5、6歳の子たちのグループレッスンで、カニの体重測定をしました。
まず最初に大きいサイズの紙コップの重さを量りました。
5グラムでした。
次にカニを捕獲。
量りたいカニを選んで、それぞれの子が捕まえるのですが、
うれしすぎて大騒ぎです。
はかりに乗せる前に「どれくらいの重さだと思う?」とたずねると、
「100グラムや150グラムのところを指さす子ら。
紙コップの重さ分、針の位置を調整しました。
実際は、50グラムの半分でした。
「50グラムの半分だから25グラムだね。」そんな話をした矢先、
3歳の弟くんが自分もカニを量りたがりました。
選ばせると、さっき量ったばかりのカニです。
「それはダメだよ。さっき量ったもん」と兄のAくんが注意するけれど、
聞きません。
「いいよいいよ。もう一度量ろう。(カニはかわいそうですがね)」と
弟くんが選んだカニをはかりに乗せました。
「どう?」と子どもたちにたずねると、真剣にはかりの目盛をのぞきこんで、
「さっきと同じ25グラムだよ」と答えました。
こういう場面に遭遇すると、何か学ぶ際には、ハプニングも大事だな~と
感じます。
弟くんが同じカニをもう一度量りたがったため、子どもたちの間に
正確に目盛を読みとろうとする気持ちが芽生えたのです。
逃げないようにフタをした場合は、5グラム+5グラム分の重さを
量った重さから引きます。
もうひとつこんなハプニングがありました。
ベンケイガニはどれも25グラムでした。
Bくんはベンケイガニよりひとまわり小さい赤手ガニの体重を量ることにしました。
でも捕まえるのが怖くて、カニが隠れ家にしている置物ごと
カニを紙コップに入れて量ることにしました。
重さは135グラムでした。
カニを戻してから、紙コップに入れた置物の重さを量ると120グラムでした。
この一連の作業のなかで、それまでは紙コップの重さを引いている意味が
いまいちピンときていなかった子も、なぜカニ以外のものの重さを量るのか
理解できたようでした。
135グラム-120グラムは、15グラム。
カニは全て、25グラム……では面白くないので、何だかうれしい結果でした。