即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

人生とは何かを計画しているときに起こってしまう別の出来事を言う

2010年10月11日 01時03分43秒 | 雑感
過去何度も取り上げさせてもらってる田坂広志さんのセミナーで聞いた話。
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いわゆる成功した人たちの発言を分析してみると、かなりの人がこういうことを言っている。

たまたま・・
ひょんなことから・・
偶然・・
幸運なことに・・

つまり、
しっかり計画を立て
戦略的に、夢に日付を入れ、
人一倍の努力を積み重ねても、そうはうまくいかない。

むしろその逆である。

龍村仁監督の映画、《ガイアシンフォニー》第三番
写真家の星野道夫が出ていた回で、友人のブッシュパイロット、シリアハンターのこんな言葉があった。

「人生とは何かを計画しているときに起こってしまう別の出来事を言う」

Life is what happens to you,
while you are making other plans.


計画を立てることが無駄なことではないけど、本当にこの通りだと思う。

人生で起こることはすべて真実と思う。
すべて良きことと思う。
何かに、導かれているようだ。
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その田坂さんの話をもっと具体的にわかりやすく説明してくれてるのが下記。

ベイエフエムの番組で龍村仁さんが出演した時の内容です。
映画『地球交響曲/ガイアシンフォニー』龍村仁監督登場(パート1)~ガイアの魂の旅~

シリア・ハンターさんの言葉について。

「私達は、今日と同じ明日が必ずあるんだと思うことによって生きているわけだし、そうじゃないと辛くて生きられないというのも分かる。でもこの自然界や生命の摂理の本当の深いところはシリアが言っていることなんですね。本当に明日がどうなるか分からないというのが真理なわけ。その真理の通り生きるのは大変なので、今日と同じ明日があって欲しいと思いながら生きることはとてもいいことなんだけど、その裏のことも知ってることが大事なんです。
 例えば、考えられなかったような辛いことが自分自身に起こったとして、絶望して自分も死んじゃうんじゃなく、その時初めてまた生き続けていく新しい自分の道を必死で探し、そうすることで人間が生き生きするというのはあるんです。今の時代背景もそうだと思いますが、辛いことや絶望してしまうような地球の未来のことに関して言えば、新聞を毎日見ていれば本当に心配な事柄だらけだけど、そういう状況に遭いながらそこで未来を考える絶好のチャンスだし、僕は大きく変わっていく、今までの価値観通りモノが運ばないときに新しい価値観に気付き受入れていく、大きな転換点だと思います。それが出来るのが人間だと思うんですよ。だからその時は、とても良い時だと言えますね」

星の航海士、ナイノア・トンプソンさんの言葉について。

「ビジョンというのはさ、必ず必要です。無ければ先へは進めないでしょ。でもビジョン通りに物事が決まらなかったら失敗で、ビジョン通り行ったら成功っていう価値観も違うんですよ。それが人生って何かを計画している時の話なんですね。
 例えば5000キロ離れたタヒチの島をハワイから見えるわけがないでしょ。なのに彼は、師匠に『お前の目に、タヒチが見えているか?』って聞かれて、何と答えようか考えて『見えます』って言ったんですよ。肉眼では見えている訳がないんだから、ナイノアは心の中で見えていますという言い方をしたんですね。そしたら師匠は『それは正しい。お前がもし、心の中でタヒチを見失ったら本当に航海で見失うよ』と。現実はいろんな分からなくなることがたくさんあっても、遠い心の中の島を持っていることが現実の世界で1番大切なことなんだと。
 マニュアル通りやれば誰でも同じことが出来ますよと、安心しているところがあるんだけど、それだと本当は実はつまらないんですよね。当然マニュアル通りにいかないことがあるわけ。それでは自分自身で考えざるを得ないから、辛いことにはなるんだけど、しかしそこで自分の道を発見することくらい、逆の言い方をすれば面白くて楽しいことはないわけで、それを言っているんですね。
 それが仮に、私はこうなりたいと思ったけど、どうも今は違う道を行っているから、失敗した、ということではなくて、違った道を行っている中で、本当はここが目的だったんだよ、目的地を与えられて誠心誠意取り組んだことによって見えてくる、というのがあるんですね。
 抽象的なことを言っているわけではなくて、ガイアシンフォニーの映画は全部そうなのよ。結果として出来ているから、すごい明確な、強烈なプランニングとビジョンを持っているかというと、そうではないんですよ。逆なんですよ。見えないビジョンもあるんですよ。でも、その瞬間瞬間は目の前に起こっていることが、これは僕のビジョンと違うからと言って、ないがしろにしたりしないで、その起こったことに対して自分が出来る誠心誠意をやっていると、突然そこに普通だと超自然的に見えるような現象がいっぱい起こって、あるべき位置に着くということになるわけです。
 だから、俺の思っている通りに出来たか、出来ていないかということは大したことじゃないわけ。結果として、今のところはそういう感じで来ているというわけですけどね」
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もっといい会社に入ってるはずだった。
もっとたくさん給料をもらってるはずだった。
もっと大きな仕事をして、誰もが認めるような実績を残したはずだった。
あれもしたかったし、こうなりたかったし、これもなんとか形にしたかった。

しかし、自分では前向きに進めていても、着々と進展していても、うまく着地できそうになっていても、結局はまったく予期しない出来事が起こり、想定外の結果に飲み込まれてしまう。
計画やビジョンとは、全く別の出来事。

いろんな構想や希望は山ほどあったものの、今実現出来てることはほんの一握りでしかない。
かなりの確率で期待はずれ、挫折、失敗に終わっている。

しかし、それもまた一局。
その通りに進むことが果たしてよかったことだったのかどうか。
それは自分でもわからない。

またしてもここで、羽生名人を思い起こしてしまう。

目の前の一局一局に集中する。
甘えのない遊び心も含め、将棋をリスペクトする気持ちを込め一心不乱で挑んでいく。
すると、勝負の女神が突然そこに現れて、駒が自然にあるべき位置に着く。


勝つためではなく、勝ちたいという欲望ではなく、別の出来事が形になっていく。

人生とは何かを計画しているときに起こってしまう別の出来事。
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2 コメント

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Unknown (吉田)
2010-10-11 12:12:05
はじめまして、吉田と申します。
すばらしい応援歌に感銘を覚えましたので、
つい投稿いたしました。
今後も楽しく拝読させていただきます。
返信する
ありがとうございました。 (nanapon)
2010-10-16 17:04:04
吉田さん、はじめまして。
ようこそいらっしゃいました。

>はじめまして、吉田と申します。
すばらしい応援歌に感銘を覚えましたので、
つい投稿いたしました。

ありがとうございます。
この言葉、深いですよね。
僕の捉え方なんかまだまだ上っ面だと思います。
またいろんな局面で考えていきたい言葉です。

>今後も楽しく拝読させていただきます。

はい、よろしければぜひまたお越しください。
気軽にコメントいただければうれしいです。
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