つれづれ

思いつくままに

やるじゃん!NHK

2019-07-19 13:21:03 | 

朝ごはんの後片付けをしながらテレビを見ていたら、久米宏の顔が映っている。
あれ?これNHK?と、一瞬疑った。
こんな朝早くに久米宏が出演しているのも不思議だし、ましてNHK看板番組の『あさイチ』に出るはずがないと。

久米宏が、NHK民営化の話を持ち出したのには驚いた。
国家に人事と予算で首根っこをつかまれているメディアはあってはならない、と言い切った久米宏の勇気とこれを放映するNHKに拍手である。

今の日本の困ったところは、若者が先のことをあまり心配していなさそうに見えること。
これはイカン。
投票に行って開票特番見ると、特番がおもしろくなる。
若者よ、投票場へ足を運ぼう。

久米宏が、NHKを通じて日本の若者に贈った、素敵な言葉である。
これを聴いていた近江アナの真剣なまなざしも、素敵だったなぁ。

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出雲崎にて

2019-07-17 15:55:56 | 

越後・出雲崎へ来た。
良寛記念館を訪ねるためだ。
家を出てから6時間半かかった。
出雲崎に行けば良寛さんに近づける、そんな気持ちが働いていた。

作家・立松和平は、最晩年に良寛に関する書物を二冊出している。
『良寛のことば・こころと書』そして『良寛・行に生き行に死す』。
立松和平も、良寛さんの生きざまに自分の最晩年の理想をみていたのであろうか。

長引く梅雨の終焉のような陽射しが、記念館脇の夕日の丘公園を包んでいる。
正面に良寛の母の故郷・佐渡、右に弥彦山、眼下に良寛の生家橘屋の屋敷跡・良寛堂、そして左手に、北前船の寄港地として栄えた名残の妻入りの街並みが見下ろせる。
幼いころに裕福で大人になる前に傾いた家の子は、おのれの大愚を早くに知り、人の苦しみの声を聴く優しい耳を得たのか、と想像する。

良寛さんのような字が書けたらいいなあ。

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ピン札

2019-07-11 11:10:27 | 

小銭がサイフに見つからず、一杯のコーヒー代に仕方なく一万円札で支払った。
返ってきたお釣りの札は、皆ピン札だった。
よく来るこの喫茶店が、ますます好きになった。

月謝袋に皺のついた五千円札を入れかけていたら、家内がアイロンで皺を伸ばしてくれた。
ピン札のようになった。

札には、顔がある。

「札には顔がある」で思い出すのは、テレビドラマ『北の国から』の名場面だ。
泥のついた一万円札の話。
息子が純と、娘が蛍と同い年だったせいだろうか、『北の国から』のいろんなシーンが、このごろよく夢に出てくる。
古尾谷雅人のトラック運転手が、純とダブった自分にこう言うのだ。
「ピン札に泥がついている。お前のおやじの手についた泥だろう? オレは受け取れん。お前の宝にしろ。貴重なピン札だ。一生とっとけ」

『北の国から異聞・黒板五郎独占インタビュー』(講談社)を買った。
あの名場面の内緒話が載っている。
が、ここでは語らない。

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再び、倒木更新

2019-07-06 15:08:02 | 

11年前に このブログに載せた『倒木更新』を、省略編集して、再び 掲載させていただく。
倒木更新という言葉に、最近とみに 惹かれだしたからだ。


13年前(1995年)の ある新聞のひとこと欄に、倉本聰は、次のように書いている。
  よくカナダの太古の森に行くんですが、「倒木更新」と言いまして、古い木が倒れた上に新しい木が芽生えて、何百年、何千年の森を作っている。
  我々のやっていることは、未来へつなげるための「倒木更新」ではないかと思っております。
  いま植えた木が大木になる姿を、ぼくらが見たいと思ってはいけないのではないか、死んでずっと先のことではないかと思います。

倒木更新。
こうつぶやくと、ちょうど『風のガーデン』での緒形拳の、悔恨と許しとの揉みくちゃの末に生ずる、陽だまりのような穏やかな安らぎをおぼえる。
宗教者が「南無阿弥陀仏」と唱えるように、そう唱えるとき ふゎ―っと降り注ぐ陽射しのように、「倒木更新」という響きは、私にとって 念仏のようでもある。
これでいいんだ、もう十分ですよ と、囁いてくれるようなのだ。

倒木更新。
倉本聰から教わった、私の宝の言葉である。

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新聞記者

2019-07-04 18:23:24 | 

太鼓持ちの女ほど、箸にも棒にもかからない存在はない。
自民党の三原じゅん子氏のことである。
信念をもって権力に食い下がる女性新聞記者ほど、魅力的な存在はない。
東京新聞の望月衣塑子氏のことである。

望月衣塑子氏の著書『新聞記者』を読んだ。
これを原案にした同名映画も観た。
どちらも、気骨のある作品だ。

今日もう一度、映画『新聞記者』を観に出かけた。
内閣参事官役の田中哲司がクライマックスで嘯く言葉を、正確に知るためだ。
「この国の民主主義は、形だけでいいんだ」

我が国の“世界の報道の自由度ランキング”は2017年、ついにG7各国のなかで最下位となった。
今の政治はおかしいと感じながらも、無力を嘆いているだけの自分がいる。

のらりくらりの菅官房長官に立ち向かう望月衣塑子氏の姿勢に、勇気をもらおう。
そのチャンスはすぐそこ、参院選にある。

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