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マレーシアにロングステイする”マレーシアマイセカンドホームプログラム”の情報と解説のブログ。最新更新 2017年4月

マレーシアマイセカンドホームプログラムの2015年3か月間の新規参加者数を分析

2015年06月11日 | 参加者数の統計と解説

観光省翼下にあるマレーシアマイセカンドホーム当局はごく最近(2015年6月初旬)、マレーシアマイセカンドホームプログラムに参加を認められた2015年3か月間の新規参加者数と国別トップ10など及びこれまでの累計から成る、プログラム参加者数統計を発表しました。

注記:当記事で用いる数字は全て、観光省翼下のマレーシアマイセカンドホーム当局または観光省がそれぞれの公式サイトで発表する公式統計からの出典です。
また当ブログで詳細に説明しているプログラム参加の条件と規則は、全てマレーシアマイセカンドホームプログラム公式サイトの基準ページである英語ページまたはプログラム当局が発行している英語文書類またはマレーシアマイセカンドホームセンター職員による口頭説明を基にしています。他の言語による翻訳ページ、日本語の二次情報などは一切関知しません。

マレーシアマイセカンドホームプログラムにおける2015年3か月間の特徴

・日本人の参加者数は対前年同期間比で 66%の減少、つまり2014年3か月間の3分の1である。
・全世界からの参加者数が昨年同期間(2014年3か月間)比で3分の1に減っている。

【2015年1月から3月までの、マレーシアマイセカンドホームプログラム新規参加者数】
新規参加者とは、マレーシアマイセカンドホームプログラム当局に参加の申請をして、承認が下りた人のことをいう。

A. 日本の新規参加者数 -月別統計
1月 12人、2月 13人、3月 18人、4月 人、5月 人、6月 人
7月 人、8月 人、9月 人、10月 人、11月 人、12月 人
3月までの計:43人

参考までに過去2年間の新規参加者数を月別に示します:
2014年:1月 47人、2月 51人、3月 29人、4月 26人、5月 41人、6月 16人
       7月 15人、8月 15人、9月 57人、10月 20人、11月 34人、12月 77人、合計:428人
2013年:1月 78人、2月 42人、3月 59人、4月 59人、5月 48人、6月 47人
    7月 44人、8月 58人、9月 68人、10月 70人、11月 13人、12月 153人、年間合計 739人

従って2015年3か月間は、昨年同期間の合計 127人より84人も少なく、減少率 66%である。

B. 国別の2015年3か月間の新規参加者数
1位:中国 118人、 2位:日本 43人、3位:バングラデシュ:25人、4位:韓国 11人、4位:インド 11人、
6位:台湾 9人、6位:オーストラリア 9人、8位 シンガポール 7人、9位 英国 7人、9位 インドネシア 7人、以下はその他として国別表示なし。

C. 世界中からの新規参加者数合計
世界各国からの 2015年3か月間の新規参加者数の合計 299人、 
比較として 2014年3か月間の合計は 925人です。従って2014年は前年同期のわずか3分の1にすぎない。

注意:公式サイトに掲載される統計は、過去の例として後日修正されたことが何回かあるので、今年3か月間の参加者数統計が今回の発表で100%確定したとまでは捉えがたい。修正される理由として、審査の遅れ、審査の内部基準の見直し、集計ミス、といった要因が考えられる。
仮に統計数字が修正されることが起きれば、その時点で当記事での該当部分を修正するか、または別記事として掲載します。

しかしながら、数値の修正はありえても現在の統計とまったくかけ離れた数値になることは考えられないので、今年3か月間の数字は2014年3か月間の数字と比べて、明らかに減少している点には興味を引かれる。 

月毎のプログラム参加申請者数が即その月の申請承認数ということにはならない。当然時間差が生まれる。例えば1月終りに申請してその承認が3月にずれ込むことはあり得る。従って個々の月の申請承認数に注目するのではなく、3か月間で何人承認されたかに注目すべきです。

参照: マレーシアマイセカンドホームサイトに掲載されている規定から抜粋 - 2015年7月追記
審査を進めて承認する過程は、申請書類を提出した日を起点にして90労働日かかります。これはあくまでも書類がすべて整っていることが前提です。

【イントラアジアの分析とコメント】
当ブログにまだ馴染みのない方はあらかじめ、画面左に表示されているカテゴリー欄の『参加者数の統計と解説』をクリックして、数編の記事にまず目を通されることをお勧めします。
ここで書くことは今回(2015年6月初旬)発表された数値を基にしているので、仮に数値修正が施されれば、内容に齟齬をきたすことは当然ありえる。

1.日本の新規参加者数の3か月間小計をみると、2012年が 224人、2013年が 179人、2014年は 127人ですから、今年で3年連続目に見えて減っていることになる。もっとも2012年と2013年の2年間は、日本として異常に多人数の新規参加者数を記録した年と言えるので、その2年間は比較の対象外とします。それでも今年は2014年に比して大きく減っていると評せます。

2.しかしながら上記に示した2015年3か月間の世界中からの新規参加者数は対前年同期間比で 67%の大幅減なので、日本の減少率 66%は世界中からのそれとほぼ同じである。

3. 中国は今年3か月間で118人、2014年同期間は478人だったので約4分の1に減った。世界からの新規参加者数における中国の比率は多少下がったが、それでも今年3か月間では約40%を占めており、中国による寡占状態はあまり変わっていない。

4.この3か月間の大幅減少の主因は、1位の中国が大幅減少したこと、次いで日本とバングラデシュも前年同期に比べて大幅に減少した。上位3か国がこれだけ減少した以上、世界中からの新規参加者数も大幅に減少したことはいわば当然でしょう。


今回(2015年6月初旬)発表の統計数値を前提にすれば、2015年最初の3か月間は、恐らくマレーシアマイセカンドホームプログラム当局の期待または予想を下回る新規参加者数だったことではないだろうか。

あくまでも推測ですが、その理由の1つは、プログラム当局が行う申請審査の引き締めにあるかもしれません。しかし、前回の5月24日付け記事 『マレーシアマイセカンドホームプログラム参加者がビジネスを行うことは許されません 』 で掲載したように、不正な意図を持ったプログラム参加者を防ぐことは必要です。みせかけの新規参加者数増大はマレーシアマイセカンドホームプログラムの発展にとって決して好ましいことではありませんね。

 



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