夏木広介の日本語ワールド

駄目な日本語を斬る。いい加減な発言も斬る。文化、科学、芸能、政治、暮しと、目にした物は何でも。文句は過激なくらいがいい。

ちょっとした事で、報道の真剣さが分かってしまう

2012年07月13日 | 文化
 詰まらない事だが、報道の真剣さを考えてしまう事柄がある。
 一つは、テレビでの新聞記事の引用の赤のアンダーラインの引き方で。たまたま今朝のフジテレビの「特ダネ」だが、「。」で区切られた二つの文章にアンダーラインが引かれている。その内の途中「。」の所だけ、アンダーラインが引かれていない。「、」の部分には引かれている。そして引用の最後の「。」は引かれている。
 つまり、アンダーラインを引いた人は、途中の「。」には何の意味も認めていない、と言う訳だ。でも、「、」や「。」は文字や言葉と同等に、いや、それ以上に重要だろう。たった一つの「、」や「。」で文意が簡単に違ってしまう事が多々ある。そしてこの場合は、むしろ「、」は引かないで、「。」は引くべきなのではないのか。

 このアンダーラインで、きのうのやはり同じ番組だったと思うが、途中から始まったアンダーラインの冒頭の部分が、ボールペンによく見られる最初の出の具合が悪くて、ぼてっと、なってしまっていて、とても汚い。テレビで拡大されているから、余計に目立つ。もっと良質のボールペンを使いなさい、と言いたいし、線を引く前にきちんとインクの出具合を確かめなさい、と言いたい。
 それにしても、安易に番組が作れるんだなあ、と感心してしまう。新聞記事のそのままの引用なのだから。

 もう一つは今朝の東京新聞の「中国 したたか分断戦略」の見出しの中国と日本を含む東南アジアの地図の事である。
 問題のある国と中国とが太い矢印で結ばれている。そしてその矢印線の途中に爆弾の炸裂した形が示されていて、そこに(尖閣諸島)(スカボロー礁)(西沙・南沙諸島)と書かれている。( )内が領有権で対立している問題の箇所である。
 しかし、この矢印がおかしな所を指している。実際の場所を指しているのではなく、国名表示の所を指しているのである。だから、「日本」を指している場合には日本列島と「日本」の国名が一致しているから、爆弾マークは別として、分かる。けれども「フィリピン」の国名表示は、何と、台湾の所にある。細い線でフィリピンと結ばれてはいるが。そしてその「フィリピン」の国名表示のすぐ上に小さな●が付いていて、「尖閣諸島」とあるのだ。そして爆弾マークは(スカボロー礁)である。

 非情に分かりにくいと言うよりも、非情に馬鹿な地図なのである。もっと分かり易くするのはいとも簡単だ。
 例えば「日本」の国名は、九州と台湾の真ん中辺りに表示してそのすぐ下に●と(尖閣諸島)を示せば良い。フィリピンに対しても、同じようにする事が出来る。
 これなら太い矢印と爆弾マークと( )の場所と国名表示及びその場所が一致する。
 何でそんな簡単な事が考えられないのだろうか。パソコン上であれこれと試してみれば、一目瞭然ではないか。

 結局、アンダーラインにしても、この地図にしても、基本的な事が抜けている。こうした事を、私は「仏作って魂入れず」と言うのだと思っている。

ブログの引っ越しを考えています。
 ただ、現在のこのgooのブログは引っ越しが出来ないので、新たに始める事になります。なぜ引っ越しを考えているかと言うと、新規投稿が簡単には出来なくなりました。前はすぐに自分のブログにアクセス出来たのに、今は一回に見る事の出来るブログを最後まで送って、そこで始めてアクセスが出来ます。非能率的で困ります。そのほかにもずっと以前から不具合があるのです。まず、送信する前にどんな体裁になっているのかを見る事が出来なくなりました。続いて、コメントの管理が不便になりました。見たコメントをクローズする事が出来ないのです。

 考え中ですが、近々の内に結論を出すつもりです。本当はタイトルも変えたいのですが、「日本語ワールド」だけは残したいとも思っています。