つれづれ

思いつくままに

気功太極拳教室、ラストレッスン

2019-12-23 11:50:19 | 

12月22日の日曜日が、受け持っている気功太極拳教室の 最後のレッスン日となった。
私から願って、教室をクローズしてもらった。
最後の教室を終えて 生徒さんたちが、お別れ会を催してくれた。
彼らに支えられて、無難に けっこう楽しく ちょっとしんどい、12年間だった。
先生のおかげで これまで健康維持できました、との生徒さんのひと言で、12年間が輝いて感じられた。

夕方、孫たち家族が夕食を一緒にしようと わが家に来てくれた。
一家を代表して 下の孫娘から、花束をもらった。
12年間ごくろうさま、という言葉を添えて。
経験のない「定年退職」のような ほろ苦さを、孫からの花束に嗅いだ。

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びんずるさん

2019-12-20 19:18:49 | 

びんずるさんにお願いする体の部位が、ことし三つ増えた。
けさも、六角堂の右脇に祀られている びんずるさんのあちこちを撫でてきた。
右顎関節と喘息の胸は 去年からの続き、右肩と右ひざとバネ指の左手が ことしから。
ことし増えたのは、みな家内の分だ。
お願いする箇所が多すぎて、お聞き届けいただけないかもと 思案しながら…

びんずるさん、あちこちの寺に祀られている賓頭盧尊者の撫で仏。
たくさんの願いを一身に受けて、あちこち撫でられて、テカテカに光っていて、鼻など出っ張ったところは摩滅して…

迷信と不潔という理由で びんずるさんを避けていた頃、賓頭盧尊者像は恐ろし気だった。
痛いところと一生つき合わねばと思える年齢に達したいまは、愚痴を聞いてくれるお年寄りのような親しみを、この像に感じる。
びんずるさんの体を撫でながら、歳をとるのも ちょっといいもんだなぁ、と。

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中島みゆきの『永久欠番』

2019-12-11 11:44:10 | 

父が亡くなった年の暮れ、中島みゆきのニューアルバムを買った。
28年前のことだ。
そのアルバムの中で歌われている歌詞に、いつまでも気になるフレーズがあった。
「100年前も 100年後も 私がいないことでは同じ」
そのころ、このフレーズから安易に導かれる言葉をよく口にしていた。
「人間、死んだら、おしまいや」
その裏返しの言葉も多用していたように思う。
「この世は、生きてるもんのもんやさかい」

最近、とある事がきっかけで、そのアルバムを新たに買い求めて聴くようになった。
あの、気になっていたフレーズは、『永久欠番』に入っていた。
なんどもなんども聴いている。
28年前とは真逆の気持ちで聴いている。
この歌の最後は「人は、永久欠番」。
そう、人はみな、永久欠番なのだ。
ごちゃごちゃ御託を並べなくていい。
たたひと言、「私も、永久欠番」。

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庄内地方

2019-12-04 11:46:36 | 

最上川下流域、それが庄内地方のイメージだった。
実際に庄内地方を訪ねて このイメージは、地図上のものでしかないことがわかった。
川は少し離れると見えなくなるが、山は大きく移動しても眺めることができる。
北に鳥海山 南に月山を遠望できる 日本海に面した大きな平野、これが実感の庄内地方だ。

庄内地方を旅してみたい、ずーっと抱いていた願望だった。
11月の末に念願かなって、岸壁を走る鼠ヶ関あたりの羽越本線の車窓から 荒れた日本海の時化波に胸を躍らせながら、北の庄内地方に向かった。
この旅の大きな目的は三つ、酒田の土門拳記念館、鶴岡の藤沢周平記念館、そして羽黒山国宝五重塔。
今年一番の荒れ吹雪の旅となった。

庄内地方は、古くから畿内とのつながりが強い。
北前船による上方との交易が生活文化にも浸透し、酒田も鶴岡も、関西人にはなんとなく懐かしい雰囲気を醸している。
酒田は大阪、鶴岡は京都に擬すことができそうだ。
言葉も、京ことばに似たところがある。

庄内は、たべものが旨い。
まず米、庄内藩の治水・防砂政策で この地を日本有数の米どころに押し上げた。
水も良いから 酒も絶品、それに海の幸、そして野菜、柿、リンゴ、豚、牛… ラーメンもいい。

この旅は 天候には恵まれなかったが、土門拳記念館では目当ての「生誕110年 古寺巡礼名作セレクション」を堪能し、藤沢周平記念館では「藤沢周平と米沢 特別企画展」に遭遇でき、羽黒山五重塔では内部特別拝観が許されるという、幸運の連続であった。
酒田も鶴岡も、京都からずいぶん遠い地ではあるが、私にはとても居心地のいいまち、魅力的なまちである。
もう一度 訪ねる機会が、あるだろうか。

 

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