南極老人からの星空への招待

かほく市天文施設での出来事や星の会の活動ならびに星にまつわる話

地球外生命

2017-07-19 | Weblog
地球以外の太陽系で生命体の存在が有力なのは木星の衛星エオロパと土星の衛星エンケラドスだ
厚い氷の下に水があり時折氷が割れてその隙間から中の水が吹き上がっている
二酸化炭素、メタン、水素が検出され生命体の存在に必要な条件がそろっている
沖縄近海の深海で熱水鉱床がありそこには特殊な生物環境が構築されている
これと同じことがエオロパやエンケラドスでもあるかもしれない
そこでいかにして生命体を見つけ出せるかである
当初厚い氷をドリルで穴を開けカメラを入れるか等想像したが現段階では技術的に不可能である
地球の南極に厚い氷の下に湖がある
この氷に穴を開け中の水を汲むことは出来るが
木星や土星までこのような機材を運搬するこは不可能である
そこで考えられるのが日本人が開発した環境DNA検査である
生命は生存していれば必ず新陳代謝によってその生命のDNAを水中に排出する
そのわずかなDNAを培養し量を何十倍にも増やして検査する
DNAだけではその生命体の姿形まではわからないが大雑把な個体数や種類の数も把握できる
必ずしも衛星に探査機が着陸する必要はない
探査機が衛星から吹き上がった水をくみ取り地球にサンプルリターンすれば
後は地球で環境DNA検査をすればよい
今のところ木星や土星からの探査機のリターンは無いが技術的には不可能でない
近い将来この様な探査機が打ち上げられるであろう
ややぶさⅡの次に計画したいものだ