語り部
「語り部がいなくなっている」今日、参加させていただいた新年会二カ所で聞いたことばです。
1人は吹閃会(吹田原爆被爆者の会)の阪口善次郎さん。「特攻隊でも6時間も水につかり、大和が沈むのを見ながら恐怖を感じていたが、やはりどうしても語らなければいけないのは原爆の被害だ。その光景を目の当たりにし、民間人、それもこどもや高齢者が一瞬にして地獄に落とされるのを見た。空襲警報が解除され外に出た途端にピカッ!一瞬で地獄。その中を苦しみ逃げ惑い死んでいく。この様を見て絶対に戦争だけはあかんと感じている。会派、党派は関係ない。戦争をしない、この事を訴え続けたい。でもいま、語り部が高齢化して減ってきている。後世に必ず伝えるために、語り続けていきたい」とお話をしてくださいました。
もう1人は一歩の会のOさん。「いま、戦争体験を語れるのは80代。でも高齢化で語る人が減っている。でも戦争の悲惨さをこどもたちに伝えなければと思い、小学校での戦争体験を語る語り部を8年続けている。これからも語り続けたい」とお話をしてくださいました。
お二人とも党派は関係なく戦争の悲惨さを語り継ぎ、2度と戦争をしないでほしいと心から願っておられる事がお話を聞いているとよくわかります。
年明け早々北朝鮮の核実験が行われ、昨年は安倍政権の安保法制強行に「戦争はしたらあかん」という想いを強く持っておられます。
世界はいま、核兵器の非人道性を直視し、核兵器のない世界に向かい歩み始めています。北朝鮮の核実験など言語道断、国連安保理決議違反も甚だしい。そして、安保法制は平和を守るどころか自衛隊が海外での戦争に参加することに道開くものであり、やはり許せるものではありません。
「語り部が少なくなっている」と危惧しつつも戦争体験を語り続けると頑張っておられるみなさんに心から拍手を送るとともに、平和な日本、核兵器のない世界へ、私も頑張りたいと思います。
地域のお餅つきへ。平和でこそ餅つきも楽めます。