南極老人からの星空への招待

かほく市天文施設での出来事や星の会の活動ならびに星にまつわる話

第1回親子望遠鏡作り教室

2006-09-30 | Weblog
9月30日午後7時半から今年第1回の親子天体教室を
かほく市教育センター主催で行いました
内容は望遠鏡作り教室で23組の親子が参加されました
全家族すばらしい望遠鏡を製作し
月の写真を目標に望遠鏡のビントを合わす練習をしました
クレータが見えるとお子さんより親のほうが感動していました

通学合宿

2006-09-29 | Weblog
小学6年生36名が今日ふれあい館に合宿し
あす小学校へ通学する通学合宿が行われました
そこで今晩8時から9時まで天体観測を計画しました

しかし残念ながら曇って星は見えませんでした
そこでミニプラネタリウムと星の話をしました

月には色々な形があるが月の数も
形に合わせていくつもあるか質問したら
数人があると思うと答えました

そこで月球儀と懐中電灯で
丸い1つの月が太陽と、地球と
月の位置で三日月に見えたり、満月に見えたり
することを示しました

たぶん子供達は理解してくれたと思います

星の形が五陵と思っている子は少なく
皆丸いと思っていました

直径400km以下の星は重力が小さく
丸くする力が無いため
ジャガイモや瓢箪の形を
した星があると説明すると驚いていました


ひので

2006-09-23 | Weblog
今朝6時36分にMV-7号機により打ち上げられた
太陽観測衛星ソーラーBは無事軌道に乗り
「ひので」と命名されました
打ち上げ時刻は国際宇宙ステーションとの
衝突が起きない時刻を計算して決めたそうです

一般の衛星は地球を回るとき昼と夜の部分を回りますが
「ひので」は絶えず太陽が見える軌道(太陽同期極軌道)
つまり地球上の北極と南極の上空を通り
日の出や日の入りの箇所の上空を回っています
実際は1年の内8ヶ月間は地球の陰に入らず
太陽が観測できるそうです
そして太陽の表面やコロナを3種類の望遠鏡で観測します
通信障害を起こす太陽フレアーをいち早くサッチし
地球に知らせる事ができます

写真は1987年9月23日に沖縄で見られた金環日食です
金環日食ではコロナを見ることが出来ません
ダイヤモンドリングやコロナが見られる2009年7月22日の
皆既日食が楽しみです

MV-7

2006-09-21 | Weblog
23日朝6時から7時にソーラーB太陽観測衛星が打ち上げられます
内之浦でのロケット打ち上げ場は実験場で
スタッフは実験班とよびます

種子島のH-Ⅱロッケト打ち上げスタッフは打ち上げ班と呼ぶそうです
小惑星「いとかわ」に着陸し現在ランデブーしている
「はやぶさ」の一連の工程も実験で、今も実験中です

今回の太陽観測衛星も実験になります
実験ですから失敗してもいいのかな?
実験班は連日徹夜で頑張っていますから
きっと成功するでしょう
23日を楽しみにしています

ミューロケット

2006-09-18 | Weblog
ミューロケット最後のMV-7号機が9月23日に打ちげられます
固体燃料では世界最大、しかも世界で唯一探査機を
打ち上げる事が出来るロケットです

太陽観測衛星SOLAR-Bを乗せたMV-7号機は
安全を期しロケットがすぐに海上にでるために
海側に少し傾斜した角度でランチャーから発射されます

高校の体育祭で我が地学部がミューロケットの模型を
バトン代わりに走ったのも遠い昔の思い出です

第10惑星

2006-09-15 | Weblog
第10惑星になるはずだった2003UB313に
「エリス」と名が付きました

エリスとはギリシャ神話のわざわいの女神の名です
冥王星を惑星から除外したために
この名が付けられたものと思われます

ゼウスの子で戦いの神アレス(火星)とは双子の兄妹の関係です

アキレスの親の結婚式に神々は宴会を催しましたが
エリスは招待されなかったため最も美しい女神にと
黄金の林檎を会場に投げたのがトロイ戦争のきっかけです

一説によるとゼウスは人間が増えすぎたため減らす目的で
エリスに策を図ったとも言われています

この星にふさわしい名ですが
何も起こさない様に

宇宙の日

2006-09-11 | Weblog
9月12日は宇宙の日です
毛利衛宇宙飛行士が1992年9月12日に
宇宙に飛び立った日を記念して宇宙の日と決められました
その記念事業として今年は金沢で「ふれあいフェスティバル2006」が
9月8日から10日まで催されました

講演は国際天文学連合で7名の委員の一人として出席した
国立東京天文台の渡部潤一先生の
冥王星が惑星からリストラされた経緯でした

冥王星は降格でなく新しいカテゴリーの代表として
惑星からdwarf planet(日本語は決まっていません)に
移動したのだと子供達に分かりやすく説明されました

写真は別の会場に陳列された宇宙服です
左が1965年にアメリカが月へ行くための
アポロ計画の前段階として行った
ジェミニ計画のときの宇宙服です

右が現在使用している宇宙服です
昨日打ち上げられたスペースシャトルの宇宙服と同じだそうです
見た目はあまり変わりませんが、中身はすごく進歩しています
初期の宇宙服は全てオーダーメイドでしたが、
今は各パーツを交換し再利用しているとの事です

アトランティス

2006-09-10 | Weblog
昨日のかほく市ふれあい館での
観望会には5家族15名が訪れました
天王星、海王星、月、球状星団M13を見ました

次回9月23日(第4土曜)は休館のため
観望会はありません10月14日になります

今日10日0時15分にやっと
スペースシャトルアトランティスの打ち上げが成功しました
2010年に退役となるボンコツですから打ち上げは大変です

スペーシャトルの次期打ち上げロケットはシャトル型でなく
日本のロケットと同じ型で名前はアレスです

アレスとはギリシャ神話の軍神の名で火星の名でもあります
アメリカは火星に人類を送る事を念頭にした名前です

アレスはトロイ戦争でギリシャ軍の人間の武将に負けています
人妻(神)に恋をしたりと
ゼウスの長男ですが神らしく無い変わった神です

アレスロケットに取り付けるオビター(飛行士が乗る部分)
はオリオンと名付けられました

オリオンは海王星(ボセイドン)と
女王国アマゾンの女王(アレスの妹)の子です
サソリに殺されていますが別説では
月の神アルテミスが恋をし
反対した兄アポロンの計により
殺されました
そこでいつまでも月はオリオンの近くを通ります

アメリカは火星の前にオリオンで月に人類を送る計画です


宇宙用の電池

2006-09-07 | Weblog
今日9月7日1時29分(日本時間)に打ち上げ予定だった
スペースシャトルは明日8日1時3分に再度変更されました
燃料電池に異常信号が確認されたからだそうです
ところがまたまた打ち上げが変更になり今度は9日0時40分です

燃料電池は温暖化問題が取り沙汰されてから
自動車や家庭用電源にと開発が盛んになりましたが
宇宙では早くから利用されおりジェミニ計画で使われ
その後アポロ計画にも使われました
アポロ13号が月に降立つ事が出来なかったのは
燃料電池の燃料タンクが爆発したためです

電池といいますが実際は発電機の役目です
また生成された水は宇宙飛行士の飲料にも使われます

太陽電池も最初人工衛星に利用されましたが
今はどこにでも利用されています
これも電池ではなく発電機の役目です

木星探査機ガリレオや土星探査機カッシーニの電源は
原子力電池が使われています
これも発電機の役目をしています
構造は簡単で早くから民生用にも利用され
一時期ペースメーカにも利用されていましたが
いまはリチュム電池に変わっています
原子力電池は環境汚染が問題化しています
そのため探査機のみの利用にしてほしいところです


あす8日3時51分は日本中で見ることが出来る
部分月食の最大時刻ですがこれは変更がききません
曇りのため出来れば延期してほしいでところですが
不可能ですね 

部分月食

2006-09-04 | Weblog
9月4日19時38分小熊座を
横切る宇宙ステーションです

月の横を通るのを期待し
カメラをかまえましたが
白鳥座付近で見えなくなりました

話は変わり9月8日金曜日の
午前3時5分から4時37分まで
久ぶりに部分月食が全国で見られます
最大で上の部分が19%欠けます
欠けの最大時刻は3時51分です

天気予報では9月8日は曇りです