加地尚武の佐倉新町電気街

「福音の少年 Good News Boy」シリーズ(徳間書店 徳間デュアル文庫)著者による電脳生活と意見。

白鳥とハーモニカ。

2012年04月25日 18時58分07秒 | 自転車と旅、メシ。


まともなデジカメを持って行ってなかったのでボケボケだが、四国の新居浜市にある公園の中にある池を撮った一枚。

この間の桜の公園とはちがう。距離も三倍以上。自宅から30キロほど離れた場所に、自転車で行った。

湖面に映るメルヘンチックな建物は実はトイレである。
そのトイレの前にある手すりにもたれかかって、老人がハーモニカを吹いているのだ。目を凝らして見ると、彼の足下の水辺には、一羽の白鳥が羽を休めるようにじっとしている。まるで老人がハーモニカで奏でるメロディに聴き入っているようだった。

むかし、京都で学生だったころ、鴨川の欄干にもたれかかって、真っ白なユリカモメにパンくずを投げてやっている老人のことを思い出した。毎日、夕暮れになるとその老人はやってきて、カモメたちに餌をやっていたのだ。

ハーモニカのお年寄りも、そうかもしれない。
日課のようにあの白鳥にハーモニカの演奏を聴かせに来ているのかもしれない。


曇り空の昼下がり、静かな公園と湖水との対比。おもしろいな、と思ってスマホで撮った。

欲を言えば老人の吹く曲はレイ・チャールズの「我が心のジョージア」あたりであって欲しかったのだが、残念ながら昭和歌謡であった。だから、なんとなく夜市の見世物のような趣もあった。

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2 コメント

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いい絵だなぁ (いりえ)
2012-04-26 13:43:54
こんにちは(^-^) いりえです。

白鳥に老人のハーモニカ、いいですねぇ。確かに、鴨川にこういう方いらっしゃいますよね! それにしても、渋いご老人ですねぇ。いい絵だなぁ。

……でも、実はおトイレなんですね(^u^)

お願いなのですが、私のブログにリンクさせて頂いても構わないでしょうか?
ありがとうございます。 (加地 尚武)
2012-04-27 06:16:37
いやあ、しぶいですね。わたしは楽器できないんですけど、こんな年寄りになるのもいいかな。

ブログのリンクの件、どうぞどうぞ。

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