南極老人からの星空への招待

かほく市天文施設での出来事や星の会の活動ならびに星にまつわる話

金沢港の飛鳥Ⅱ

2009-09-30 | Weblog
9月30日金沢港に飛鳥Ⅱが寄港した
夜9時佐渡へ向けて出港予定である
飛鳥Ⅱは総トン数が5万トン
全長241mだ
ちなみに戦艦大和は6万5千トン
全長263mだから大和を少し小さくした大きさである
金沢港には色々な豪華客船が寄港したが
飛鳥Ⅱは今までで一番大きい

今宵は曇りで雲を通して朧月がかすかにみえるが
飛鳥Ⅱの前では霞んでしまた

明日の気象予報は星空

星の会の撮影がうまく出来るか楽しみだ

明日から撮影週間

2009-09-28 | Weblog
かほく市星の会は明日29日から10月3日まで
月を対象とした撮影会を行います

なお10月3日は中秋の名月になります

星は月明かりであまり星座は見えませんが
8時頃真上に白鳥座がきます

東の空には昴が上ります

星座は夏から秋に変わります

写真はニコンD40x ISO3200 露出30秒の夏の三角です

今週の天気予報ではあまり星空は期待できません

親子天体望遠鏡作り

2009-09-27 | Weblog
昨夜は生涯学習課主催の親子天体望遠鏡作りでした
例年は年3回の開催ですが今年は1回だけです
約30家族100名近くが参加されました
いつものスタッフと違ったため
参考にするための完成品の望遠鏡や
今回は月が出ていたので要らなかたが
曇った時のビント合わせ用の月のパネル等がありませんでした

なんとか無事全員が素晴らしい望遠鏡を完成し
屋上で早速月の観望です

昨夜の月は上弦の月で小型望遠鏡の対象には最適です
写真はコンデジ手持ちズーム16倍での昨夜の月の撮影です


かほく市星の会後期活動計画

2009-09-23 | Weblog
シルバーウイークも残すところ今日1日となりました
秋の4連休は珍しく6年後になります
よってシルバーよりゴールドがふさわしいと云う人もいます
今日は23日の秋分の日です
太陽が春分点から180度移動したときで正確には23日6時19分になります
閏年があった場合は9月22日になります

かほく市星の会の後期の活動計画が決まりました
9月29日から10月3日まで第2回撮影会です
10月23日が写真の出典です
展示は市生涯学習フェスティバルへの参加として
10月31日にふれあい館正面玄関に展示されます
10月、11月、2月、3月は生涯学習センター主催の観望会に参加します
12月、1月の第2、4土曜日は星座早見盤を利用して星座探しです

事業計画にはありませんが
11月18日未明のしし座流星群が今年は1時間あたり150~200個と期待されています

通り雨

2009-09-17 | Weblog
これから向かう先に局部的に雨が降っています

金星には硫酸の雨が降りますが
地表付近は90気圧と高く
雨は地表まで届きません

火星には数十億年前に降ったと思われる土壌が発見されています

土星の衛星タイタンにも雨がふります
しかし水ではありません
気温が-170度と水は凍ってしまいます
液体として存在するメタンの雨です
川や湖もメタンです

衛星食

2009-09-15 | Weblog
今頃は木星が見ごろです
今年は木星の赤道が太陽に真直ぐ向いています
地球での春分や秋分に相当します
木星は12年で太陽を一周するので6年に一度やってきます
この時衛星の軌道面も太陽や地球に向くため
衛星が重なる衛星食が度々起きます
これが土星の場合は15年に1度で
この時は輪が見えなくなり今年の8月と9月に起きました

木星の衛星食は9月中でも8回あり
19日22時56分にはイオがエオロパを隠し
その1時間34分後の20日0時30分には
イオの影にエオロパが入り見えなくなります
25日20時11分にはガニメデがエオロパを隠します

今年は結構頻繁にガリレオ衛星の相互食が起きます


阿吽の呼吸

2009-09-13 | Weblog
東大寺南大門の国宝金剛力士立像の吽形像です
8.4mと大きな木造の仁王像で
もう一対の阿形像とで
阿吽の呼吸で寺院を守護すると言われています

一昨日打ち上げに成功し順調にISSに接近しているHTVは
18日にISSとドッキングします

筑波の管制室とISSの乗組員との間には
まさに阿吽の呼吸によりドッキングが成功すると思います



法隆寺

2009-09-10 | Weblog
先日駆け足で奈良へ行ってきました
写真は木造建築では世界最古の法隆寺五重塔です
屋根の上にあるアンテナ代わり(?)の相輪には
鎌が4つ付いています
これは雷神を切り雷の落雷を防ぐまじないです
したがて相輪は避雷針の役目もしています
7世紀後半に再建された物です

当時に出来たと推測しているキトラ古墳には
中国の星座が描かれています

中国では紀元前200頃に劉邦が秦を滅ぼし漢を建設したとき
東丼に五星が集まったから天は劉邦の皇帝を認めたと
史記に記録されてあります
丼とは双子座の一部で五星とは五つの惑星を意味します
これより以前に中国では星座があった事になります

9月12日はふれあい館の観望会です
木星が見頃です

ガリレオ衛星

2009-09-06 | Weblog
8月22日のガリレオ衛星です

今から400年前にガリレオが発見した木星の4大衛星で
これらの衛星が木星の周りを回っていることが観測され
地動説が証明されました

この4大衛星はいずれも5等星であるため
明るさでは肉眼で見えることになります

また木星の大きさは視角で約40秒あります
衛星は木星本体から2~3分以上離れています


視力1は3m先の1mmの大きさが分かり
視角で表すと1分です
見えている月の1/30の大きさが1分です

したがって視力1で衛星は十分見えるはずです

しかし木星があまりにも眩しいため実際は見えません

アフリカの原住民が残した絵に木星の衛星を描いたものがあります
彼らの視力は3~6だと云われています

空気が綺麗で視力3なら肉眼で衛星が見えるかもしれません

ちなみに小さな望遠鏡でも十分衛星を確認することが可能です


虫の音

2009-09-01 | Weblog
今日から9月
暦の上では秋です
旧暦では7月から秋ですから今年は8月20日から秋でした
蟋蟀や鈴虫の鳴き声が心地よく響いています
ヨーロッパでは虫の音は自動車や地下鉄の騒音と同じで
鳴き声を愛でる習慣はないそうです

その為か星座で虫は唯一ハエ座しかありません

虫とは関係ありませんが
写真は今頃の夜9時頃天頂付近に輝く白鳥座の1等星デネブです
見かけは1.2等星ですが非常に遠くにあり1500~3200光年と
正確には不明です
夏の三角のベガが0等星で25光年
アルタイルが0.8等星で17光年です

3つを太陽系に最も近い星の4.3光年の同じ距離に並べると
ベガは-3.8等星で金星より少し暗く
アルタイルは-2.2等星で木星より暗く輝きます
一方デネブは-11.6等星と月と同じ明るさで
日中でも光り輝くものすごい星です