国内で消費も流通も起こしますから、日本の場合は同じ「輸入品目」でも、十分に国
内のＧＤＰに対して貢献していることがよくわかります。

ですが、日本から「資源財」を輸入し、これを海外の工場で組み立てている韓国では、同じ「輸入品目」でも、本当に
ＧＤＰに対して貢献ができていないことをご理解いただけると思います。

それどころか、肝心な消費を起こす要素を海外に依存している為、「機会損失」すら起こしていることを考えると、こ
のことが韓国経済そのものに及ぼしている影響はより深刻だといえます。

何しろ韓国の輸入額はＧＤＰの47％。実に50％に迫る勢いなのですから、韓国国内で生み出された消費の実に50％近く
が国外へ流出していることになるのです。（とはいえ、同じくらいの金額を海外から手にしているわけではあるのです
が）。

もし、日本が手を引けば（日本も自国・自社経済が大切ですから、よもやそこまで愚かなことはしないでしょうが）、
一気に産業構造が崩壊してしまう国家が韓国です。

次回はそんな韓国が抱える、本当の経済問題をお示ししてみたいと思います。




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