つれづれ

思いつくままに

金環日食騒ぎ

2012-05-21 08:51:36 | Weblog
なにごとも ぎりぎりにならないと ことを起こせないのが、我が家の家系のようです。

金環日食を見られるのがあした というときになって、観察用サングラスを買い求めに走り回ったって、遅いですよね。
コンビニ、ホームセンター、メガネ屋さん、本屋さん・・・
足と電話で探し倒しましたが、どこも完売。
がっかり顔の孫たちに、もうちょっと早く気付いていれば ゴメンゴメン、と謝りっぱなしでした。

けさになって、溶接用おめんに気づきました。
溶接用グラスでも これで太陽を長く見ていると目を傷めるらしいのですが、すこしなら構わないと、7時20分頃からちょこちょこながら、太陽が欠けていくのを観察できました。
もう少し早く気づいていれば、溶接用おめんを孫たちのところに持って行ってやれたものを・・・

門でおめんを被って、東の空を眺めます。
あちらでもこちらでも、東の天空を観察グラスで覗いている人たちがいます。
手を翳しながら二条駅のほうへ向かうサラリーマン風の男性に、家内が「これで見られますか」と声をかけます。
「わっ、すごい!」と 溶接おめんの彼。
これで 会社のみんなと話ができます、と にこやかな顔を残して行きました。

こんなときって、見知らぬひとにでも 気軽に声をかけ合えるものなのですね。

こんどは 学生さん風の男性。
「見られました?」と こんどは私が声をかけました。
「木洩れ日に映っていますよ」と、素敵な現象を 逆に教えてもらいました。


どんなに長生きしても もう見られないね と話しながらうちに入って 日常に戻っていたら、台所にいた家内が大声で呼びます。
なにごとかと降りて行くと、台所の床に、ブラインドの小さな穴列から射す太陽の光が 焦点を結んでいます。


すごい発見をしたようで、うれしくて。

孫たちに、写真だけでも見せてやろうと思っています。
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京都商工会議所会頭殿

2012-05-17 11:20:03 | Weblog
「京都商工会議所は、京都経営者協会、京都経済同友会、京都工業会の連名で15日、関西電力の大飯原子力発電所3、4号機の早急な再稼働を求める緊急要望書を作成し、首相と経産相に提出した」というニュースをテレビで知りました。
この件につき 大きな疑問を感じましたので、文書にして意見を申し述べます。

まず、このような重大な問題について、軽々に それも国に対して要望書を提出されたことに、怒りすら覚えます。

第一。
この件についての山田京都府知事の発言と 整合性に欠けます。
山田京都府知事は、安全性の確保が担保されない状態での大飯原発再開は認められない、と主張されているはずです。
京都商工会議所として 京都経済にかんがみ 熟慮の上、この夏の大飯原発再開やむを得ず との結論であるなら、まず京都府知事にその要望書を提出すべきでしょう。
同じ京都のなかで、そのトップたちが ちぐはぐな姿勢を公に晒すことは、一京都市民としても恥ずかしく思う。

第二。
商工会議所というのは、会員の総意を反映して行動する団体のはずです。
特に今回のような、様々な意見が存在する難しい問題についての発言は、会員にアンケートをとるとかの慎重さが必須でしょう。
民間の一営利企業のトップなら 何を言おうが、構いません。
しかし、商工会議所という団体は、形態的には一地方の利益を代表するとしても、もっともっと広い視野で ものごとを判断すべきだと、わたしは考えます。

京都商工会議所の一会員である当社は、この夏の電力需給状況を予測して最悪の事態を考え、小さな企業ながら社員みんなと協力して、原発に頼らないでも生き延びていく努力をしようと頑張っています。
このささやかな目標を踏みにじるような 今回の京都商工会議所の行動は、許しがたい。

以上、意見を申し述べます。
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荘川桜

2012-05-14 14:47:40 | Weblog
あっという間に 桜前線が、日本列島を南から北へ駆け抜けていった。
同時に 桜の話も、人口に乗らなくなった。

苦手なはずの桜が 青々と若葉を増やし始めると、僕には かえって桜のことが気になりだした。

爆笑問題の太田光氏が なにかの書物に、「桜は死の花ではないか」と記していたのを思い出す。
そうかなぁと思っていた僕は いま、はっきり そうではないと言い切れる。
桜は 人間の生きざまそのもの、桜は「生の花」である。


20年近く前に上映された映画『さくら』をみたときから、荘川桜に会いたいと思っていた。
映画『さくら』は、荘川桜に心動かされた国鉄バス車掌の さくらにかける熱い想いを描いた、中村儀朋の小説『さくら道』に基づいている。
「太平洋と日本海を桜で繋ぎたい」という夢を実現しようと、名古屋市から金沢市までを結ぶバス路線 名金急行線が走る街道沿いに 桜を植え続けた、佐藤良二の生涯を基にした作品である。
この街道、国道304号・国道156号ほかは、いつしか‘さくら道’と呼ばれるようになった。
映画では、佐藤良二役に篠田三郎、その妻役に田中好子が演じていたのを、いまでも鮮明に覚えている。

荘川桜の樹齢500年の巨木は、その‘さくら道’沿いの 御母衣(みぼろ)ダム湖を見下ろす移植地に、光輪寺桜と照蓮寺桜 ふたつ並んで立っている。


ゴールデンウィーク明けに 荘川桜を見にいった。
まさしく、念願叶って、である。

ことしは冬が寒かったからか 開花は例年より遅く、満開を期待していたが、竜巻がつくば市を襲った5月6日の‘5月の嵐’で 荘川桜もほとんど散ってしまったらしい。
それでも光輪寺桜には 待っていてくれたように、ところどころ花を残していた。

屋久島の縄文杉を目の前にして 涙があふれて止まらなかったと語ってくれた友人の話を、荘川桜を見上げて 心底ほんとうなんだと思う。
老木に宿る久遠の命に、ただただ寄り添いたい。
身震いと目がしらににじみ出る涙は、純粋な感動そのものである。

よくも生きていてくれた、そう感謝せずにはいられない。

荘川桜には、多くの人たちの情念が籠もっていることを承知している。
だから特別視するというのも否めない。
それでも、と思う。

移植に尽力した高碕達之助翁のことばを、いま 素直に受けとめることができる。
「進歩の名のもとに、古き姿は次第に失われてゆく。だが、人の力で救えるものは、なんとかして残したい。古きものは古きがゆえに尊いものである」

荘川桜は、この人間の想いにこたえて、いまも生きながらえていることが、尊いのである。

限りある命を負うことに、桜も人間も差はなかろう。
懸命に生きているかどうか、なのだと思う。
百年足らずの命を負う人間は、500年の それも苦節の歳月を生き延びている荘川桜に、久遠の命を託したいのだ。

桜は、死の花ではない。
桜は、生の花だと信じたい。
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サクランボの実

2012-05-07 14:21:56 | Weblog
サクランボに実がなりました。



花が咲いたら 実がなる、当たり前なことなのでしょうが こんなにうれしい気持ちになれるんですね。

たった10数個の実ですが、もう赤く色づいているのもあります。
恐るおそる 食べてみました。
ちょっと酸っぱい味がしますが、けっこうサクランボの甘みです。
これも、当たり前なことなのですが・・・

下の孫が 顔いっぱい笑みを浮かべて、食べてくれました。
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漏電ブレーカ

2012-05-05 17:04:42 | Weblog
電気は、目に見えないから厄介です。
ことに、漏電ブレーカが落ちるという問い合わせの電話は、メーカ泣かせです。

厨房用製麺機の場合、多くのお店で 使用条件が良いとは言いがたい環境に置かれています。
湯気もうもう、粉ふんぷん。

電気にとって、水気は天敵みたいなものです。

こんなことがありました。
CE型絶縁被覆付閉端接続子という、電線の端末同士を繋ぐ 擬宝珠形の圧着端子があります。
           
モータの動力線端末部と導線を この圧着端子で繋いであったところへ、練り水のこぼれ水だろうと考えられるのですが、水が掛りました。
運悪く、この擬宝珠形圧着端子の開口部が上に向いていたため、圧着端子の懐に水が溜まりました。

これだけなら 漏電する可能性は少ないのですが、この開口部には粉が詰まっていました。
粉が保水剤になり、どろっとした粉が 導体のフレームに流れ出して、電線の裸部とフレームを短絡させてしまったのです。

この漏電原因をつきとめるまでに要した苦労を、ご想像ください。

テナントビルに入っているお店では、たいてい ビル備え付けの漏電ブレーカから製麺機の動力源を採っています。
だから、漏電すればブレーカが落ちて 安全は保たれます。

ここで問題なのは、その漏電感知感度が、お店に設置されているような末端漏電ブレーカでは、極めて高いということです。

末端の漏電で 基幹のブレーカが落ちては、ビルに入っているほかのお店に迷惑がかかるだけでは済みません。
端末漏電ブレーカの感知感度を高くするのは、ビル管理上 当然のことなのです。
大きなテナントビルでは、電気が元から末端まで行くのに ブレーカは少なくとも三ヶ所はあり、それらの漏電感知感度は、
    基幹ブレーカ < 支幹ブレーカ < 末端ブレーカ
となっています。
系列ブレーカの層が大きいほど、末端ブレーカの漏電感知感度は、極めて高くなるのです。

漏電感知感度が極めて高いということは、ほんの僅かな漏電でも 感知されてしまうということです。
たとえば、濡れた手でスイッチに触れたり、濡れタオルを電気盤に垂れ掛けていたり・・・

こんなこともありました。
近くの電気屋さんに見てもらっても 漏電ブレーカが落ちる原因が判らないので出向してほしい とのことで、とり急ぎ駆け付けたところ、ちゃんと機械は稼働していました。
到着するまでの時間で 感部が乾いて、漏電が止まったらしいのです。

漏電する原因が存在したのは事実ですから、漏電感部を探り当てて 適切な処置をせねばならなかったのは確かです。
出向は無駄ではありませんでした。

それにしても、急に機械が使えなくなることは、お店の営業に大きな混乱を招きます。
さほど重大な漏電原因がない限り、応急的にでも なんとか機械を動かしたいところなのですが、漏電感知感度の極めて高いブレーカを介している以上、うまい手がありません。

こんなことで急場を凌いだことがあります。
ターミナルや接続部など、導線が裸になっていて漏電しそうな箇所を見つけてもらって、それらの箇所をヘアドライヤーで乾かしてもらいました。
すると、ブレーカが落ちずに機械を作動できたのです。

いずれにしても、水気が免れない環境であれば なおさら、水気を保持して 漏電の原因を作りやすい粉が溜まらないよう、毎日のこまめな掃除が大切です。

掃除は、おのずと機械の点検につながります。
掃除も大切な仕事の一部と考えて、安全に製麺機械とおつきあいください。
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