「このところ学校から帰ると外へ飛び出していって遊んでいます。どろんこになって帰ってくることもあるけれど充実しているようで、そうして自分の体力の限界ギリギリまで遊んでくると、心が安定しています。」
お母さんからそんなお話をうかがっていた小2のAちゃん。
「初めてチャレンジする「どこから手をつけたらいいかわからない」という問題に強い子です。
遊ぶときもエネルギッシュですが、頭で考え出してからの粘り強さもたいしたものなので、わたしも「ちょっと厳しいかな?○ちゃんには難しすぎるかな?」と思う課題をヒントなしで与えることがよくあります。
どこでギブアップするか、様子をうかがっているのですが、「全然、わかりません~!」と訴えてきたときも、「それなら、何か絵を描いてみたら?」
というヒントとも言えないようなヒントだけで、丸を描いて、半分に線を引き、さらにそれを分けて数字を書き込んでいました。
こうした経験は皆無なのに、自分なりに工夫して、何かの形を作り出す力は工作で培ってきたものだな、と思います(Aちゃんは大の工作好きです)。
Aちゃんが絵を描いて悩んでいたのは次の問題。
----------------------------
ゆう子さんは、もっていた おはじきの 半分 を なくして しまいました。
そしてのこりの うち 17こを 友だちに あげると、24こに なりました。
ゆう子さんは、はじめおはじきを何こもって いましたか。
------------------------------
24+17=41
まで書いて、5分以上うなっていました。
「Aちゃん、その問題は難しいよ。今日できなくてもいいよ」と言いかけたら、
「あ~足せばいいんじゃない?41と41を!!」と自分で解き方に気づいたようでした。
「だって半分なんだから、半分が41ってことは、41がふたつあれば、もとの形でしょ?」とのこと。
「さすが~」「Aちゃん天才~!」といっしょに勉強していたお姉ちゃんたちに褒められて、よほどうれしかったのか「問題を書き写して、ほかの子にも解かせてあげたい」と言い出しました。
「はっけん」とタイトルに書いています。
「Aは天才!っていうのも書こうかな?」というので、「それはね、みんな他の子たちや先生がいっぱい言ってあげるから自分で書かない方がいいよ」というと、
近くにいた6年生のBちゃんも(Aちゃんは6年生のお姉ちゃんとお姉ちゃんの友だちといっしょに通っています)、
「そうよ、そういう言葉はね、自分で言ったらおしまいよ。他人に言ってもらうんじゃないと……」とアドバイス。
カタカタ落ちていく木のおもちゃを製作中。
ブロックスでも遊びました。