忙しいほうがいい。でも本当は・・・

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考えてしまいます。
だから忙しいほうがいい。

でも、本当は・・・

トリチウムの危険性を問う

2013-09-21 08:21:23 | のんき的時事問題
と・・・今日はこんな記事で

とあるところで議論になりまして。随分「デマ」的な情報がばらまかれてるんだなと感じたので、記事にしてみます。

汚染水、井戸水のトリチウム濃度が15万ベクレルに 5日間で36倍


これは、福島原発汚染水問題で、汚染水をためているタンクから、この汚染水が漏れていることが漏れていることが解った、というニュースで、付近の井戸から、たった5日間のうちに、ベクレルの値が36倍にまで増加しましたよ・・・というニュースです

先日、こんなこともニュースになりましたね。

東京五輪プレゼン、「原発汚染水問題ない」は世界への大嘘では?金満アピールにも疑問

そう。安倍さんが、東京オリンピックのスピーチで、「the situation is under control」と発言したことに対して、「コントロールされてないじゃん!」という意見が、多くのメディアで露出していますね。




Some may have concerns about Fukushima. Let me assure you,
the situation is under control. It has never done and will never do any damage to Tokyo.

これが、安倍さんの福島についての発言のすべてです。
動画では、意訳・・・ということになるのでしょうか。同時通訳でこの「The situation is under control」の部分を、「事態は収束に向かっています」という訳し方をしています。

翻訳サイトを使うと、「状況は制御下にある」と翻訳されます。

また、その後の質疑応答の中で、汚染水の影響が、福島第一原発の影響が、港湾内の「0.3km^3」以内の中で、「完全にブロック」されていると発言しました。



個人的には、この「完全にブロック」という表現には若干違和感を覚えるのですが、ただしマスコミやコメンテータたちがメディア上で安倍たたきを行っているほどでもないよな、とも思っています。

要は、「人体に影響がない状態にして湾外に放出している」という趣旨のことを安倍さんは言っているのだろうと想像されます。

現在、福島原発では、日本の東芝が開発した「ALPS」という放射性物質除去装置を使って放射性物質の除去を行い、汚染水の中に含まれる62種類の放射性物質を法定基準値以下にまで取り除き、取り除いた後の汚染水を上記ニュースで話題にされている「汚染水タンク」に貯蔵しています。


こちらは、東電が公表している、ALPSの設置状況についての図面解説図です。

クリックして頂きますと、詳細な東電のALPS概要資料にリンクされます。

もちろん、「基準値以下」にするのであり、「すべてを除去」するわけではありません。
ではでは。上記ニュースで、「トリチウム」のことが「15万ベクレル検出された」とか、「5日間で36倍になった」とか掲載されています。んで、

「じゃあどうして除去されたはずなのにこんなにたくさん検出されるの」

とか

「全然除去できてないじゃん!また東電は嘘ばっかり言って・・・!!」」

とかいう国民の心の声がなんとなく聞こえてくるわけです。


では、放射性物質を除去したはずの汚染水タンクから、どうしてこんなにたくさん「トリチウム」が検出されるのでしょう。

実はこれ、答えはシンプルでして・・・ 「ALPSが除去できる62種類の放射性物質に、トリチウムは含まれてないから」というのが答えです。


つまり、ALPSでは「トリチウム」は除去できない・・・と・・・


「え~~~~
おっと。今日は久しぶりにひよこさんにご登場願いました。

「どうするの!! そんな除去できない『トリチウム』とかいう物質をずっとためておくの!? 絶対タンクが足りなくなるじゃん!!

まあまあ、ひよこさん。そう興奮せずに。

実は、トリチウムがALPSで取り除けないことには、きちんとした理由があります。

「放射性物質」というと・・・どうでしょう。ウランとか、プルトニウムとか・・・ちょいと重たい元素を想像しませんか? もしくは、セシウムとか、ヨウ素とか、せめて固体か液体のものを想像するでしょ?

ところが、このトリチウム。厄介なのは普段はこのトリチウムが「気体」として存在している物質だから。

トリチウム。元素記号は^3H。別名「三重水素」と呼ばれる水素の「放射性同位体」です。

こんな感じです。

画像は例によってwikiから拝借してきました。

Pっていうのは陽子。nっていうのは中性子。eっていうのは電子のことです。
その部分だけ置き換えれば、後は中学校や高校でよく見た図ですね。

通常、原子っていうのは中性子、陽子、電子の数がそれぞれ同数で、水素でいえば真ん中の「重水素」のようになっているのが普通なのですが、水素だけはちょっと違って、一番左端の図のように陽子1、電子1で構成されています。

福島原子力発電所では、「沸騰水型軽水炉」という名前の原子炉が使われています。
福島第一原発事故の正体の記事でお伝えしたことがあるように、福島原発では核燃料が正常に分裂できるよう、「減速材」として利用する為、核燃料棒の周りを「軽水」で満たしています。

軽水とは上図左端の「水素」が酸素と結合し水となったものですが、この軽水の中には通常真ん中の「重水素」。すなわち陽子と電子以外に「中性子」を捕獲している水素と酸素が結合して水となっている、「重水」が含まれています。この重水は、中性子を「減速」させるだけでなく、同時に自分自身の中に取込み、「三重水」すなわちトリチウム水となりやすい性質があるようです。

そう。トリチウムとは、軽水炉(または重水炉)で原子力発電を行っていく過程で、ごく当たり前のようにして生み出されている元素です。

上部ではトリチウムを汚染水の中から取り除けない理由として、「通常気体として存在しているから」と記しましたが、更に詳細に表現すると、「水分子の中に取り込まれている」ため、通常の水分子と分離させることは極めて困難であるから。それが最大の理由です。

「ええ~~~ じゃあ、トリチウムがALPSで分離できない理由は分かったけどさ、じゃあ、どうすんの!!

はい。 ひよこさん。では、そもそも「トリチウムの危険性」とは、果たしていかなるものなのか。ってことで、次はそんなテーマの記事を作ってみようと思います。




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