「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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日本政府はお金を使いたくないから逃がさない、貴女はそれで病気になったり早く死にたいですか?

2013-12-02 07:30:36 | 福島第一原発と放射能

少し早く台北に入っていて、やはりつくづく思うのは、放射能汚染が無い場所で、食物で気を遣わない環境というのは、人を心地よくさせるものだということです。その気分の軽やかさは、得難いものなのだということです。ただし、日本のモノを有難がって、高級な場所には混ざる傾向がありますけど。

さて、毎日新聞が伝えたらしい情報を見ると、前から分っていたことが、よりクリアにはっきりとわかります。

難しい話は特になんにもありません。

「お金を使いたくないので、お金がかかる移住はやらない」という国の本音がはっきりわかるだけです。

何の本質もありません。

この国の為政者や官僚というのは、世の中が激変するような状況がおきても、そこに本質的な対処をしないようにという思考しかありません。

なぜなのか。

みんな「会社員」だからです。

国を思い、民を思う人間など、ほぼ一人も存在しません。

「会社員」だから、経費が掛かって、その説明を上や周りにきちんとすることができないから、なにもしないと決めただけです。経費がからないほうがよいと。

それでも、悪政を強要する国に対して、その国と闘うことは意味がある場合があります。それは、その国の国家体制を覆すような武力闘争も含んだ形でおこなうのであれば(本質的にこういう場合、非暴力合法闘争の場合は、相当な時間がかかり、得られる対価は少ないでしょう)。

結果は、好ましいものばかりではないでしょうが(最悪は命を失いますし)、少なくとも状況はいずれにしても変化します。

但し、日本の場合、こうしたことも、二つの点で難しいです。

1つは、日本政府が悪政ではあっても、「何もしない」という選択肢を取っているからです。彼らが、移動の自由を奪う行動に出ているのならともかく、帰還しろと促すものの、そこには強制力はなく、移動の自由はあります。こういう場合、武力闘争まで進んだ形で、戦線を維持することは、反対側に求心力が保てないです。個人に、その判断が委ねられていますから。政府と命をかけて闘うまでの理由が希薄です。

2つめは、ガス抜き的な勢力が常に存在し、反対運動を非力化させてしまうからです。これは、反原連と民主党政権の茶番ではっきりとしました。この国には、体制側が問題があるというよりも、元々市民運動や反体制側のスタンスの人々の中に、リアルに向き合い覚悟して対処しようという人間が実は少ないことがあげられます。これは、戦後70年近くが経過して、日本における本質的な政治性が、消失した(消失させられた)こととも関係すると思います。左翼や市民運動団体の多くが、この被曝の現実を直視しない状態というのは、政府が強要している訳でも何でもありません。実は、政府が「会社員」の巣窟となっている以上に、左翼や市民団体も「会社員」となっている場合が多いです。しかも優秀でない「会社員」です。ほとんど役に立ちません。


こうした観点から考えると、極めて情勢は厳しいのですが、それでも簡単な方法はあります。

自分で考えて自分で行動することです。

幸いにも、移動の自由はありますから、自分が決めて動く分には、自由に動けますから。

お金が無いから何もしないという体制が、貴女の健康や命を護ってくれる担保はないです(こういうおカネの面での言い訳ばかり蔓延っている時は、その組織が本質的な作業を担える可能性は極めて低いです)。

だから、いよいよ貴女の命や健康は、貴女が護るしかありません。

僕の中では、最初からこれしかないと思っていたことが、クリアになったというだけです。どこかに期待を持つこと自体馬鹿げているし、体制に依存しても(何か対価を欲しいと抗議するのも依存)、得られる果実はとても少ないです。

自分でやり遂げるしかありません。最初から、わかっていたことが、確認できてよかったですね。

「日本政府はお金を使いたくないから逃がさない、貴女はそれで病気になったり早く死にたいですか?」

貴女がどう考えるのかです。

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台北講演は今週末金曜日開催。

 

【12/6(金) 木下黄太 講演&ウクライナ報告会 IN 台北】    

☆午後1時半開場、2時開演

☆会場 富邦福安紀念館大樓 11F大會議室  (台北市大安區仁愛路四段258號)  

☆日本人向けの参加申込&問い合わせ⇒wildrose.tpe@gmail.com

 (お名前、連絡先、人数などを必ず明記して下さい。宜しくお願いします。) 

☆参加費:無料(主催団体の意向)  

 ☆主催:主婦聯盟環境保護基金會       協賛媽媽監督核電廠聯盟

  問合せ:(02)2368-6211 主婦聯盟基金會秘書處 

 ☆後援:「放射能防御プロジェクトアジア」、「バンダジェフスキー講演プロジェクト」

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キエフに関しての新しいデータを、熊本・福岡で、同日、初めてお伝えします。この日には間に合いそうです。 

 

【12/8(日)午前  木下黄太ウクライナ報告会in熊本】

場所:熊本市総合体育館・青年会館 

熊本市中央区出水2-7-1 青年会館は体育館内に有ります。 
開始:9時~ 講演開始:9時半~
申込⇒http://kokucheese.com/event/index/127077/ 
※駐車場、当日、運動大会有るため有りません。
※市内から無料直通バス ※託児を予定しています。
様々、詳細はお問い合わせ下さい。
問合せ⇒ 070-5273-1409 しおのや

【12/8(日)夜 木下黄太ウクライナ報告会in福岡】

◆開場:18:15/開演:18:45(終演:20:45予定)

◆会場:福岡市西部地域交流センター「さいとぴあ」1階多目的ホール 
(福岡市西区大字女原607-1/ JR筑肥線「九大学研都市駅」徒歩1分) 
◆申込⇒http://kokucheese.com/event/index/125331/  
託児など詳細はこくちーずで確認下さい。

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 【12/15(日)午前 木下黄太 ウクライナ報告会 in 神戸】  

◆満員の為、キャンセルが出た場合には、随時申込可能です。適宜、ご確認を。⇒http://kokucheese.com/event/index/126541/  

同日夜の大津でのみ琵琶湖付近廃棄事案も話をします。 残りは20席強です。この会場は、施設都合で、座席増設不可能。お急ぎください。

 【12/15(日)夜 木下黄太 ウクライナ報告会 in 大津】  

◆日時 12月15日(日)開場 19:00 開演 19:15(~21:15予定)  

 開始時刻が若干ずれ込むかもしれません。  

◆会場 旧大津公会堂 ホール (滋賀県大津市)

◆要予約⇒ http://kokucheese.com/event/index/126546/ 

◆参加費 1000円  

※当日現金でお支払い下さい。座席のいらない幼児は無料です。 

※座席指定はありません。 

◆託児はありません。 

◇会場までのアクセス ⇒http://www.kyu-otsukoukaidou.jp/access.html 
・京阪電鉄「浜大津駅」より徒歩1分 
・JR琵琶湖線(JR東海道線)「大津駅」より徒歩約15分 
・名神高速「大津IC」より車で約5分

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