マレーシア マイセカンドホーム  -シニア世代の海外ロングステイ-

マレーシアにロングステイする”マレーシアマイセカンドホームプログラム”の情報と解説のブログ。最新更新 2017年4月

マレーシアマイセカンドホームプログラムの2015年5か月間の新規参加者数を分析

2015年08月04日 | 参加者数の統計と解説

観光省翼下にあるマレーシアマイセカンドホーム当局はごく最近(2015年7月末)、マレーシアマイセカンドホームプログラムに参加を認められた2015年5か月間の新規参加者数と国別トップ10など及びこれまでの累計から成る、プログラム参加者数統計を発表しました。

注記:当記事で用いる数字は全て、観光省翼下のマレーシアマイセカンドホーム当局または観光省がそれぞれの公式サイトで発表する公式統計からの出典です。
また当ブログで詳細に説明しているプログラム参加の条件と規則は、全てマレーシアマイセカンドホームプログラム公式サイトの基準ページである英語ページまたはプログラム当局が発行している英語文書類またはマレーシアマイセカンドホームセンター職員によるマレーシア語口頭説明を基にしています。他の言語による翻訳ページ、日本語の二次情報などは一切関知しません。

マレーシアマイセカンドホームプログラムにおける2015年5か月間の特徴 

・日本人の参加者数は対前年同期間の 約 58%です、つまり2014年5か月間に比してほぼ半減した。
・全世界からの参加者数が昨年同期間(2014年5か月間)の約 44%である。
・参加者数で日本だけでが減少したわけでなく、中国を筆頭にほとんどの国がかなり減少した。

【2015年1月から5月までの、マレーシアマイセカンドホームプログラム新規参加者数】
新規参加者とは、マレーシアマイセカンドホームプログラム当局に参加の申請をして、承認が下りた人のことをいう。

A. 日本の新規参加者数 -月別統計
1月 12人、2月 13人、3月 18人、4月 47人、5月 23人、6月 人
7月 人、8月 人、9月 人、10月 人、11月 人、12月 人
10月までの計:113人

参考までに過去2年間の新規参加者数を月別に示します:
2014年:1月 47人、2月 51人、3月 29人、4月 26人、5月 41人、6月 16人
7月 15人、8月 15人、9月 57人、10月 20人、11月 34人、12月 77人、年間合計:428人
2013年:1月 78人、2月 42人、3月 59人、4月 59人、5月 48人、6月 47人
    7月 44人、8月 58人、9月 68人、10月 70人、11月 13人、12月 153人、年間合計 739人

従って2015年5か月間は、昨年同期間の合計 194人より81人少なく、減少率 42%である。

B. 国別の2015年5か月間の新規参加者数
1位:中国 237人、 2位:日本 113人、3位:バングラデシュ:56人、4位:韓国 31人、5位:英国 30人、
6位:オーストラリア 26人、7位:台湾 23人、8位 インド 18人、9位 シンガポール 17人、10位 香港 12人、以下はその他として国別表示なし。

C. 世界中からの新規参加者数合計
世界各国からの 2015年5か月間の新規参加者数の合計 686人、 
比較として 2014年5か月間の合計は 1574人です。従って2015年は前年同期に比べて 56.5% も減少したわけです。

注:月毎のプログラム参加申請者数が即その月の申請承認数ということにはならない。当然時間差が生まれる。例えば1月に申請してその承認が3月にずれ込むことはあり得る。
従って個々の月の申請承認数に注目するのではなく、あるまとまった期間で何人承認されたかに注目すべきです。


【イントラアジアの分析とコメント】
当ブログにまだ馴染みのない方はあらかじめ、画面左に表示されているカテゴリー欄の『参加者数の統計と解説』をクリックして、数編の記事にまず目を通されることをお勧めします。
ここで書くことは今回(2015年7月末)発表された数値を基にしているので、仮に数値修正が施されれば、内容に齟齬をきたすことは当然ありえる。

1.日本の新規参加者数の5か月間小計をみると、2013年が 286人、2014年は 194人ですから、ここに示さなかった2012年から連続して目に見えて減っている。しかし既に何回か言及したように、2012年と2013年の2年間は日本として異常に多人数の新規参加者数を記録した年と言えるので、その2年間は比較の対象外とします。
そうしたことを前提にして、現時点で今年は2014年に比してかなり減っていると評せます。

2.しかしながら上記に示した2015年5か月間の世界中からの新規参加者数は対前年同期間比で 57%減の大幅減少率なので、日本の減少率 42%は世界中から合計新規参加者数の減少率に比べれば、多少ましであるといえそうです。

3. 中国は今年5月間で237人、2014年同期間は785人だったので 3分の1弱に減った。世界からの新規参加者数における中国の比率は 2014年5か月間が 50%、2015年5か月間が 34.5%である。
この数年中国による寡占状態が続いていたので、この比率減少はマレーシアマイセカンドホームプログラムにとって好ましいことといえる。もっとも国別比率ではなく参加者総数だけに注目するマレーシア当局にとっては、好ましくないでしょうが。

4.今年の世界からの新規参加者数合計が昨年同期間比で大幅減少した主因は、1位の中国が大幅減少したこと、次いで日本とバングラデシュ(50%減)も前年同期に比べてかなり減少した。上位3か国がこれだけ減少した以上、世界中からの新規参加者数も大幅に減少したことはいわば当然でしょう。

5. 2015年は5か月間を眺めた限りでは、上位10か国のほぼどの国も対2014年同期比で減少している。年間参加者数1桁人数の国の中に対前年比で数十パセント増えた国があっても、全体の合計参加者数には全く影響はない。
マレーシアマイセカンドホームプログラムの傾向を調べると、上位5か国、とりわけ過去3年は上位3か国、の増減が全体の参加者数合計に圧倒的影響力を示す。

6. 日本はこの数年減少傾向にあり、今年5か月間の時点でも対前年同期比で減っている。その理由を推測すれば、定年後・引退後の海外長期滞在の候補地としてのマレーシアブームが落ち着いたまたは以前ほどの熱はなくなった言えそうではないだろうか。
”日本人の海外移住先 No1の人気国”といったような宣伝文句はしょせん泡沫(うたかた)の文句ですから、イントラアジアにはどうでもいいことだ、と以前書きました。まさにその泡沫さが示されている。当ブログは時々強調しているように、 ”マスコミや業者が創り出している海外ロングステイのイメイージにこだわらない人”を応援します、なのです。

7. 世界からの参加者数合計が対前年同期比で減っている、とりわけ寡占状態をこの数年続けた中国が大幅減している。この推測理由として、6月に掲載した時点で書いた一節 「あくまでも推測ですが、その理由の1つは、プログラム当局が行う申請審査の引き締めにあるかもしれません」 を引き続き掲げておきます。
みせかけの新規参加者数増大はマレーシアマイセカンドホームプログラムの発展にとって決して好ましいことではないと、イントラアジアは確信します。

 



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