「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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意見と称して、僕に活動をやめろと脅してくる人のあるパターン。馬鹿馬鹿しさと危険の同居。

2012-01-08 01:47:44 | 福島第一原発と放射能
 
東北・関東のセシウムの降下はまだ要注意です。三連休は西でバカンスをすすめます。
 
さて、こういうメールが届きました。この人はツイッターで、僕がメールで名前を明らかにして問い合わせろと言ったので、問い合わせるぞと宣言していたようで、こういうメールを送ってきました。送ってきたこと自体はよいのですが、中身が唖然としています。
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めまして。私は都内在住の××と申します。
木下様のご活動はツイッターやブログで拝見しております。
 
意見をお伝えする際には住所氏名を明かしてということですので、公開した上でメールをお送りさせていただきました。
木下様が開かれていらっしゃる、講演会についてです。
 
木下様のご活動が、放射線への不安を感じる方へ、善意から情報を提供されているものだということは、ブログの記事などからもよく理解しているつもりです。
 
しかし、木下様が根拠とされている科学者の論文や見解が、科学的な検証を経ておらず、放射線のリスクを極めて過剰に見積もったものばかりであることを、専門家を含む多くの方が指摘されていらっしゃいます。
 
このような不確かな情報を提供することで、不必要な不安を煽ったり、デマを拡散してしまったりするケースが発生してしまっているようです。これは、善意のもとに活動されていらっしゃる木下様の本意ではない結果を生んでおりませんでしょうか。
 
まことに失礼なお願いになってしまうのですが、木下様が開いていらっしゃいます相談会なども、参照されていらっしゃいます論文がきちんとした形で検証されるまで、お控えになったほうがよろしいのではないでしょうか。
 
木下様はジャーナリストでいらっしゃいますから、たとえばいろいろな科学者に取材されるなどして、参照されていらっしゃいます論文や見解が批判に耐えうるものかどうかを検証されてみるのはいかがでしょうか。
 
突然のメール、大変無礼な内容になって申し訳ありません。
お仕事のご成功をお祈りしております。
 
(この後氏名住所明示)
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下記は僕の返事です。
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××様

 ご意見は承りましたが、ツイッター上で意味のない誹謗中傷をする話と同趣旨のお話と思います。

「根拠希薄だから活動をやめろ」という趣旨と理解いたしますが、当方は、お断りいたしますとしか返答がありません。ツイッターで、こちらに、メールを出してみると宣言されているので、一応お出しになっているのだろうと推測しますが、こんな文言を一面識もない他人に出して活動を止める感覚が僕には理解できません。まあ、脅しに近い類のお話ですね。

木下黄太
 
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  他人の言論活動をやめろという事は、つまり脅迫に近いという事をこの人はまず理解していないし、そこまで言うならば、それ相応の自分の考えと、理論武装をしていなければなりませんが、皆無です。ご本人からの有意味な話はありません。というかレベルが低すぎて、馬鹿馬鹿しいですが、こうした馬鹿馬鹿しさの背後にあるおかしな意識に皆さんに気づいて欲しいと思います。この人が、というよりも、こうした感覚が危険なのです。

 右翼が脅すときならもっと覚悟はあります。それもない。しかし、嫌なんでしょう。そう言わないといられないんでしょう。これが度を過ぎると、右翼とは、少しずれた意味で危ないのです。

 和歌山の講演会では、九十人程度の方が集まりました。避難者のお母さんの中で、3/15の避難であるのに、お子さん二人に、同じく甲状腺の異常が出ている話を開陳されて、場内で涙ぐむ声も聞こえました。伺っていたとはいえ、こうした現実に直面した日に、こんな馬鹿馬鹿しいメールを読むのは、本当に距離感があります。

 

岩手県花巻の講演会が確定いたしました。また、瓦礫問題にゆれる静岡で急遽講演会が決まりました。

土曜日の奈良の講演会は、まもなく定員になります。

  

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【木下黄太講演会IN岩手・花巻】

日時  119日(木)

受付開始9時半~10時~12

花巻市交流会館 1F 交流スペース

花巻市葛第3地割183番地1 tel 0198-29-4733

◎会費(資料代含):  1500 
お釣りのない様にお願いします。 

◎定員:  200 

◇アクセス

◎公共交通機関 

バス:葛[くず]バス停 (岩手県交通 石鳥谷線)
電車:花巻空港駅 (JR東北本線)

 

◎車 花巻空港跡地、花巻空港すぐ 

◎駐車場有り

申し込み方法などの詳細は、はっきりしたらお伝えします。

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「放射能汚染とがれき問題を考えますIN 静岡・伊豆の国市」

 

放射能防御プロジェクト 木下黄太氏

秋田大学教育文化学部教授 村上東氏

 

1月26日(木)17時30分開場18時00分開演

~子どもと郷土を守るため~

1部 汚染の実態、給食や内部被曝について、がれき問題

2部 質疑応答


伊豆の国市韮山文化センター大ホール(時代劇場)

伊豆箱根鉄道韮山駅より徒歩5分 大駐車場完備200台

参加費500円 定員500名(予約なしOK)

※お子様連れの方は2階母子コーナー又はロビーをご利用になれます。


ご予約 save.shizuoka@gmail.com 又はfax 055-944-2010 モリタまで

お名前・参加人数・メールアドレスを明記のうえ上記までご連絡お願い致します

主催 静岡県を守る会

 

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76 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
科学的根拠 (ネジバナ)
2012-01-08 03:55:12
わたしの友人にもいます。わたしが何か言うとすぐに「科学的根拠は何か?」「論文はどこにあるのか?」「情報が不確か」「過剰評価」「デマにつながる」云々。それは国に問うてくれと言いたい。よくもまぁ、10ヶ月も国の言うことを信じる気になっているものです。善意で東北ボランティアに出かけた人です。発った日に3号機が爆発しています。もしかしたら被曝の影響かもしれないと思い始めました。同じような方が多数いらっしゃるのかもしれません。
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やっと (Unknown)
2012-01-08 08:16:53
母子だけですが、福岡へ避難することができました。
ずっと子供と共に3月の雨に濡れてしまったことを後悔し続けていました。
これから知らない土地で、2歳0歳の子供と生活していくことに不安はあります。
住み慣れた関東の我が家で家族一緒に暮らすのがいちばん楽だとは思います。

でも、子供たちを守るためには私が勇気を出さないと。
周りと違ってもいい、バカにされてもいいから少しでも安全な土地に子供たちを連れて行きたい。
お父さんも連れて行きたいですが、仕事の都合で無理なので、まずは始めの一歩です。

福岡には同じように関東から避難してきた家族がたくさんいるようで、
周りの人たちはあたたかいです。これから、頑張ります。
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役所根性丸出し (まつたけ)
2012-01-08 08:48:31
>都内在住の

北海道じゃなかったんですか?

>しかし、木下様が根拠とされている科学者の論文や見解が、科学的な検証を経ておらず、放射線のリスクを極めて過剰に見積もったものばかりであることを、専門家を含む多くの方が指摘されていらっしゃいます。

私は独自でチェックしているので講演会に行ってませんが、過剰なくらいにしないと成長期である子供たちは守れません。
また、1945年の原爆、80年代のチェルノブイリと2011年の福島では技術が異なるので、被害は段違いのはずです。
※私は親も祖父母も岡山育ちですが、お隣りの広島で落とされた原爆の影響はありません。戦後に何度か広島に行きましたが、白血病にもかかっていません。一番昔で10歳くらいに行きました。あれから20年近く経ちますが、白血病の結果は受けてません。健康そのものです。

>このような不確かな情報を提供することで、不必要な不安を煽ったり、デマを拡散してしまったりするケースが発生してしまっているようです。

宇宙人襲撃とかマヤ暦にある人類滅亡とかならともかく、放射線はデマではないし、私も医療関連を勉強している上にチェルノブイリの子供たちの映像を見ましたが、日本で生まれた水俣病患者以上の凄惨さを理解しているつもりです。

>これは、善意のもとに活動されていらっしゃる木下様の本意ではない結果を生んでおりませんでしょうか。

情報を取捨選択するのは閲覧する人の勝手です。
宇宙人が来るから逃げたい人は逃げたらいいです。
しかし、放射線の凄まじさはチェルノブイリの事を見れば分かりますし、遠くのスウェーデンにまで影響が出ているそうです。※過去コメントにあったNHKのやつ、題名は知ってましたが、見てませんでした。もう一度放送して欲しいですね。

私は閲覧&参考程度なのでご大層な事は言えませんが、北海道庁の役人だとバレているのに何故都内と嘘をついてまでやめさせるのか、分かりません。
出張中なら出張中って書きますね。

いずれにしても放射線は敵わない相手だし、都内在住だという北海道庁の役人に言われずとも見る人は見ます。

煽りを止めさせたいなら、指摘しているという専門家の名前を書いてからにして欲しいです。

それ以前に批判したいなら都内在住だという嘘をつくな!
嘘でごまかそうという役所根性丸出しですね!
こんな時までいい加減にしろ!!!
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汚染は待ってはくれない。 (琴舞姫)
2012-01-08 09:28:07
多くの国民の命と人体を危険に晒してる
この汚染状況で一体なにを検証と悠長な
事をメールにて申してるのだろう。

多くの誰もが被曝なんか受けたくも無い
のが正直な所で、こんな状況の中であっても守る為に希望が見いだせるなら良い
一縷の望みがあるなら迷わず懸けるだろ
私等が懸けてるのは命そのものだと思う

目に見えない汚染との闘いは長く始まったばかりだし決して一人では成し得ない
闘いだと自分は思って世間を見てます。

汚染の上に汚染と言う過酷な状況で日本
は更に更新して行ってる残酷とも言える現状を誰も止める事など出来ませんし。

人間が出来る範囲は限られていますが
尽力をどこに懸けるかで未来さえも違
って来るでしょう。実際は見えない壁
が躓かせ様と仕掛けて来たり阻む為に
は手段を選ばない輩もいる事でしょう。

時間の問題で事は大きく変わって行く
私達には、自分等の未来だけで無く 
かけがえの無い者を守りたいと思う
一心からの行動しか残されていません。現実を見てからでは遅い事もあります。

日本をこの状況の中で守るのは困難を
極めるし身ひとつ守るのだって難しい

メールの主の内容に一理あるなら兎も角
単なる妨害と捉えるのが妥当の様に思う

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Unknown (通りすがり)
2012-01-08 09:36:49
科学的根拠や論文を求めるというのは学者からなのでしょう。学者はそれが無いと信じないのです。しかし、学説が確立するまで待っていたら被曝してしまいますし、亡くなるかもしれません。ジャーナリストは学説よりも現場の実状を重要視して、世間に知らしめるのが役割ではないでしょうか。そういう意味で、これだけ体調不良や不自然な死亡があり、皆が不安に感じており講演会に情報を求めて参加しているのですから、ここでの活動は重要だと思います。私は分野違いの学者の端くれですが、ここでの情報を興味深く拝見しています。
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Unknown (Unknown)
2012-01-08 09:45:43
とても弱い方なのかもしれませんね
自分にとって都合の悪い話を聴きたくないのでしょう
現実を知らされるのが怖いから、あえて目をそむける
それでもやめない相手を攻撃する
私の知人にもたくさんいます
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警報 (*****)
2012-01-08 09:50:22
光化学スモッグだと警報が発令されるように、放射線量も上昇した場合、各自治体で発令してほしい。何処に言えばいいのか?厚生労働省なのか?都道府県なのか?
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酷すぎる(怒) (Unknown)
2012-01-08 10:09:21
以下、asahi.comより転載

世の中狂っとるな!!!
週刊文春に載ってたが、石破は娘が東京電力に入社したらしいよ・・・。
自民議員は当然のこととして、民主もお金もらってたわけだ。こりゃ、東電追及の矛先も鈍るわけだ・・・。
 

東京電力が電力業界での重要度を査定し、自民、民主各党などで上位にランク付けしてパーティー券を購入していた計10人の国会議員が判明した。電力会社を所管する経済産業省の大臣経験者や党実力者を重視し、議員秘書らの購入依頼に応じていた。1回あたりの購入額を、政治資金収支報告書に記載義務がない20万円以下に抑えて表面化しないようにしていた。

 また、東電の関連企業数十社が、東電の紹介などにより、多数の議員のパーティー券を購入していたことも判明した。

 複数の東電幹部によると、東電は、電力業界から見た議員の重要度や貢献度を査定し、購入額を決める際の目安としていた。2010年までの数年間の上位ランクは、いずれも衆院議員で、自民では麻生太郎、甘利明、大島理森、石破茂、石原伸晃の5氏、元自民では与謝野馨(無所属)、平沼赳夫(たちあがれ日本)の2氏。民主では仙谷由人、枝野幸男、小沢一郎の3氏だった。
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平泉・前沢インター付近 (大我に生きる事)
2012-01-08 10:14:28
1月7日、平泉前沢インターより少し北側付近で、ガイガーカウンターが少し高い数値を示した。

空間線量が0.20~0.24マイクロシーベルト位。

ガイガーカウンター自体の誤差とかも考えなければならないが
ホットスポットでこのくらいの線量は、ごく当たり前なのかも知れない。

上記の空間線量の値は、車で東北自動車道を南下した瞬時に出た数値である。

インターを降り周辺をガイガーウォッチした。
ちょうどJR東北本線 前沢駅と平泉前沢インターの中間あたりの国道4号線沿いの歩道の雪解け水に、ガイガーカウンターを近づけた。

警告音とともに 1.12マイクロシーベルトを示した。

普通にそこを、人が歩く場所でこの線量ある。
私は瞬間、恐怖を覚えた。

こういう話をすると、地元の人々が良い反応を示さない。
じつに複雑な思いが私の中で駆け巡る。
早く何とかしないといけないのではないですか。

そこの民たち!!


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殺戮者佐藤雄平 (Unknown)
2012-01-08 10:37:47

「全国患者調査から福島県だけ除外」

また厚労省が(怒)

と思って元記事(東京新聞1/7「こちら特報部」)を見たら…

厚労省保健統計室の室長補佐が福島まで足を運んで説得してるのに 福島県側が「人手がない」ことを理由に拒否しているんですね。
人手がないなら人手を貸してくれるよう厚労省に頼めばいいのに。

何としても県知事、職員の地位と生活を守りたい! そのためなら190万県民がどうなろうと知ったこっちゃない、福島県知事、県庁職員、市町村長は明らかに加害者です。
こんな県や首長たちを県民は許すのでしょうか?

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