南極老人からの星空への招待

かほく市天文施設での出来事や星の会の活動ならびに星にまつわる話

水道

2008-01-30 | Weblog
日本の一般家庭の水道使用量は平均1日250ℓといわれています
先日の読売新聞によるとケニアの一般家庭の使用量は1日20ℓです
日本の場合使用量の30%が飲料、調理等で残りはトイレ、洗濯、入浴等です
ケニアの場合はほとんど飲料、調理です
250ℓの30%は75ℓになります
これもケニアの3.7倍にもなり調理の仕方に問題があります

北陸は年間降雨量が多いのと
山地での積雪がゆっくり解けて地下水になるため
地下水が豊富な地域です(中山間地以外)
おかげで水道の給水制限は全くありません

水の惑星といわれる地球ですが
水の97.5%が海水です
温暖化で氷河が溶けると益々淡水が減ることになります
山に降雪が少なくなると地下水も減ります
人が利用できる真水が減っていきます


我が家の風呂は以前はガスの循環式でしたが
いまは電気温水器のため入浴中も冷めると温水を足しています
今日も湯船に入るときケニヤの使用量は溢れています
もったいない(反省)




風雪

2008-01-27 | Weblog
昨日26日は今年初めての観望会でしたが
しかし大寒に入ってから本格的な冬将軍のお出ましです
おかげで観望会はドームを開くことが出来ず中止です

写真はかほく市の灯台です
手前の榎木が風雪に耐えて春を待って
頑張っています

遣中華使

2008-01-24 | Weblog
先日久し振りに中国の友人から電話がありました
残念ながら私は留守をしていて声を聞けなかったのですが
応対した妻は懐かしかった言っていました
来年上海で万博があるので是非来てくださいとの事でした
彼が日本に居たとき私がいつも言っていたことがあります
それは千年前 日本は遣隋使、遣唐使を中国に派遣し
文化、技術を教えてもらい日本は発展しました
近い将来再び日本は中国へ遣中華使を派遣することに成るでしょうと

先日日本の新幹線技術で中国に高速鉄道が走りました
日本の技術者は300km/h出るような技術指導をしていないのに
300km/h出る車両を開発したので驚いています

月探査機かぐやの後に打ち上げた中国のジョウガの制御はすごいです
かぐやを打ち上げる前に日本は月に2回探査機を
飛ばして技術を習得しました
そして今回のかぐやは10数回の制御で月周回軌道に乗りました

ところが中国は初めての月探査でしかも数回の制御で周回軌道に乗せました
制御用燃料が沢山余ったので月の観測が終わったら
火星に向けようという話まであります

中国のロケットは日本のHⅡAロケットより性能が落ちますが
はるかに信頼性が高く、有人ロケットとして使用できるのです

中国の特許出願量は日本を越しています
科学者、技術者の数も日本よりは多く
彼らの知識欲は凄く、いまの日本の若者は彼らに勝てません
日本の技術力を抜くのも時間の問題です
そのうち日本は遣中華使を派遣するでしょう



温暖化

2008-01-22 | Weblog
ガリレオは太陽に黒点があることを発見しました
黒点は太陽活動と関係し
11年周期で増減と位置が変化します

そして活動が活発化すると地球は温暖化します
11年周期の中では今が平穏期で次の活動期に移行しました
5から6年後には活発になりオーロラが沢山現れます

地球の寒冷化や温暖化は太陽活動と
地軸の傾斜や地球の磁力の変化により複雑に変化します
今人類のもたらすCO2による温暖化が騒がれていますが
太陽活動による気温の変化量の方がはるかに大きいのです

今から6000年前の縄文時代は1~2度高く
そのため海水面も今より3~5m高かたのです
縄文貝塚が海からはるか離れた内陸部の丘陵地に
散在するのは当時はそこまでが海だったからです
1万年前は逆に寒冷化で100mも海面が下がり
アジアとアメリカがベーリング海峡で繋がり
モンゴロイド系人類がアメリカ大陸に渡りました
1万年のスケールで気温の変化を見ると
CO2問題は微小な変化です
さらに数百万年のスケールでみると
はるかに温度変化があります

欧米などの先進国はCO2の排出規制をしても
技術的に対策が可能です
CO2問題を殊更騒いでいるのは欧米諸国が
発展途上国の発展を遅らせるための政治的陰謀と
いう人も現れています

しかし人類が作る温暖化の速度はあまりにも早く
このまま進むと自然破壊が大きすぎて
対策のしようがなくなります




国際宇宙ステーションきぼう

2008-01-19 | Weblog
今年やっと日本のきぼうを宇宙ステーションに取り付けます
2月打ち上げの予定がまた変更になり3月になりました

スぺースシャトルで3回打ち上げて完成です
スペースシャトルはハードデスクがなく
8インチフロッピーでコンピューターが動いているとのこと
30年間使用していると当時の最新技術では古すぎます
ふれあい館の望遠鏡制御のPCもハードデスクがなく
5インチフロッピーで稼動しています
シャトルは2010年に退役予定です

さらに2015年にアメリカは国際宇宙ステーションから
撤退するとのことです
アメリカは月へ、そして火星への有人着陸計画に主力を置くそうです

日本はやっと出来あがた宇宙ステーションの
日本ブースの利用を5年で止める訳にはいけません
来年にはHⅡAを改良し、さらに大型化したHⅡBを打ち上げます
これにHTVを取り付けて宇宙ステーションに物資を運ぶ計画です
HTVは無人の輸送機で、機材、食糧や水を送ります

日本には有人ロケットの開発計画はありません
無責任なアメリカに振り回された日本は
アメリカ撤退後ステーションへ宇宙飛行士を送るのに
ロシアのソユーズに頼むのでしょうか
それとも中国の神舟か

それでも地球は回る

2008-01-16 | Weblog
イタリアのサピエンツァ大学の物理学教授達が
大学の新春恒例行事式典に法王が出席するのに反対した

理由は以前法王に成る前に
地動説を唱えたガリレオを宗教裁判にかけたことは
正当だと発言したことにある

1303年教皇によって築かれ
神学や法学の研究が盛んであった
サピエンツァ大学が
法王の出席を拒否したのは時代でしょうか

ガリレオは2回の宗教裁判を受け
2回目が有罪判決であった
その判決で地動説を捨てるよう
宣誓させられたガリレオは
「それでも地球は回っている」と叫んだ
とのことですが

実際は裁判でくたくたになり
目が回り地球が回っているようだ
と言っただけが有力な説です

350年後のガリレオの死後
1992年にヨハネスパウロス2世法王が
ガリレオの宗教裁判の誤りを認めました




世界天文年2009

2008-01-14 | Weblog
今年も1年の1/25過ぎました
そこで来年の話です

オランダのメガネ職人が発明した望遠鏡の噂を聞き
早速自分で口径4cmの望遠鏡を作りあげ
その望遠鏡で初めて星空を見たのはガリレオです
ちょうど今から400年前の1609年のことです
新たな天文学の発達です

そこで国際天文学連合が中心となり
来年を世界天文年2009と定めました
世界中の人々が夜空を見上げ
宇宙の中の地球や人間の存在に思いを馳せ
自分なりの発見をしてもらうことが目的です

天文や科学に関する行事を世界的に行うでしょう
また日本の各天文施設でも色々企画を立てることでしょう

個人的には来年7月22日奄美地方で日食があり
今年はその準備の年であります

また土星の輪が消失する年でもあります

色々と楽しい一年になりそうです



今年初めての観望

2008-01-11 | Weblog
一昨日の明け方5時40分久々の星空でした
西に傾けかけた獅子座の足元に土星が見え
東の蠍座に金星が見えました
木星はあと30分後に東の空から出てきますが
そのころは明るくなって見えません

そして昨夜は夜10時まで観望できました
火星を前回見たときはボルックスの足元だったのが
今回は牡牛座近くです

火星の星座間の動きは早いです
火星は1年間で8の星座間を移動します
木星と土星は1の星座間の移動です

最も移動量の大きいのは今年は金星で
17の星座間で一周以上です
水星も金星に近い移動量です
惑星の運動は巡行と逆行をしますが
金星は今年は逆行しません
ところが水星は年3回も逆行するため
水星より金星の移動量が大きいのです

ところで昨年の年末に火星に巨大な隕石が
1月30日に衝突する可能性が高いといわれていましたが
可能性が低くなりました
天文ショーを楽しみにしていた学者やマニアはガッカリです?
火星人は安堵していることでしょう



日照時間

2008-01-08 | Weblog
かほく市の今年になって昨日までの7日間での
日照時間は一日平均1.1時間です

ちなみに金沢市が1.5時間、富山市が1.5時間
福井市が2.0時間、秋田市が1.3時間です
名古屋市が5.1時間、横浜市が7.1時間です

ということは かほく市が全国で
最も太陽の照る時間の少ない地区ということです

したがって星の見える時間が少ない地区です
今年に入ってまだ望遠鏡で星を一度も見ていません


白鳥座

2008-01-05 | Weblog
白鳥座は夏の星座ですが
今頃でも見ることができます
夜7時頃は西の空で
日本海へ首を向けて十字が立って見えます

本物の白鳥は冬に渡ってきます
河北潟周辺や邑知潟(おうちかた)周辺をねぐらにします
邑知潟では餌ずけをしています
日中は近くの田んぼにいて
夜潟のねぐらに帰ってきます
写真は一羽だけ潟にいて
餌を蒔いた時に寄ってきた白鳥です