マレーシア マイセカンドホーム  -シニア世代の海外ロングステイ-

マレーシアにロングステイする”マレーシアマイセカンドホームプログラム”の情報と解説のブログ。最新更新 2017年4月

マレーシアマイセカンドホームプログラムの2015年11か月間の新規参加者数を分析

2016年01月16日 | 参加者数の統計と解説

観光省翼下にあるマレーシアマイセカンドホーム当局は最近(2016年1月中旬)になって、マレーシアマイセカンドホームプログラムに参加を認められた2015年11か月間の新規参加者数と国別トップ10など及びこれまでの累計から成る、プログラム参加者数統計を発表しました。

注記:当記事で用いる数字は全て、観光省翼下のマレーシアマイセカンドホーム当局が公式サイトで発表する公式統計からの出典です。
また当ブログで詳細に説明しているプログラム参加の条件と規則は、全てマレーシアマイセカンドホームプログラム公式サイトの基準ページである英語ページまたはプログラム当局が発行している英語文書類またはマレーシアマイセカンドホームセンター職員によるマレーシア語口頭説明を基にしています。他の言語による翻訳ページ、日本語の二次情報などは一切関知しません。

マレーシアマイセカンドホームプログラムにおける2015年11か月間の特徴 

・日本人の参加者数は対前年同期間の 74%です、つまり2014年11か月間に比してほぼ4分の3に減った。
・全世界からの参加者数が昨年同期間(2014年11か月間)の約 72%である。
・参加者数で日本だけが減少したわけでなく、圧倒的1位の中国が大幅減少したことに加えて、国別トップ10に入っている国々の多くも減少した。

【2015年1月から11月までの、マレーシアマイセカンドホームプログラム新規参加者数】
新規参加者とは、マレーシアマイセカンドホームプログラム当局に参加の申請をして、承認が下りた人のことをいう。

A. 日本の新規参加者数 -月別統計
1月 12人、2月 13人、3月 18人、4月 47人、5月 23人、6月 34人
7月 10人、8月 18人、9月 34人、10月 40人、11月 11人、12月 人
11月までの計:260人

参考までに過去2年間の新規参加者数を月別に示します:
2014年:1月 47人、2月 51人、3月 29人、4月 26人、5月 41人、6月 16人
    7月 15人、8月 15人、9月 57人、10月 20人、11月 34人、12月 77人、年間合計 428人
2013年:1月 78人、2月 42人、3月 59人、4月 59人、5月 48人、6月 47人
    7月 44人、8月 58人、9月 68人、10月 70人、11月 13人、12月 153人、年間合計 739人

従って2015年11か月間は、2014年同期間の合計 351人より91人少なく、減少率 26%である。

B. 国別の2015年11か月間の新規参加者数
1位:中国 594人、2位:日本 260人、3位:バングラデシュ 171人、4位:韓国 100人、5位:英国 71人、
6位:台湾 61人、6位:オーストラリア 61人、8位: シンガポール 59人、9位: インド 41人、 9位: 米国 41人、以下はその他として国別表示なし。

C. 世界中からの新規参加者数
世界各国からの 2015年11か月間の新規参加者数の合計 1855人、 
比較として 2014年11か月間の合計は 2593人です。従って2015年は前年同期間に比べて 28.5% 減少したわけです。

注:月毎のプログラム参加申請者数が即その月の申請承認数ということにはならない。当然時間差が生まれる。例えばある月に申請してその承認が翌翌月にずれ込むことはあり得る。
従って個々の月の申請承認数に注目するのではなく、あるまとまった期間で何人承認されたかに注目すべきです。


【イントラアジアの分析とコメント】
当ブログにまだ馴染みのない方はあらかじめ、画面左に表示されているカテゴリー欄の『参加者数の統計と解説』をクリックして、数編の記事にまず目を通されることをお勧めします。

1.日本の新規参加者数の11か月間小計をみると、2012年が 781人、2013年が 586人、2014年は 351人、2015年 260人ですから、4年連続して目に見えて減っている。しかし既に何回か言及したように、2012年と2013年の2年間は日本として異常に多人数の新規参加者数を記録した年と言えるので、その2年間は比較の対象外とします。
そうしたことを前提にして、12月分が含まれていない現時点での公表数字から言えることは、2015年の年間参加者数は2014年に比して間違いなく減少したと評せます。

2.ただ2015年に限って言えば、上記に示した2015年11か月間の世界中からの新規参加者数は対前年同期間比で 28.5%減の減少率なので、日本の減少率 26%は世界中から合計新規参加者数の減少率とほぼ同じ調子であるといえそうです。

3. 中国は2015年11月間で 594人、2014年同期間は 1156人だったので約半分に減った。世界中からの新規参加者数における中国が占める比率は 2014年11か月間が 44.5%、2015年11か月間が 32%である。
この数年中国による寡占状態が続いていたので、この比率減少はマレーシアマイセカンドホームプログラムにとって好ましいことといえる。もっとも国別比率にはほとんど言及することなく参加者総数だけに注目するマレーシア当局にとっては、好ましくないでしょう。

4.2015年11か月間の世界からの新規参加者数合計が昨年同期間比でかなり減少した主因は、何といっても1位の中国が大幅減少したこと(48%減)です。次いで日本(26%減)とバングラデシュ(15%減)も前年同期に比べて減少した。上位3か国がこれだけ減少した以上、世界中からの新規参加者数合計もかなり減少したことはいわば当然でしょう。

5. 2015年は11か月間を眺めた時点で、上位10か国の大多数の国が対2014年同期間比で減少している。恐らく1年間の傾向としても同じようになることでしょう。なお年間参加者数が数十人の国の中には対前年比で数十パーセント増えた国があるが、全体の合計参加者数には全く影響はない。
マレーシアマイセカンドホームプログラムの傾向を調べると、上位5か国、とりわけ過去3年は上位3か国、の増減が全体の参加者数合計に圧倒的影響力を示している。

6. 日本はこの数年減少傾向にあり、2015年11か月間の時点でも対前年同期比で減っている。「その理由を推測すれば、定年後・引退後の海外長期滞在の候補地としてのマレーシアブームが落ち着いたまたは以前ほどの熱はなくなった言えそうではないだろうか。」と昨年数回書いた点をあらためて再確認しておきます。


【Intraasia のひとこと】

2015年は9月頃から外為市場で通貨マレーシアリンギットが対米ドルで下落した。円対米ドルの為替レートはほとんど動かなかった。そのためリンギットは対日本円で切り下がることになった。こうして2015年の第4四半期は 大体3.4から3.5位のレートを付けていた。つまり現金 1万円を両替するとRM 340から 350 を入手するということです。

21世紀になって、リンギット対円の為替レートで 4.0 というような時期が一時期あったが、それは例外的な時期と言えるので、2015年第4四半期から現在の2016年第1四半期に続く 3.5 為替レートは一般日本人にとって近年ではかなり良いレートと捉えるべきでしょう。
国際的原油安のため、産油国マレーシアは2016年は歳入減になる。そこで通貨リンギットの弱化が2016年は続きそうだとの観測が強い。

国際通貨市場である国の通貨がかなりの幅で切り上がる、切り下がるのはごく普通のことですから、リンギットが次第に反発する、切り上がることもあるでしょうし、また弱化した状態がさらに続くこともありえる。

マレーシアマイセカンドホームプログラムに興味ある方、参加したいとお考え中の方にとって、円対リンギットの為替レートは確かに気になることでしょう。といっても為替レートが参加を決める鍵にはならないのではないでしょうか。
たまたま今年2016年前半の参加申請になれば、比較的好為替レートの恩恵がありそうですね(2016年後半までは見通せない)。

参照:以前に書いた 『円安時代に月予算額として1人なら10万円、夫婦なら15万円で暮らす、マレーシアマイセカンドホーム生活』 記事もご覧ください。

 



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