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マレーシアにロングステイする”マレーシアマイセカンドホームプログラム”の情報と解説のブログ。最新更新 2017年4月

2016年のプログラム新規参加者数統計はまだ完全ではないが、日本人は対前年比減少かもしれない

2017年03月26日 | 参加者数の統計と解説

マレーシアマイセカンドホーム当局は2016年11か月間のプログラム新規参加者数の統計を、ようやく2017年3月(上旬または中旬)になってそのサイトで発表しました。
定義:新規参加者とは、マレーシアマイセカンドホームプログラム当局に参加の申請をして、承認が下りた人のことをいう。

マレーシアマイセカンドホーム公式サイトの新規参加者数統計ページには、2016年6か月間の統計が何か月間にも渡って載せられていた。その後の更新は時間がかかり過ぎると言えるほどしばらく行われていませんでしたので、今回の統計ページ更新は随分久しぶりといえます。

今回発表分の統計を見ると、9月分がどこの国の場合も全て参加者数が零計上されている、一方10月分と11月分の新規承認者数が2016年前半に比べて随分と多い、という特徴がある。この2カ月間の新規参加者数がこれほど多く計上された理由は、当局内部での審査上の都合だったのか、それとも実際に参加申請者が2016年中期頃に急増したのかは、部外者にはもちろんわかりません。

注意:月毎のプログラム参加申請者数が即その月の申請承認数ということにはならない。当然時間差が生まれる。例えば1月に申請してその承認が3月にずれ込むことはあり得る。 従って個々の月の申請承認数に注目するのではなく、あるまとまった期間で何人承認されたかに注目すべきです。

まずマレーシアマイセカンドホームプログラムにおける2016年の申請と承認面での傾向及び Intraasia の分析を知ってもらうために、あらかじめこの 『マレーシアマイセカンドホームプログラムにおける日本人新規参加者数の減少傾向はまだ続いている』 -2016年10月掲載記事- をクリックして目を通してください。

マレーシアマイセカンドホーム当局が11か月間の統計を発表したことで、2016年の傾向は概ねわかることになった。もちろん最終的な年間講評を書くには、12か月1か月間の結果を含めた1年間の統計が発表されるまで待たなければならないことは言うまでもありません。

【2016年の年間日本人参加者数は前年の300人を超えるのはいささか難しそう】

それでは読者の皆さんに一番興味がある、関係がある、日本人参加者数をまず見てみましょう。

A. 日本の新規参加者数 -2016年の月別統計
1月 8人、2月 6人、3月 24人、4月 12人、5月 14人、6月 20人
7月 17人、8月 15人、9月 0人、10月 46人、11月 53人、12月 未発表
11月までの合計:215人

比較のために別の統計も示しておきましょう。
日本人の年間新規参加者数の推移 - この10年間
2006年:157人、2007年:198人、2008年:210人、
2009年:169人、2010年:195人、2011年:423人、
2012年:816人、2013年:739人、2014年:428人、
2015年:300人、

2015年は11月までの日本人新規参加者数で 260人でした。よって11カ月間の新規参加者数を比べると、2016年は対前年同期間比で18%ほど減っています。なお例年12月の集計分は調整を兼ねてかなり増えることがよくあるので、2016年年間合計は2015年年間合計より減少するとしてもその割合は低いものになるでしょう(2015年を上回る可能性もないとはいえないが)。現時点では、2016年の年間参加者数が2015年のそれにどれぐらい近づくかは予測が難しい。

いずれにしろ、日本人参加者数が突然変異的に増加した 2012年と2013年並みになることはない。その両年のような多人数参加者を再度期待することは、日本が持っているファンダメンタルズを無視した非現実的期待である旨を、以前の記事で指摘しましたね。

【2016年の世界中から参加者総数は前年を既に上回った】

次にマレーシアマイセカンドホームプログラムにおける全体(世界各国から)の参加者数に目を移します。

B. 世界中からの年間新規参加者数の推移 -この10年間
2006年:1729人、2007年:1503人、2008年:1512人、
2009年:1578人、2010年:1499人、2011年:2387人、
2012年:3227人、2013年:3675人、2014年:3074人、
2015年:2211人、2016年11か月間 2333人

世界中からの新規参加者数は、2016年は2015年を上回ることになった。2015年は年間で2211人でしたが、2016年は11月までで2333人を記録したからです。残す1か月間の参加者数を上乗せして、果たして3千人台に達するだろうか。

【国別年間参加者数で日本は2016年も引き続き2位になりそうだ】

C. 主要参加国の新規参加者数 -2016年11か月間

2016年11か月間の国別新規参加者数 -  50人以上の国
1位:中国 1025人、 2位:日本 215人、 3位:バングラデシュ:189人、 4位:韓国 117人、 5位:英国 85人, 6位:シンガポール 65人、7位:台湾 61人、8位:オーストラリア 56人、 9位:米国:54人、
その他の国々の計 466人、

相変わらず中国がダントツの1位を占め、且つ圧倒的比率でマレーシアマイセカンドホームプログラムを寡占している状況に2016年も変わりはありません。2016年11か月間において中国が世界中からの新規参加者数全体に占める割合は 44%です。

1か月を残しているので確定したことは言えませんが、2位はどうやら日本になりそうです。1位中国、2位日本、3位バングラデシュというトップ3か国の並びはもう何年も続いている。

【 Intraasia のコメント】

2016年の世界中からの新規参加者数は2015年のそれを抜いた。2014年と2015年がそれぞれ対前年比で減少していたので、2016年は幾分増加に転じたことになる。以前講評した言葉を使えば、マレーシアマイセカンドホームプログラムはこの数年の”幾分低調な状況”を脱したのかもしれない。

日本の場合2016年の参加者数は、2015年を幾分上回る可能性はなきにしもあらずだが、どうやら2015年のそれをやや下回りそうだ。下回れば日本からのプログラム参加潮流は”低調な状況”に引き続きあると言ってもいいでしょう。

ただ1年間の結果だけに一喜一憂する見方に捉われるべきではないと思う。年間300人から400人位の新規参加者数が日本にとってふさわしい人数ではないだろうかとイントラアジアは捉えています。2016年がその範囲内に達するのが無理であっても、2017年は参加者数面でごく穏やかな漸増傾向になって欲しいものです。




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