witch's knitting room

編み物とか、編み物とか、編み物(^m^)

combination knitter の弱点…

2009-07-24 21:49:47 | 編物
敢えて言う必要もないのでこれまで黙っていましたが、私の裏編みの編み方は一般的ではありません。
具体的に言うと、裏編みの時の右針での糸のかけかた(とりかた)が違います。
説明するのにどうしたら?と思ったら、たたさんのところに「逆目」というキーワードが出てきました。それです。

そもそもどうしてそんな事になったのか、といえば、中学生の時に初めて家で編物をした時に、技術の曖昧な母親からそう教わったからだと思われます。丁度姉が短大の課題でマフラーを編んでいて、母親も編物をすることを思い出したらしく、女3人で編みものした時期があったわけです。

その後私は、本の基礎部分を見ながら増し目や減らし目を覚えた訳ですが、普通は減らし目の時に気づくはずですよね~どうして本と同じやり方で同じ見た目にならないんだろうって。しかしここで、まだ幼かった?私は、裏編みの編み方が本と違う事には気づかないまま、減目の状態が本と同じような見た目になる手順を自然に習得したのですよ。

そうして長い年月が過ぎた訳ですが、いよいよ自分の裏編みが一般的でないのに気づいたのは、長男が産まれてお友達と赤ちゃん用の編物をするにあたり、人と一緒に編むようになった時です。
教えて、と言われて、間違えた編み方を教えてはいけないわけで、ここでたたさんのところ等を見て正しい編み方を理解しました。

とはいえ、正しい編み方は、私にとってやりやすい編み方ではないわけで。慣れてないから遅いし、目も揃わないし。そんなわけで、皆と違うな~と思っていたのですが、そのまま自分の編み方で編んでいました。
EZのknitting without tearsの最初の方にも、その一般的でない裏編みの編み方が書かれていますが、「間違っている」とは書かれていないんですよね。一般的な編み方が「better」だとしか書かれていない。
それに、その裏編みのおかげで、都合の良い事も色々ありました。例えば、ゴム編みや鹿子編みをする時、目のかかり方が表編みをした次の段と裏編みをした次の段とでは異なる向きになっているため、次の段を編む時に針を入れる方向が違うのですよ。なので、手元を見なくても下の段が表目か裏目かがわかるわけです。つまり模様編みを間違えにくい。ということは、一般的な編み方ではないけれど、視力に自信がなくなってきたらこっちの方が逆に有利なのでは?とさえ思っていました。
ただ、模様編みでは、明らかに不利な時があって、そんな時は一時的に一般的な編み方で編んだ事もあります。

そして、ラベリに入ってみれば、こんなグループが存在しますよ…
そっかー、英語ではcombination knitterっていうのか。しかも、このグループの存在を私は憧れのニッターさんのプロフィールページで知った訳で。おお、裏編みのやり方は一般的でなくても、あんな素敵な作品が編める訳だからやっぱり私も無理に直さなくてもいいや、と思っていました。



というところまでが、今まで敢えて?黙っていたところなのですが…
一時期、左手への糸のかけかたをどうしてるか、って編んでる画像や写真をアップするのが流行ってましたよね。あの時出てこなかったのはそんな複雑な思いもあったからなのでした…


そして、その自信満々だった一般的でない裏編みですが、先日、ふとしたきっかけで致命的な弱点を発見しました…
 

相変わらずブームになっているリネン糸で、キャミソールでも編もうと思い、スワッチを編んだのですよ。

Ilinsw_1きんしょうさんで購入した、アイリッシュリネン(太)です。
4plyゲージのものを編むのに丁度良さそうです。
確かに他の手持ちのリネンよりしっとりした感じがします。

しかし、ゲタ目は相変わらずだなぁ、これって運命なんだろうか?
 
 
でも、もしかして?
 

Ilinsw_2!!!!!!!!!!!!

いやーもうびっくりしましたって…だってその一般的な裏編みって、普段やっていないからテンションも狂いまくってるはずなのですよ。それでこの編地の違いかよって。
 
 
Ilinsw_3こうやって見ても、違いは歴然じゃないですか…
あああ…

そんなわけで、4plyゲージでただでさえ苦しい道のりになりそうなキャミソール、慣れない「正しい裏編み」で編むしか無いのかなぁ~と覚悟を決めようかと。
本当は輪編みでいきたいところですが、リネンは平編みでも斜行することがあるし、輪編みだと更に危険ですよね。まぁこのきんしょうさんのは平編みする分には斜行感はなかったのですが。
 
 
と、戦々恐々としていたのですが、風合いを確認するために水通ししてみると、
 
 

Ilinsw_4これ、どうなんでしょう?
ゲタ目、解消されていると思いませんか?

いや、それは、水通しの時に期待を込めて、縦横斜めに揉んだり引っ張ったりはしましたよ~。
でもね、かつてリネンのカーディガンを編んだ時には、どんなに努力しても戻ってくれなかったんですよ。
最近よく着ているこれなんて、何度も洗っているのに未だにゲッタゲタですよ…
 
 
Ilinsw_5拡大しても、そんなに目立ってないですよね。
これって、前は4本取りだったからなのか、それともきんしょうさんのアイリッシュリネンが優秀なのか…
スワッチ程度の面積が狭いものならゲタ目の戻り具合がいいのかなとも思ったのですが、その4本取りの方は、洗ったスワッチのゲタ目も洗っても引っ張っても戻らなかったんですよね。この写真左側。

この洗った白スワッチを信用して、インチキ裏編みで楽して編むか、より美しい仕上がりを目指して、修行と思って一般的な裏編みで編むか、ううん…もう少し悩みます…

Comments (8)
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