忙しいほうがいい。でも本当は・・・

時間が止まってしまうと、いろんなことを
考えてしまいます。
だから忙しいほうがいい。

でも、本当は・・・

日本と湾岸戦争

2009-12-27 10:04:51 | のんき的時事問題
こうやってブログに記事を書きながら、ジツはこの時代の世界情勢や日本の政治情
勢にはとんと疎いのんきです。

ってことで、水泡に帰すの続きです。

東西冷戦構造の終結と、そこから始まるめまぐるしい世界情勢への変化への対応の
遅れから、日本のバブル経済は一気に崩壊した、と前回の記事では記しました。

ですが、この日本のバブル経済崩壊へ大きく関与した事件がもう一つ存在します。

それが、「湾岸戦争」。1990年8月、クウェートに侵攻したイラクに対して、アメリ
カを中心とする多国籍軍が起こした戦争です。

この戦争は、原油価格の値崩れを起こす原因を作ったクウェートにイラクが仕掛け
た戦争ですから、当然この戦争によって原油価格が高騰します。日本は原油のほと
んどを中東地域に依存していました。

湾岸戦争は、バブルの崩壊とほぼ同時に起こり、当時の日本経済を直撃しました。
バブルの崩壊を大きく後押ししたわけです。

で、です。ここからが借金の話。当時の総理大臣は海部俊樹さん。「小沢・金丸の
傀儡政権」と揶揄された首相です。なんだかどっかで聞いたような話ですね。

人事を行ったのは全て金丸信。海部さんは何も決めることができなかったんです。
で、湾岸戦争のとき、日本の姿勢として海外から批判を受けたのは、「日本が海外
に人を送らず、金だけを出した」ということ。

確か、国連側で一番金を出したのは日本だったはずだったのですが。
「人を送れないのなら金を出せ」と、当時のアメリカの財務長官であった、プレ
ディ氏に脅され、当時幹事長だった小沢が金丸に相談し、40億ドルの資金をアメリ
カに差し出しました。アメリカは更に圧力をかけ、日本はアメリカに対して最終的
に135億ドルもの資金供与を行いました。

ですが、実際にクウェートの手に渡ったお金はこのうちごく一部。で、それだけの
金を出したにも関わらず、クウェートからの感謝状に日本の名前は含まれていませ
んでした。

で、当時の日米関係は日本の圧倒的な貿易黒字。この貿易摩擦を埋めるため、日米
間で開かれたのが「日米構造協議」。この日米構造協議の結果、アメリカは日本に
対して、国内の内需を拡大するため、当時の日本のGNPのうち、10%を国内の公
共事業へ投資することを要求してきました。

海部内閣は、これに対して10年間で総額430兆円の公共投資を行うことをアメリカに
対して約束しました。当然これを決めたのは小沢一郎と金丸信。

もうお分かりですね。今の日本の「借金」とされている800兆円のうち、半分近くを
作ったのは小沢一郎なんです。金丸さんはもうお亡くなりになって、この世にはい
ませんからね。

また、1994年、アメリカは更に公共投資への上積みを要求してきます。このため、
当時の村山内閣自社さ政権は、更に200兆円の公共投資をアメリカに約束しました。

「自社さ」政権。当然自民党も含まれていたわけですが、残りの「社さ」つまり、
社民党と新党さきがけはどこにいったんでしょう。
お分かりですね。現在の政権与党、民主党にいらっしゃる管さん、鳩山さん。お二
人はもともと新党さきがけの国会議員でした。

つまり、民主党は今の借金を作った原因は全て自民党にある、なんて言ってますが、
そんなことはありません。間違いなく、その原因を作ったのは彼らです。
自民党に対する批判を行うのであれば、彼らはまず、自分たちが行ったことへの謝
罪を先に行うべきだと思いませんか?

あくまでも自民党に対する批判を行うのであれば、という条件付ですが。特にブー
メラン管さん。「コンクリートから人へ」ですか。ふ~ん。

ちなみに、のんきが過去に書いた記事に、ちょっとこの内容をほうふつとさせるも
のがありますよね。って、ご存じないですね、きっと。

この記事です。↓
アメリカからの提案書

提案書・・・今考えると、「要望書」の方が正しかったんですね。
記事中で題材としている、「日米規制改革および競争政策イニシアティブに基づく
日本国政府への米国政府要望書」。

これは、通称「年次改革要望書」と呼ばれるものです。この「年次改革要望書」
は、今日題材とした、「日米構造協議」に基づく要望書が姿を変えたものです。

アメリカ大使館のHPから確認できるのですが、確認できるのは2008年まで。2009年
のものはまだ確認できません。

話が逸れました。「自民党に対する批判を行うのであれば」といいましたね。多分
多くの方がご存知ではないかと思っているのは、厳密にいうと、借金をしているの
は日本国政府であって、「日本」という国ではないという事実があるからなんで
す。

ってことで、次回はそんなお話をしてみます。


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